OpenAI、ChatGPT Imagesの新シリーズ「GPT Image 1.5」を提供開始。画像生成・編集機能を強化

最終更新日:2025/12/24

OpenAI GPT Image 1.5

OpenAIは、ChatGPT Imagesの新シリーズ「GPT Image 1.5」の提供を、ChatGPTの全ユーザーに向けて開始しました。生成速度の向上に加え、編集時の一貫性や指示追従性が改善。より実用的な画像生成・編集が可能です。

このニュースのポイント

OpenAIが、ChatGPT Imagesの新シリーズ「GPT Image 1.5」を提供開始
ChatGPTの全ユーザーおよびAPIユーザーが対象
ディテールを維持したまま、画像生成・編集処理を最大4倍高速化

米OpenAI社は、ChatGPT Imagesの新たな画像生成モデル「GPT Image 1.5」の導入を、2025年12月16日に開始しました。

「GPT Image 1.5」では、アップロードした画像に対して編集を依頼した際、細部に至るまでユーザーの指示に従い、必要な部分だけを変更できます。

これにより、実用的な写真編集に加え、リアルな衣装やヘアスタイルの試着、元の画像の雰囲気を損なわないスタイル変換やコンセプト変換などが可能です。

さらに、「GPT Image 1.5」は指示への追従性が向上しており、要素間の関係性を意図通りに保ったまま、より正確な編集や複雑なオリジナル構成が行えます。テキストレンダリング性能も改善され、小さく高密度な文字の描画が可能です。

このほか、多数の小さな人の顔を自然にレンダリングする能力や、生成結果がそのまま使用しやすい品質になる点など、出力品質の面でも改良が加えられました。

UI面では、ChatGPT内に画像制作に特化した専用のホームが導入され、画像の検索や試用をより迅速かつ簡単に行えるようになっています。

数十種類のプリセットフィルターやプロンプトも用意されており、最新のトレンドを反映した内容が定期的に更新されます。これらを活用することで、言語による詳細なプロンプトを1から記載せずとも、画像生成が開始できます。

OpenAIは、パフォーマンス評価のために、従来の画像生成モデルより多くのケースを再実行しました。その結果、多くの場面で明確な改善が確認された一方で、出力は依然として完全ではなく、今後のイテレーションでさらなる改善の余地があるとも説明しています。

API向けに提供される「GPT Image 1.5」でも、ChatGPT Imagesと同様の改善点がすべて利用可能です。前モデルであるGPT Image 1と比べ、画像の保存や編集機能が強化されており、ブランド素材の制作や、単一ソースの画像から製品画像カタログを生成するeコマースチームなどの用途に適しています。

また、API利用時には、画像の入力・出力コストがGPT Image 1と比較して約20％低減され、同じ予算でより多くの画像を生成・反復処理できるようになりました。

「GPT Image 1.5」は、世界中の全てのChatGPTユーザーとAPIユーザーに向けて、あらゆる利用環境で展開されます。モデルを選択する必要はなく、ChatGPT Imagesとして統合的に機能します。なお、今年初めにリリースされた従来のChatGPT Imagesは、カスタムGPTとして引き続き利用可能です。

OpenAIは、「GPT Image 1.5」を意義深い前進と位置付けており、今後はよりきめ細かな編集機能の実現や、多言語に対応したよりリッチで詳細な画像出力に向けて進化を続けていくとしています。

出典：OpenAI