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最終更新日:2024/03/13
AIカメラにできること
AIカメラは、AI(人工知能)を搭載したカメラのことです。AIカメラのディープラーニングを活用することで、従来のネットワークカメラではできなかった映像の分析も可能になります。そのため、AIカメラを導入することで未然防止や業務効率化が可能になります。
AIカメラは端末またはクラウド上でAI処理を行います。クラウド処理の中には、映像すべてをクラウド上にアップロードするタイプと、一部のみをアップロードするタイプがあるのも特徴です。この記事では、AIカメラの概要を説明するとともに活用事例もご紹介します。
画像認識について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
画像認識とは?AIを使った仕組みや最新の活用事例を紹介

AIカメラが映像の中から認識できるのは、人・顔・車などアルゴリズムによって変わります。映像の中に人・顔・車などが現れると、認識した対象物を強調表示します。そのため、AIカメラは映像を記録するだけでなく、映像から対象物を認識し、情報の表示ができる点が特徴です。スマートフォンやパソコンなどのデバイスでカメラ映像を確認できます。
従来のネットワークカメラ(監視カメラ)とAIカメラを比較すると、用途が異なります。AIカメラは映像を記録することに加え、画像認識技術も搭載されています。そのため、AIカメラは、従来のネットワークカメラの用途である防犯カメラの役割に加え、未然防止や業務効率化にも対応可能です。
また、従来のネットワークカメラとAIカメラを比較すると、映像確認の手間も大きく変わってきます。従来のネットワークカメラでは、映像を記録したりリアルタイムで確認することが目的でした。実際にカメラの映像を確認・分析するためには、目視での確認が必要です。
一方、AIカメラは映像記録として動作すると同時に画像解析も可能です。従来のカメラと同じ防犯用途で利用する場合でも、AIの画像解析技術により、より短時間で効率的に映像の確認が終えられるでしょう。従来のカメラにはないソリューションを提供できるのも特徴です。
AIカメラは仕組みによって以下2つに分けられます。
どちらもAIカメラですが、AI処理の過程が異なりメリット・デメリットがあります。導入を検討する際には、メリット・デメリットを踏まえた上で選ぶのがおすすめです。
クラウドAIカメラとエッジAIカメラそれぞれの特徴をチェックしていきましょう。

1つ目は、AI処理をクラウド上で行うAIカメラです。カメラで記録した映像をクラウド上にアップロードし、クラウド上でAI処理を行うのが特徴です。
クラウド上で映像の処理を行うため、映像解析用の端末が不要になるメリットがあります。映像解析用の端末を置く場所が必要ないことから、設置場所を柔軟に考えられるのもポイントです。
ただし、クラウド上で情報を処理することから、ネットワークに映像をアップロードする必要がある点には注意しましょう。人の顔が写っている映像を利用する場合もあるため、情報漏洩に気をつける必要があります。
また、映像をクラウドにあげるため、ネットワーク通信量が多くなる点にも注意しておく必要があるでしょう。

2つ目は、AI処理を端末で行うAIカメラです。AIがカメラと一体化しているのが特徴です。
端末自体でAI処理ができるため、クラウド上に映像データをアップロードしなくてよいメリットがあります。クラウド上へ映像をアップロードすることに抵抗がある場合には、端末にAIが搭載されているものを選ぶとよいでしょう。
また、管理する端末がカメラのみになるため、機器の更新や管理がしやすい点もメリットです。
一方、AIのみ、またはカメラのみを交換することは難しくなります。加えて、AIとカメラの抱き合わせで販売されているため、自社に合うようなカスタマイズをしにくい点にも注意しておくとよいでしょう。

エッジAIとは、センサーやカメラ、スマートフォン、IoT機器などの端末のことを指します。エッジ(edge)という言葉からもわかるように、センサーやカメラなどデータを収集する末端の端末がエッジAIです。エッジAIカメラという場合には、カメラにAIの機能が搭載されていることになります。
エッジAIを活用したものがエッジコンピューティングです。エッジコンピューティングの場合、エッジAIでAI処理した情報のうち、必要なデータのみをクラウド上にアップロードします。
なお、似た仕組みであるクラウド上でAI処理をする場合は、すべての映像をアップロードすることが必要でした。そのため、エッジAIとクラウドで処理するAIでは、データ通信容量や遅延の面で差があります。
エッジAIカメラを利用すると、低通信量・低遅延でカメラ情報を処理できます。リアルタイムで映像内容の判断ができるため、瞬時に情報処理をしたい場合に向いているでしょう。
エッジAIカメラは、たとえば製造業で活用すると効果を発揮できます。製造業の場合、重機など人が近づくと労働災害につながる機器が多いのが特徴です。
労働災害を防ぐために、危険な重機の周りに柵を設けるなどの安全対策をしていることもあるでしょう。しかし、工場内に柵を設けてしまうと通路を塞いでしまい、かえって危険になってしまう場合もあります。
そこで、製造業の労働災害を防ぐためにエッジAIカメラを導入するとどうなるでしょうか。エッジAIカメラで危険エリアを監視することによって、安全柵のスペースが不要になります。そのため、通路を塞がず安全性が増します。また、エッジAIではリアルタイムで監視・分析が可能です。
もしも危険な箇所に従業員が入ってしまった場合、すぐに検知できます。
以上のことから、エッジAIカメラはリアルタイムですぐに検知が必要な場合に役立つといえます。
AIカメラでは、さまざまなことができます。たとえば以下の8つは、AIカメラによって実現可能なことです。
顔検知は、カメラ上に映った人を認識する技術です。顔認証や顔認識などとも呼ばれます。顔を認識した上で、ほかの人との区別ができます。また、事前に登録しておいた人の顔も検知し、情報と紐づけられます。そのため、オフィスの入退室管理に活用可能です。
人の検知は、顔ではなく人の体全体を検知します。人数もカウント可能です。不審者の検知や侵入禁止エリアに人が入ったのを検知したり、混雑状況の把握をしたりすることにも活用できます。
モノ(オブジェクト)検知(物体検出)は、人と同じようにさまざまな物体を認識する機能です。カメラの中に映り込んだ特定のモノが検知できます。商品の検品や医療分野での活用にも利用可能です。
姿勢検知は、関節から姿勢を検知します。たとえば、スポーツのフォームの確認に利用可能です。
パターン検知は、あらかじめ設定した特徴をもとに、同じパターンを検知する機能です。大勢の中から特定の人物を見つけ出すことに利用できます。
文字検知では、カメラに映った文字を読み取ります。フォーマットに沿った形で検知するOCRよりも、高い精度が期待できるでしょう。文章の文字起こしなどに利用可能です。
バーコード検知とは、バーコードを検知する機能です。スマートフォンでも利用できます。ただし、AIカメラの場合には複数のバーコードを同時に検知可能です。
領域検知(セグメンテーション)とは、カメラに映った人や建物などの境界線を検知し識別するものです。ロボット掃除機が障害物を避けたり、自動運転車で歩行者を検知するのに活用できます。
AIカメラを導入すると、以下4つのメリットがあります。
1点目は、勤怠管理がより簡単になることです。たとえば、オフィスの出入口にAIカメラを導入することで、カメラに映った従業員が把握できます。
AIカメラにあらかじめ社員IDなどの情報を登録しておくことで、誰がいつ出入口を通過したかを自動で判別可能です。そのため、勤怠管理の入力忘れがなくなるなど、事務手続きの削減が期待できます。オフィスのDX化も期待できるでしょう。
2点目は、人物の検知や追跡によって、顧客により刺さる売り場づくりが可能な点です。AIカメラでは人物を検知したあと、追跡もできます。
店舗に導入すれば、どんな年齢層の顧客が店舗に訪れたかがわかります。その上で、顧客がどのルートを通って買い物をするかも追跡可能です。動線に基づいて売り場を改善すれば、より顧客に刺さる店舗を目指せるでしょう。
3点目は、AIカメラにより人数の検知が可能になり、混雑状況が把握できる点です。AIカメラがあれば、店舗の混雑状況がすぐにわかります。そのため、感染症対策で人数制限を行いたい場合におすすめです。従業員が店舗に入る人数をカウントする必要もなくなります。
4点目は、AIカメラの高い精度で施設のセキュリティを高められる点です。AIカメラを利用すると、暗い場所でも人を認識できるほか、車のナンバーなども把握可能です。その上、検知機能によって怪しい人物の検出もできるため、より安心して施設を利用できるでしょう。
AIカメラのデメリットは以下の通りです。
AIカメラを導入する際には、コストが発生します。ただし、導入費用がかかるのは従来のカメラも同じです。もしもコストが気になる場合には、数社比較をして納得できる料金のAIカメラを導入するとよいでしょう。
また、AIカメラを運用・管理していくためには学習コストもかかります。確かに導入時は学習コストがかかりますが、一度設定して運用が軌道にのれば、必要最低限の知識があれば利用できるでしょう。
そして、AIカメラは各社から出ています。サービスによって提供されている機能がさまざまなので、自社に合うものを選ばなければなりません。あらかじめ必要な機能を社内で検討しておくことをおすすめします。
AIカメラを選ぶ際には、以下の4点に注目することをおすすめします。
まず確認するのはAIカメラのスペックです。
設置場所に合ったスペックのAIカメラを選びましょう。AIカメラと一言でいっても、スペックはさまざまだからです。たとえば、屋外で使う場合には防水性能が高いものを選ぶ必要があります。また設置箇所によって、レンズが狭角か広角かを選ぶ必要もあるでしょう。
スペックと同時に確認したいのが、AIカメラの機能です。各社でさまざまな機能のAIカメラが出ているため、自社で必要な機能をできるだけ網羅しているAIカメラを選ぶ必要があります。
また、費用感や導入までの日数も確認しましょう。特にスケジュール感についてはよく確認しておくことが必要です。サービスによっては申し込みから導入まで時間がかかることもあります。そのため、見積もり時に導入までのスケジュールもすり合わせしておくと安心です。
AIカメラはマーケティングや安全管理に活用できます。
以上の業種の活用事例について紹介します。
AIカメラを小売店で導入すると、来店客の行動分析が可能です。AIカメラの人物検知機能を使うことで、以下の情報が手に入ります。
実際に購入した顧客の性別や年齢層を確認すると、どの属性の顧客にどんな商品が好まれているのかを把握できます。性別や年齢層の情報は、商品の仕入れに活かせるでしょう。
また、一人ひとりの動線も確認できるため、売り上げにつながった動線とそうでない動線が明らかになります。そのため、店内の売れているコーナーと売れていないコーナーがわかるでしょう。コーナーの情報は店舗レイアウトや販売する商品に活かせます。
AIカメラでは滞在時間がわかることから、コーナー別の滞在時間も分析できます。どの棚に滞在する時間が多かったのかというデータを蓄積することで、商品配置に活かせます。
そのほか、AIカメラの顔認証機能を活用することで、来店回数や来店頻度の確認もできます。来店回数や頻度がわかれば常連顧客の把握が可能です。また、来店回数や来店頻度と購入履歴などを組み合わせて分析もできるでしょう。
AIカメラをオフィスで利用すると、入退室や勤怠管理が自動化できます。あらかじめ従業員の顔写真とIDをAIカメラに登録しておくことで、入退室したタイミングが自動的に記録できます。そのため、AIカメラを用いると、勤怠管理にかかる工数が削減可能です。
また、AIカメラで取得した情報を勤怠管理ソフトウェア・給与計算ソフトウェアと連携すれば、管理業務がより効率化できます。AIカメラの中には、複数人が同時に入室した場合にも顔を認識できるものがあります。そのため、出社のピークの時間帯でも安心してAIカメラを利用できるでしょう。
また、AIカメラの場合はマスクをしていても利用可能なものがあります。マスクありに対応したAIカメラを使うことで、感染症のリスクを抑えながら入退室管理が可能です。
マスク着用時のAIカメラの仕組みや詳細は、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
AIカメラを工場や倉庫で利用すると、構内の安全管理を強化できます。
工場や倉庫では、人の立ち入りを禁止したい危険な箇所があることが多いです。危険箇所にコーンを置いて人の立ち入りを防ぐことも一つの手ですが、コーンがあることでさらに危険な状態になってしまうことがあるでしょう。コーンにより通路が狭まってしまうとさらに危険度が増してしまいます。
そこで、危険箇所にAIカメラを使用します。AIカメラを使用すると、危険箇所に人が入ってしまった場合には、リアルタイムで検知可能です。工場や倉庫の管理室に警報の通知ができるため、重大な事故になる前に対処ができます。また、カメラはコンパクトなものもあるため、場所を取らないのもメリットです。
医療や福祉の現場でAIカメラを活用すると、入館者の管理を強化できます。
AIカメラによる入退室管理をすることで、誰がいつ施設に入ってきたのかを検知できます。複数人の検知が可能なものを利用すれば、入退室時の待ち時間もなく、スムーズに入館してもらうことができるでしょう。
また、顔認証可能なサーマルカメラを活用することで、入館した人物の情報に温度測定の結果を紐づけられます。どんな人が何度の体温で入館したかがわかることから、施設のリスク管理にも役立つでしょう。
AIカメラでは夜間の入退室管理もしやすくなります。暗闇に対応したAIカメラを利用すれば、暗いシーンでも誰が入館したのかを判定しやすいです。そのため、より確実に入退室管理ができます。
最後に、AIカメラの導入事例を3つ紹介します。
新型コロナ感染症の影響で、店舗の中で人が密集してしまうのを避けるための工夫をしている場合が多いのではないでしょうか。とはいえ、店舗の混雑状況は常に変化していくので、混雑状況をリアルタイムで把握するのは難しい場合があります。
また、混雑する日・時間帯を予測するのも難しいでしょう。
そこで活用したいのがAIカメラです。AIカメラを利用すると、店舗に何人が入っているのかがリアルタイムで把握可能です。すると、混雑の状況を具体的な数値で知ることができ、店舗の密を避けることにつながります。
また、継続して人数を把握していくことで、混雑する日・時間帯を予測も可能です。混雑の予測ができると、事前に顧客に周知したり、入場制限をしたりすることができます。匿名で自動判別できるため、個人情報の保護と混雑状況の把握の両立も実現可能です。
大型商業施設は、立地によっては周辺道路の混雑により、車両の出庫までに時間がかかることもあるでしょう。特に混雑のピークの場合、来店した顧客は施設を出るまでに多くの時間がかかってしまうこともあります。混雑し過ぎてしまうと、顧客の満足度が下がってしまう可能性があるでしょう。
そこでAIカメラを活用すると、混雑が回避できる可能性があります。AIカメラによる推論・画像解析を行うことで、リアルタイムに駐車場の状況が把握可能です。また、周辺道路の混雑状況など、出庫の時間にかかわる要素もあわせて予測することで、出庫時間の予測データを計算もできます。
また、出庫時間の予測データをWeb上や店舗のサイネージから確認できるようにすることで、顧客にピークを避けて出庫するよう促せるでしょう。
工場で手作業で機器を組み立てる場合には、担当する人により作業時間が異なる場合があります。一般的には新人の作業者よりも熟練の作業者のほうが、効率よく組み立てることが可能です。どうしても新人が作業する場合には、効率が低下してしまいます。
そこで、AIカメラを活用すると、新人の作業効率を向上させることができます。具体的には、熟練作業者の動きを最低10パターンほど撮影し、学習モデルをAIに作成させます。
こうしてできた熟練の映像と、新人が作業した映像を比較すると、改善に向けた指導が行いやすくなりました。熟練作業者と比較して、どこの作業に時間がかかっているのかがわかることで、組み立て時間全体の短縮につながります。
この記事では、AIカメラについて紹介しました。要点をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
ここまでを読み「AIカメラといっても幅広く、なにを選んだらいいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、AIsmileyでは、AIカメラのカオスマップを作成しました。「異常検知・予知保全」「顔認証」などカテゴリーや業種ごとにマッピングしています。AIカメラの選定にお役立てください。コンサルタントによる無料相談も承ります。
AIカメラでできることとして、以下が挙げられます。
AIカメラには以下のようなメリットがあります。
AIカメラには以下のようなデメリットがあります。
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