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95%以上のカットで「補助ツール」としてAIを活用。TikToker「ツインズひなひま」25年春にアニメ化決定

最終更新日:2024/12/25

フロンティアワークスとKaKa Creationは、AI技術を補助ツールとして活用し制作したアニメ「ツインズひなひま」を2025年春に公開すると発表しました。

このAIニュースのポイント

  • AI技術を活用したアニメが来春公開。既存の技術では実現が困難だった新しい表現を確立
  • 本編の95%以上のカットをAI支援で制作し、人の手で最終修正を行うことで高品質を確保
  • 本プロジェクトを皮切りに、補助ツールとしてのAI活用で業界課題の解決を目指す

アニメイト傘下のフロンティアワークスと株式会社KaKa Creationは、12月13日、AIを活用して制作したアニメ「ツインズひなひま」を2025年春に公開すると発表しました。本作は、従来のアニメ制作で使用されるAdobe社製品やCelsys社製品に加え、AI技術を取り入れて制作されています。

具体的には、絵コンテからセル素材を生成したり、3Dモデルを手描き風の質感にレタッチするなど、AIが「補助ツール」として活用されています。キービジュアルの制作では、作品の重要な要素である「異変」をAIによって表現。写真撮影された背景がAIでアニメ風に変換され、美術スタッフの手作業で仕上げられています。

また、作品本編の95%以上のカットがAI支援で作業負担軽減に成功しており、さらに最終的な加筆修正を人の手で行うことで、高いクオリティが確保されています。

本プロジェクトでは、AIはあくまでクリエイターの創作活動のための補助ツールであるという価値観「サポーティブAI」の発想を基底に導入しています。これにより作業の効率化や省力化を図るなど、クリエイターの労働環境を改善し、より創造的な活動に注力できる環境の構築を目指します。

フロンティアワークスは、今回の「ツインズひなひま」プロジェクトを皮切りに、アニメ業界が抱える制作人材の不足や生産性の向上による労働環境の改善、さらにはクリエイターの待遇向上といった課題の解決に寄与したいと述べています。

出典:Frontier Works Inc.

AIsmiley編集部

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