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最終更新日:2025/10/20
OpenAIは、ChatGPT内でアプリを利用可能にする「Apps SDK」プレビュー版を、開発者向けに公開しました。ユーザーが提案したり、ChatGPTが会話の文脈に応じてアプリを提案することで、ユーザーはチャット内でアプリを直接操作できるようになります。
このニュースのポイント
米OpenAI社は、2025年10月6日、ChatGPT内でアプリを利用することができる「Apps SDK」プレビュー版を開発者向けに公開しました。
アプリの利用可能地域は、欧州経済地域(EEA)、スイス、英国を除く国で、Free、Go、Plus、Proプランを利用するChatGPTログインユーザー全員が対象です。
対象アプリは、パイロットパートナーであるBooking.com、Canva、Coursera、Figma、Expedia、Spotify、Zillowの7社で、英語でサービスを提供している市場で同日より利用可能です。
「Apps SDK」は、ユーザーがChatGPTのメッセージ欄に利用可能なアプリ名を入力すると、自動的にChatGPTに該当アプリを表示させます。関連するコンテキストに基づいてサポートを提供し、初めてアプリを使用する際には接続を促すメッセージと共有データに関する説明を表示します。
また、ChatGPTは会話の内容に応じて関連するアプリを提案します。たとえば、新しい家の購入について話している場合、Zillowアプリを提案し、ChatGPT内のインタラクティブマップ上で予算に合った物件を閲覧できます。
さらに、「Apps SDK」は地図やプレイリスト、プレゼンテーションといったインタラクティブ要素と、会話による操作体験を融合させた点が特徴です。アウトラインを作成してCanvaにスライド資料の作成を依頼したり、Courseraのコースを受講しながらChatGPTに動画内容を解説させることも可能です。
「Apps SDK」は、ChatGPTが外部ツールやデータに接続するためのオープンスタンダード「Model Context Protocol(MCP)」を基盤としており、MCPを拡張することで、開発者はアプリのロジックとインターフェースの両方を設計できます。「Apps SDK」はオープンソース化されており、この標準を採用する環境であればどこでも実行可能です。
「Apps SDK」は、年末までにUberやAllTrails、DOORDASHなどの計11の企業と、その企業が提供するアプリに対応予定です。
今年後半には、各アプリが検索結果をパーソナライズするために使用できるデータカテゴリーを、詳細設定できる機能も導入します。ChatGPT Business、Enterprise、Edu向けのアプリ提供を開始し、開発者がアプリを公開・申請できる専用ディレクトリも開設されます。
出典:OpenAI
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