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【法人向け】Outlook Copilotとは?機能・料金・表示されない時の解決策

最終更新日:2026/08/05

Outlookでメール対応や予定調整をしていると、「長いスレッドを短時間で確認したい」「返信文を一から作る負担を減らしたい」と感じることはありませんか。これらの作業負担を軽減するのが、Outlookに組み込まれたCopilotです。メールの要約・下書き作成・文章への助言・会議の準備などができます。

ただし、利用できる機能は契約プラン・Microsoft 365 Copilotライセンスの有無・Outlookの種類・組織の設定によって異なります。

この記事では、法人向けMicrosoft 365を初めて利用する人向けに、機能・操作方法・料金・利用条件・Copilotボタンが表示されないときの解決方法を解説します。

Outlook Copilotとは

Outlook Copilotは、Outlook内で利用できる生成AI機能の総称です。公式には「Copilot in Outlook」と表記されます。受信したメールの要約・返信の下書き・作成中の文章への助言・受信トレイや予定表に関する質問などをOutlook内で行えます。

機能ごとに画面上の配置が異なり、メール上部の要約ボタン・新規メール作成画面のCopilotアイコン・Outlook内のCopilot Chatなど、目的によって入口が分かれています。

Microsoft 365 Copilotの中でのOutlook Copilotの位置づけ

Microsoft 365 Copilotには、Word・Excel・PowerPoint・Teams・Outlookなどで使う機能と、会話形式で質問できるMicrosoft 365 Copilot Chatがあります。Copilot in Outlookは、このうちOutlookに組み込まれた機能を指します。

Outlookでは、開いているメールの要約や、返信の下書き作成ができます。Copilot Chatは、受信トレイ・予定表・会議に関する質問や操作の依頼に使います。Microsoft 365 Copilotライセンスが割り当てられている場合は、メールだけでなく、権限のあるチャット・文書などの組織データも回答に利用されます。

Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotの違い

法人向けでは、次の2つの違いを理解しておくことが重要です。

項目 Microsoft 365 Copilot Chat Microsoft 365 Copilot
料金 対象のMicrosoft 365サブスクリプションで追加料金なし 対象プランに追加する有料ライセンス、またはCopilotを含むプラン
Outlookで参照できる範囲 Outlook内の受信トレイ・予定表・会議などの限定されたデータ 左記に加え、権限のあるチャット・文書などの組織データ
利用例 関連メールの要約・会議予定の確認・未読メールへのフラグ設定・自動応答の設定 複数の業務データを参照した回答・メール作成・会議準備

対象のMicrosoft 365サブスクリプションと職場または学校アカウントがあれば、Outlook内のCopilot Chatでは、アドオンなしでも受信トレイ・予定表・会議などの限定されたデータについて質問・操作できます。

Microsoftでは、特定案件に関する最近のメールの要約・上司との会議設定・未読メールへのフラグ設定・自動応答の設定などを挙げています。

ただし、Microsoft 365全体の業務データを参照する職場モードのチャットや、チャット・文書を横断した回答にはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。

Microsoft 365 Copilotライセンスがある場合は、Outlookの情報に加えて、権限のあるチャット・文書などの組織データも参照できます。

利用範囲の詳細は、Copilot in Outlookとチャットする(Microsoft)をご覧ください。

個人向けと法人向けで異なるCopilotの利用範囲

法人向けプランを利用するには、Microsoft Entra IDの職場または学校アカウントと、対象のMicrosoft 365プランが必要です。Microsoft 365 Copilot Business・Microsoft 365 Copilotを追加する場合や、Copilotを含むプランを契約する場合は、組織の管理者がユーザーへライセンスを割り当てます。組織内のデータを参照する範囲は、もともとのアクセス権に従います。

個人向けでは、Microsoft 365 Personal・Family・Premiumの契約者がOutlookのCopilot機能を利用できます。利用上限があり、FamilyとPremiumでAI機能を使えるのはサブスクリプション所有者だけです。仕事で複数人が使う場合は、個人向けではなく法人向けプランを選ぶ必要があります。

通常のOutlookとの違い

通常のOutlookに、AIによる補助機能が追加される点が大きな違いです。たとえば、次の操作をOutlookから行えます。

  • 長いメールスレッドを要約する
  • 依頼内容を入力してメールの下書きを作る
  • 作成中のメールについて、トーン・明確さ・読み手への印象に関する提案を受ける
  • 受信トレイや予定表についてCopilot Chatに質問する
  • メールスレッドをもとに会議出席依頼と議題を作る

生成された内容は、必ずしも完璧ではありません。宛先・日付・金額・固有名詞・依頼条件を確認し、必要に応じて修正してから使用します。

Outlook Copilotでできること・主な機能

Outlook Copilotでできること・主な機能

Outlookで利用できる機能は、メールの確認・作成に関するものと、予定・会議に関するものに分けられます。ここでは主な機能を紹介します。

メールの要約

長いメールスレッドから要点を抽出し、スレッド上部に要約を表示します。要約には番号付きの参照が付く場合があり、番号を選ぶと対応するメールを確認できます。参照は常に表示されるとは限りません。

新しいOutlook for WindowsとOutlook on the webでは、メールに添付されたPDF・PowerPoint・Wordファイルも要約できます。重要な判断を行う際は要約だけに頼らず、元のメールと添付ファイルを確認してください。操作方法と対応環境は、メールスレッドを要約する方法(Microsoft)に掲載されています。

メールの下書き作成

伝えたい内容を入力すると、Copilotがメールの下書きを1件生成します。生成後にトーン・長さを変えたり、指示を修正して再生成したりできます。

「取引先へ日程変更を依頼する」「社内へ会議内容を共有する」など、目的・相手・含める情報を具体的に伝えると修正の手間を減らせます。新しいOutlookとOutlook on the webでは、プレーンテキスト形式のメールでは下書き機能を使用できないため、HTML形式へ切り替える必要があります。

メール文のコーチング

作成中のメールに対して、トーン・明確さ・読み手への印象に関する提案を表示します。相手に強い印象を与える表現や、依頼内容が伝わりにくい部分を送信前に確認したいときに利用できます。

コーチングを使うには、本文を100文字以上入力する必要があります。提案を反映した後も、意図や事実が変わっていないかを読み直してください。モバイル版を含む操作方法は、メールコーチングの案内(Microsoft)を参照してください。

メール検索・必要な情報の確認

Copilot Chatでは、「先週A社から届いたメールを要約して」「マネージャーからの未読メールを確認して」など、会話形式で依頼できます。通常の検索欄で件名・送信者・日付を指定する方法とは異なり、目的を文章で依頼できる点が特徴です。

ただし、質問が広すぎると不要なメールを含む場合があります。案件名・送信者・期間・必要な情報を指定し、提示されたメールを開いて内容を確かめてください。

メールからの予定作成・スケジュール調整

新しいOutlook for WindowsとOutlook for iOS・Androidでは、1つのメールスレッドから会議出席依頼を作成できます。Copilotはスレッドを分析し、会議タイトル・議題を提案します。スレッドの参加者は出席者に追加され、元のメールスレッドは添付されます。この機能にはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。

Copilot Chatから「マネージャーとの会議を設定して」「明日の午後に集中作業の時間を確保して」と依頼する方法もあります。空き時間や候補日時は、送信前に必ず確認してください。メールスレッドからの作成方法は、会議出席依頼と議題を作成する方法(Microsoft)に掲載されています。

Copilot Chatによる横断的なサポート

Outlook内のCopilot Chatでは、受信トレイ・予定表・会議について質問し、そのまま操作を依頼できます。Microsoft 365 Copilotライセンスがある場合は、権限のあるチャット・文書なども参考情報として利用されます。

クラシックOutlook for WindowsでもCopilot Chatを利用できます。新しいOutlookだけの機能ではありません。ただし、表示位置・利用できるデータ・応答の優先度はライセンスや組織設定によって異なります。クラシック版の入口は、OutlookからCopilotへアクセスする方法(Microsoft)で確認できます。

Copilotルールで受信メールを振り分ける

Microsoft 365 Copilotライセンスが割り当てられたユーザーは、Microsoft 365 Copilot Chatの職場モードで、「上司から届くメールを重要に分類して」「件名に『請求書』を含むメールを指定フォルダーへ移動して」のように依頼し、受信ルールを作成できます。作成前に条件と処理内容が表示され、確認後に適用されます。新しいルールは、作成後に届くメールが対象です。

Copilotでできるのは、ルールの作成と既存ルールの表示です。条件の編集・削除・無効化・順序変更はOutlookのルール設定から行います。Macでは既存ルールを表示できますが、Copilotによる新規作成には対応していません。

2026年に発表された新機能

Microsoftは2026年3月、Copilot in Outlookでメールと予定表の複数手順を進める新機能を公式ブログで発表しました。メールの優先付け・振り分けや予定の競合確認・変更など、複数の操作をまとめて依頼できる方向へ機能が広がっています。

主な発表内容には、Copilot Chat内でメールを下書き・修正・送信する機能や、受信トレイと予定表の複数手順を処理する機能が含まれます。ただし、これらにはFrontierプログラムで先行提供される機能があり、すべての契約者が同時に使えるわけではありません。Frontierの機能は変更・拡張・終了される可能性があります。

Outlook Copilotの使い方

Outlookでは、機能ごとに利用する場所が異なります。表示名やボタンの位置はクライアントによって変わる場合がありますが、基本的な操作は次のとおりです。

メールを要約する手順

メールを要約する手順

メールを要約する手順

画像参照:Microsoft公式サイト

  1. 要約したいメールスレッドを開きます。
  2. スレッド上部の「Copilotによる要約」または「要約」を選びます。
  3. 表示された要約を読み、必要に応じて参照元のメールを開きます。

新しいOutlook for WindowsまたはOutlook on the webでPDF・PowerPoint・Wordが添付されている場合は、「ファイルの要約」も選択できます。要約の生成時間は、スレッドやファイルの長さ・通信状況によって異なります。

メールの下書きを作成する3つのパターン

メールの下書きを作成する3つのパターン

画像参照:Microsoft 公式サイト

下書き作成には、主に3つの方法があります。

パターン1:新規メールの本文を作る

  1. 「新しいメール」を選びます。
  2. 本文欄またはツールバーのCopilotアイコンから「Copilotで下書き」を選びます。
  3. 相手・目的・含める情報・希望するトーンを入力します。
  4. 生成された文面を確認し、必要に応じて長さやトーンを変更します。
  5. 「保持」または同等の操作で本文へ反映し、修正後に送信します。

パターン2:返信・転送の文面をCopilot Chatと作る

新しいメール、返信または転送の本文欄で「書き込みを手伝って」や「返信を手伝って」に相当する入口を選びます。Copilot Chatで追加条件を伝えながら、本文を作成・修正できます。

パターン3:書いた文章の一部を直す

本文の一部を選択し、Copilotから書き換えを依頼します。「短くする」「より丁寧にする」「箇条書きにする」などの変更が可能です。

新しいOutlookやOutlook on the webで下書き機能が使えない場合は、メール形式を確認してください。プレーンテキスト形式は非対応です「設定」から「メール」>「作成と返信」の順に開き、HTML形式へ変更します。詳しい操作は、Copilotでメールを下書きする方法(Microsoft)で確認できます。

コーチング機能で文章を改善する手順

コーチング機能で文章を改善する手順

コーチング機能で文章を改善する手順

画像参照:Microsoft 公式サイト

  1. 新規メールまたは返信画面で、100文字以上の本文を入力します。
  2. Copilotアイコンから「Copilotによるコーチ」を選びます。
  3. トーン・明確さ・読み手への印象に関する提案を確認します。
  4. 必要な提案だけを反映します。
  5. 変更後の文面が意図どおりかを読み直し、送信します。

提案をすべて採用する必要はありません。社内用語や取引先との関係を踏まえ、適切な表現だけを選んでください。

予定・会議を自動作成する手順

メールスレッドから会議出席依頼を作る場合は、次の手順で操作します。

新しいOutlook for Windowsの場合

  1. 新しいOutlook for Windowsで、会議のもとになる1つのメールスレッドを開きます。
  2. ツールバーの「Copilotでスケジュールする」を選びます。
  3. 提案された会議タイトル・議題・出席者・添付スレッドを確認します。
  4. 日時・出席者・Teams会議の設定を必要に応じて変更します。
  5. 内容を確認して送信します。

Outlook for iOS・Androidの場合

  1. 会議のもとになる1つのメールスレッドを開きます。
  2. 「その他のオプション」から「Copilotでスケジュールする」を選びます。
  3. 提案された内容を確認し、会議出席依頼へ反映します。
  4. 日時・出席者・会議内容を必要に応じて変更します。
  5. 内容を確認して送信します。

複数のスレッドを選択して作成する機能ではありません。また、Copilot Chatから会議を設定する方法とは別の機能です。Copilot Chatでは自然な文章で予定作成を依頼できますが、参加者数や利用環境によって対応範囲が異なります。

Copilot Chatで優先メールを抽出する手順

Copilot Chatで優先メールを抽出する手順

画像参照:Microsoft 公式サイト

  1. OutlookのCopilotボタンからCopilot Chatを開きます。
  2. 「今日届いたメールのうち、返信が必要なものを教えて」のように依頼します。
  3. 必要に応じて「取引先からのメールに限定して」「午前中に届いたメールだけ」などの条件を追加します。
  4. 表示されたメールを開き、本文と期限を確認します。

Microsoft 365 Copilotライセンスがある場合は、チャットや文書の情報を含めて優先度を検討するよう依頼できます。ライセンスがない場合も、Outlook内の受信トレイ・予定表などの限定された範囲が質問の対象です。

すぐに使えるプロンプト例

目的だけでなく、相手・期間・含める情報・出力形式を伝えると、意図に近い回答を得やすくなります。

下書き系

  • 「取引先の担当者へ、打ち合わせのお礼メールを200文字程度の丁寧な文面で作成してください」
  • 「日程変更をお願いする理由と、代替候補として来週月曜・火曜の午後を含めてください」
  • 「先方の依頼を断るメールを、代替案を1つ添えて作成してください」

要約・検索系

  • 「このスレッドの決定事項と、私が対応する項目を分けて表示してください」
  • 「先月A社から届いた見積もり関連のメールを確認し、送信日と件名を一覧にしてください」
  • 「山田さんからの未読メールのうち、期限が書かれているものを教えてください」

予定作成系

  • 「明日の午後に1時間の集中作業時間を設定してください」
  • 「来週、マネージャーとの30分の会議を空いている時間に設定してください」
  • 「このメールスレッドをもとに、会議タイトルと議題案を作成してください」

設定・メール管理系

  • 「件名に『請求書』を含む今後のメールを『請求書』フォルダーへ移動するルールを作成してください」
  • 「次の金曜日に自動応答を設定してください」

Outlook Copilotの料金プランと2026年の変更点

法人向けでは、ベースとなるMicrosoft 365プランにCopilotライセンスを追加する方法と、Copilotを含むプランを選ぶ方法があります。

法人向けプランの選択肢

法人向けの主な選択肢は次のとおりです。価格は2026年7月時点の通常価格で、いずれも1ユーザーあたりの月額相当・年払い・税抜です。Microsoft 365 Copilot Businessは、対象顧客向けに2026年9月30日までキャンペーン価格が設定されています。

プラン 価格 主な対象・条件
Microsoft 365 Copilot Business 通常3,148円(対象顧客は2026年9月30日まで2,698円) 対象のMicrosoft 365 Businessプランが別途必要
Microsoft 365 Copilot 4,497円 条件を満たすMicrosoft 365プランが別途必要

Microsoft 365 Copilot Businessは、対象となるMicrosoft 365 Businessプランを利用する中小企業向けの製品です。一方、大企業向けページには「Microsoft 365 Copilot」という製品名で掲載されています。

また、既存のMicrosoft 365プランへMicrosoft 365 Copilotを追加する方法だけでなく、Copilotが含まれるプランも選択できます。

契約先・支払方法・既存契約によって表示額と請求額が異なる場合があります。導入前に、Microsoft 365 Copilot Businessの料金ページまたは大企業向けMicrosoft 365 Copilotの料金ページを確認してください。

法人向けはアドオンの有無で利用範囲が変わる

法人向けでは、Outlookを使えるかどうかだけでなく、Microsoft 365 Copilotライセンスが割り当てられているかを確認します。アドオンで追加した場合もCopilotを含むプランを契約した場合も、利用できる範囲は同じです。

アドオンなし

対象のMicrosoft 365サブスクリプションと職場または学校アカウントがあれば、Microsoft 365 Copilot Chat自体は追加料金なしで利用できます。Outlook内のCopilot Chatでは、受信トレイ・予定表・会議などの限定されたデータについて質問し、関連メールの要約・会議設定・未読メールへのフラグ付け・自動応答の設定などを依頼可能です。機能には標準のアクセス条件や利用上限が適用されます。ただし、Microsoft 365全体の業務データを参照する職場モードのチャットや、チャット・文書を横断した回答にはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。

アドオンあり・Copilotを含むプラン

Microsoft 365 Copilotライセンスが割り当てられている場合は、さらに権限のあるチャット・文書などの組織データを参照できます。複数の情報源を使った回答・会議準備・Outlook以外のMicrosoft 365アプリとの連携も利用しやすくなり、優先アクセスが適用される機能があります。

したがって、「OutlookでCopilotが使えるか」だけでは契約状況を判断できません。利用したい作業と参照したいデータを決めてから、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要かを管理者へ確認してください。

2026年7月からの価格改定と割引キャンペーン

Microsoftは、Microsoft 365の一部商用プランについて2026年7月1日から価格とパッケージを変更しました。既存顧客の新価格は原則として契約更新時から適用されます。Microsoft 365 Copilotの単体SKUは、この価格改定の対象に含まれていません。詳しくは、Microsoft 365の価格・パッケージ変更(Microsoft)を参照してください。

一方、Microsoft 365 Copilot Businessでは、2026年7月1日から9月30日まで、通常3,148円のところ2,698円で利用できるキャンペーンが案内されています。表示額はいずれも1ユーザーあたり月額相当・年払い・税抜です。対象のBusinessプランを利用中の既存顧客が対象で、年間契約が必要となり、キャンペーン価格は初年度だけ適用されます。

キャンペーン内容は変更・終了される可能性があります。購入画面で対象条件・契約期間・更新後の金額を確認してください。

無料版のOutlookで利用できるかどうか

無料のOutlook.comアカウントだけで、法人向けのCopilot in Outlookを利用できません。法人向けのMicrosoft 365 Copilot Chatを追加料金なしで使う場合も、対象のMicrosoft 365サブスクリプションとMicrosoft Entraアカウントが必要です。

個人向けでは、Microsoft 365 Personal・Family・Premiumの契約者がOutlookのCopilot機能を利用できます。法人での利用可否は、無料・有料という区分だけでなく、ベースプラン・アカウント・Microsoft 365 Copilotライセンス・管理者設定を確認してください。

【補足】個人向けプランの選択肢

個人向けのMicrosoft 365 Personal・Family・Premiumには、Outlookを含むMicrosoft 365アプリのCopilot機能が用意されています。2026年7月時点のMicrosoft公式サイトの表示価格は次のとおりです。

プラン 月額 年額 AI機能の扱い
Microsoft 365 Personal 2,130円 21,300円 契約者1人が利用。利用上限あり
Microsoft 365 Family 2,740円 27,400円 AI機能はサブスクリプション所有者のみ。利用上限あり
Microsoft 365 Premium 3,200円 32,000円 Personal・Familyより高い利用上限と追加機能

価格・利用上限は変更される可能性があるため、申込時に個人向けCopilotの料金ページ(Microsoft)を参照してください。

Copilot Proは2025年10月から新規販売されていません。Microsoftは既存のCopilot Pro契約者に対し、Microsoft 365 Premiumへの切り替えを案内しています。

Outlook Copilotを利用するための条件と対応環境

Outlook Copilotを利用するための条件と対応環境

法人向けで利用を始める前に、ライセンス・アカウント・メールボックス・Outlookの種類・更新チャネルを確認します。条件を満たしていても、組織側の設定によっては管理者が機能を制限している場合があります。

必要なライセンスとアカウント種別

法人向けの基本条件は次のとおりです。

  • 対象となるMicrosoft 365のベースライセンスが割り当てられている
  • Microsoft Entra IDの職場または学校アカウントでサインインしている
  • Microsoft 365 Copilotの有料機能を使う場合は、対象ユーザーにライセンスが割り当てられている
  • Outlookで使う主メールボックスがExchange Onlineにある

Microsoft 365 Copilotは、Exchange Online上の主メールボックスでサポートされています。アーカイブメールボックス・グループメールボックス・共有メールボックス・代理アクセス先のメールボックスでは利用できません。オンプレミスのExchangeにある主メールボックスも対象外です。要件は、Microsoft 365 Copilotのアプリ・ネットワーク要件(Microsoft)で確認できます。

管理者がライセンスを割り当ててから、アプリにCopilotが表示されるまで最大24時間かかる場合があります。表示されないときは、Microsoft 365アプリの「ファイル」>「アカウント」から「ライセンスの更新」を実行し、アプリを再起動します。管理者向けの手順は、Microsoft 365 Copilotのセットアップとライセンス割り当て(Microsoft)に掲載されています。

サードパーティメール利用時の制約

同じデバイスのOutlookに、Copilotを利用できるアカウントと別のメールアカウントを追加している場合、Copilotへのアクセスをアカウント間で共有できます。対象には、Outlook.com・Hotmail.com・Live.com・MSN.com・職場または学校アカウント・Gmail・Yahoo・iCloudなどが含まれます。

この共有機能はクラシックOutlook for Windowsでは利用できません。また、同じデバイスにサインインしていること、Outlookのプライバシー設定で「接続エクスペリエンス」が無効になっていないこと、年齢要件を満たしていることが必要です。複数の職場または学校アカウントも対象になり得ます。詳細は、OutlookでCopilotへのアクセスを共有する方法(Microsoft)を参照してください。

法人のデータ管理方針によっては、管理者がこの共有を無効にしている場合があります。個人契約のCopilotを職場アカウントで使う前に、社内規程を確認してください。

対応するOutlookのバージョン・環境

主な対応環境は次のとおりです。

  • 新しいOutlook for Windows
  • クラシックOutlook for Windows
  • Outlook on the web
  • 最新版のOutlook for Mac
  • Outlook for iOS・Android

すべての機能が全環境にそろっているわけではありません。たとえば、メール要約・下書き・コーチングは幅広い環境で利用できますが、メールスレッドから会議を作る機能やCopilotテーマなどには環境差があります。

機能ごとの対応環境の違い(マトリクス)

2026年7月時点で、公式サポートページに示されている主な対応状況は次のとおりです。組織設定・ライセンス・展開状況によって、表と異なる場合があります。

機能 新しいOutlook(Windows) クラシックOutlook(Windows) Web Mac iOS・Android
メールスレッドの要約 ○(最新版)
メールの下書き ○(最新版)
メールのコーチング ○(最新版)
Copilot Chat 利用環境を確認
メールスレッドから会議作成 × 公式ページで対象明記なし 公式ページで対象明記なし
会議の準備 ×
Copilotテーマ × ○(最新版)
ルールの作成・表示 表示のみ

Windows版の差は、新しいOutlookとクラシックOutlookの機能比較(Microsoft)で確認できます。Mac・モバイルを含む対象環境は、会議の準備Copilotテーマの各ページにも掲載されています。未掲載の新機能や提供時期は変更されるため、導入前に各機能のサポートページも確認してください。

従来のOutlookで利用する際の更新チャネル制約

Microsoft 365デスクトップアプリのCopilot機能は、半期エンタープライズチャネルでは利用できません。クラシックOutlook for Windowsなどで使う場合は、最新チャネルまたは月次エンタープライズチャネルへ切り替える必要があります。

更新チャネルは通常、組織のIT管理者が設定します。自分で変更できない場合は、社内のヘルプデスクへ依頼してください。切り替えまでの間は、Outlook on the webで利用できる機能を確認できます。Microsoftの案内は、Copilotボタンが表示されない場合の対処法に掲載されています。

OutlookでCopilotボタンが表示されない・使えないときの対処法OutlookでCopilotボタンが表示されない・使えないときの対処法

Copilotが表示されない原因は、ライセンスだけとは限りません。次の順番で確認すると、自分で対応できる問題と管理者の対応が必要な問題を分けられます。

まず確認したいチェック項目

  1. ライセンス:必要なベースプランとCopilotライセンスが割り当てられているか
  2. サインインアカウント:対象の職場または学校アカウントでサインインしているか
  3. メールボックス:Exchange Online上の主メールボックスを開いているか
  4. Outlookの種類・バージョン:使いたい機能に対応しているか、最新版か
  5. 更新チャネル:半期エンタープライズチャネルになっていないか
  6. メール形式:下書き機能を使うメールがプレーンテキスト形式ではないか
  7. プライバシー設定:必要な接続エクスペリエンスが有効か
  8. 管理者設定:組織のポリシーで機能が無効になっていないか
  9. サービス状況:Microsoft 365側で障害が発生していないか

ライセンスとアカウント種別の確認

法人利用では、Microsoft 365管理者に次の2点を確認します。

  • 自分に対象のMicrosoft 365ベースライセンスが割り当てられているか
  • 必要な機能にMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要な場合、そのライセンスも割り当てられているか

割り当て直後は、表示まで最大24時間かかる場合があります。Windows版では「ファイル」>「アカウント」>「ライセンスの更新」を選び、開いているMicrosoft 365アプリをすべて終了してから再起動します。

複数のアカウントを登録している場合は、Copilotの対象アカウントでOutlookにサインインしているかも確認してください。

Outlookのバージョン・更新チャネルの確認

使いたい機能が現在のOutlookに対応しているかを確認します。クラシックOutlookでも要約・下書き・コーチング・Copilot Chatを利用できますが、メールスレッドから会議を作る機能・会議の準備・Copilotテーマには対応していません。

クラシックOutlookなどのデスクトップアプリで、半期エンタープライズチャネルを使っている場合はCopilot機能を利用できません。最新チャネルまたは月次エンタープライズチャネルへの変更を管理者へ依頼してください。

メール形式の確認(プレーンテキストではCopilot下書きが動作しない)

新しいOutlookとOutlook on the webでは、プレーンテキスト形式のメールに「Copilotで下書き」を使用できません。次の手順でHTML形式へ変更します。

  1. Outlookの「設定」を開きます。
  2. 「メール」>「作成と返信」を選びます。
  3. メッセージ形式をHTMLに変更します。
  4. 新しいメールを開き直し、Copilotの入口が表示されるか確認します。

この制限は下書き機能に関するものです。Copilot全体が表示されない場合は、ほかの項目も確認してください。

プライバシー設定と接続エクスペリエンスの確認

プライバシー設定と接続エクスペリエンスの確認

画像参照:https://support.microsoft.com/en-us/privacy/access-your-account-privacy-settings

Windows版のMicrosoft 365アプリでは、「ファイル」>「アカウント」>「アカウントのプライバシー」>「設定の管理」を開きます。次の2項目が有効か確認してください。

  • コンテンツを分析するエクスペリエンス
  • すべての接続エクスペリエンス

組織で設定が管理されている場合、利用者は設定を変更できません。IT管理者へ確認してください。

Outlook on the webでは、ブラウザでサードパーティCookieをブロックしていると、Copilotがライセンスを検証できない場合があります。ライセンス検証エラーが表示されたときは、組織のセキュリティ方針を確認したうえでブラウザ設定を見直します。

管理者ポリシー・組織設定の確認

同じ部署の利用者と表示が異なる場合は、管理者に次の情報を伝えて確認を依頼します。

  • 自分のユーザーID
  • 利用中のOutlookの種類・バージョン
  • 表示されない機能名
  • 発生日時
  • エラーメッセージまたは画面
  • 試した対処

管理者は、ライセンス割り当て・Microsoft 365アプリの更新チャネル・Copilotのポリシー・Microsoft 365サービス正常性を確認できます。共有メールボックスや代理アクセス先で試している場合は、Exchange Online上の自分の主メールボックスでも確認してください。

ブラウザ版に切り替えて確認する暫定策

デスクトップアプリで表示されない場合は、Outlook on the webで同じ職場または学校アカウントにサインインし、Copilotが表示されるかを確認します。

ブラウザ版で表示される場合は、デスクトップアプリのバージョン・更新チャネル・ライセンス情報の未反映、またはプライバシー設定に原因がある可能性があります。ただし、ブラウザ版で表示される=ライセンスや管理者設定に問題がないとは断定できません。機能ごとに必要条件が異なるためです。

それでも表示されない場合

ここまで確認しても解決しない場合は、次の操作を行います。

  • Microsoft 365アプリでライセンスを更新する
  • OutlookとほかのMicrosoft 365アプリを終了し、再起動する
  • 対象アカウントからサインアウトし、再度サインインする
  • OutlookとMicrosoft 365アプリを最新版へ更新する
  • 別の対応クライアントで同じ機能を確認する
  • 管理者にMicrosoft 365のサービス正常性を確認してもらう

新機能はテナント・地域・言語ごとに段階的に提供される場合があります。公式ページで提供開始済みでも自社環境に表示されないときは、管理者またはMicrosoftサポートへ問い合わせてください。

Outlook Copilotを利用する際のコツと注意点

Copilotはメール作成や確認を補助しますが、生成結果の正確性を保証するものではありません。法人で利用するときは、指示の出し方と情報の確認方法を決めておくことが重要です。

プロンプトを工夫するポイント

依頼文には、次の4点を含めます。

  • 相手:取引先・上司・同僚など
  • 目的:日程変更・お礼・確認・断りなど
  • 必要な情報:日時・金額・候補日・期限など
  • 表現:丁寧さ・長さ・箇条書きの有無など

たとえば「日程変更のメールを書いて」ではなく、「取引先の担当者へ、今週金曜の打ち合わせを来週月曜または火曜の午後へ変更したいと伝えるメールを、200文字程度の丁寧な文面で作成してください」と依頼します。

生成後に条件が足りなければ、「変更理由は社内会議のためと追記してください」「候補日時を箇条書きにしてください」のように続けて指示できます。

生成結果の確認と情報漏えいへの配慮

下書き・要約・検索結果は、送信または共有する前に確認します。特に、次の内容は元のメール・予定表・文書と照合してください。

  • 契約条件・金額・数量
  • 日付・曜日・時刻・タイムゾーン
  • 氏名・会社名・製品名
  • 宛先・CC・BCC
  • 期限・担当者・決定事項

Microsoft 365 Copilotは、利用者がアクセス権を持つメール・チャット・文書などを参照します。プロンプト・応答・Microsoft Graph経由で参照したデータは、基盤となる大規模言語モデルの学習には使用されません。詳しくは、Microsoft 365 Copilotのデータ・プライバシー・セキュリティ(Microsoft)を参照してください。

ただし、Copilotが新しいアクセス権を付与するわけではなくても、すでに広く共有されている情報を回答に含める可能性があります。組織のアクセス権・機密ラベル・外部共有・AI利用規程に従って使用してください。

Copilotを補助ツールとして位置づける

Copilotには、読み落としや誤った推測が含まれる場合があります。要約で概要を確認した後に重要箇所を原文で読み、下書きは事実と相手に合う表現へ直してから送信します。

初めは、社内メールや長いメールスレッドの確認など、影響の小さい用途から試すと操作に慣れやすくなります。外部送信・契約・人事・法務・財務に関する内容では、社内の確認手順を省略しないでください。

まとめ

Outlook Copilotは、公式にはCopilot in Outlookと呼ばれ、メールの要約・下書き・コーチング・受信トレイや予定表に関する質問・会議準備などに利用できます。

法人向けでは、対象のMicrosoft 365サブスクリプションがあれば、Copilot Chatを追加料金なしで利用できる場合があります。Microsoft 365 Copilotライセンスが割り当てられている場合や、Copilotを含むプランを選んだ場合は、権限のあるチャット・文書などの組織データも参照でき、利用できる機能や参照できる情報が増えます。

Copilotボタンが表示されないときは、ライセンス・サインインアカウント・Exchange Online上の主メールボックス・Outlookの種類・更新チャネル・メール形式・プライバシー設定・管理者ポリシーを順に確認してください。料金・機能・提供状況は変更されるため、契約や導入の直前にMicrosoft公式ページで最新情報を確認することも大切です。

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