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【インタビュー】大企業の業務改善を生成AIによって実現するGenerativeX

最終更新日:2024/04/01

エンタープライズ企業に対して、生成AIを活用した業務改善のコンサルティングや、システム開発を提供する株式会社GenerativeX。日本経済の成長と革新を支えるために、生成AIを活用したテクノロジーと戦略を提供しています。

今回は、GenerativeXの執行役員CTOを務める小坂佳範氏に、GenerativeXの立ち上げの背景やミッション、生成AIとの関わり方についてお話を伺いました。

AIベンダーへの問題意識をきっかけに設立。「真の業務改善」を支援するコンサルティングファーム「GenerativeX」

――本日はよろしくお願いいたします。まずはGenerativeXの立ち上げについてお聞かせください。

株式会社GenerativeX 
執行役員CTO
小坂 佳範 氏

――小坂氏

私たちは、生成AIの力を最大限に引き出し、クライアントのビジネスを革新的かつ競争力のあるものにすることをミッションに2023年に創業しました。

創業メンバーは大学時代の仲間であり、卒業後はそれぞれ投資銀行やコンサルティングファームなどで事業立ち上げの経験を積んできました。

そこでAI関連のコンサルも行っていましたが、AIベンダーとの関わりの中で、彼らに共通の問題意識を持つようになり、そのことが会社設立のきっかけとなっています。

 

――さまざまなバックグラウンドを持つメンバーで構成されているのですね。AIコンサルを行う中でどのような問題意識が浮かび上がったのでしょうか。

――小坂氏

それはAIベンダーとクライアントの間でAIに関する情報格差があり、簡単に取り組める場合でも難しい印象を与えて高額なコンサルティング料を請求するようなビジネスモデルのベンダーが多くいたことです。

このようなAIベンダーの振る舞いに泣き寝入りする企業も少なくなく、私たちはプロフェッショナルなバックグラウンドとAIを組み合わせ、企業の業務改善を真に支援できる会社を立ち上げたいと考えました。

 

――ありがとうございます。情報格差によって、不当なビジネスモデルでのAIコンサルに悩む企業が多い現状があったのですね。

「ビジネス」と「技術」の両面で大企業が抱える課題を解決

――先程「真の意味での業務改善」とお話していましたが、実際にクライアントにどのようなサポートを提供されているのでしょうか。

――小坂氏

当社は、プロフェッショナルファーム出身のメンバーが多く在籍している大企業に特化したコンサルティングファームであり、幅広いビジネスをサポートしてきた経験と実績を持っています。

また、企画から開発、運用まで一貫したサポートを提供しており、他社のサービスでは効果が得られなかった問題にも、クライアントのニーズに合わせたソリューションを提供することで課題解決に導くことが可能です。

 

――AIに関するコンサルティング事業を行っている企業は他にも多くあると思います。その中で、貴社が大企業から選ばれる理由などがあれば教えてください。

――小坂氏

大きな違いは、「ビジネス」と「技術」の両面からサポートできることです。

当社は、クライアントの戦略を定義する段階から参画し、事業を成長させるためにどのようにAIを導入していくべきかを具体的に提案しています。

また、事業部ごとに業務の棚卸をすることで、どのようにすれば生成AIを活用した業務改善ができるのかをシミュレーションします。最終的には、クライアント自身でプロンプトを作成したり、AIを活用したシステムを作っていけるなど、自分たちの手で業務改善が実現できるまで総合的に支援いたします。

 

――「技術面」ではどのような特徴があるのでしょうか。

――小坂氏

当社のコンサルタントは、自身でコードを書いてプロトタイプを作り、さらに実装まで行えるといった高い技術力を持っています。

また、通常、システム開発会社(Sler)に依頼する場合だと、最初の1ヶ月で要件定義を行い、その後、2,3ヶ月でプロトタイプを作成するといったサイクルが一般的ですが、当社はコンサルタント自身で開発ができるので、要件がヒアリングできれば約1週間で仮案のプロトタイプを提示でき、スピード感のある対応が可能です。

さらに、コスト面でも他社よりも安価な価格帯で提供しており、スモールスタートから価値を感じていただけるよう努めています。

 

――クライアントに寄り添ったご支援ですね。導入実績としてはどのようなケースが挙げられますでしょうか。

――小坂氏

大手企業の経理部門で、予実管理を生成AIで効率化するプロジェクトをサポートしました。従来、膨大な工数を必要とする業務でしたが、生成AIを活用することで効率化が実現しました。分析結果では、ギャップが生じた予測もアウトプットされ、原因追及にも役立ちます。

また、臨床研究を行っているクライアントの案件では、データベースから特定のデータを生成AIが自動的に抽出するシステムも構築しました。ほかにも、金融機関の事例では、業務に必要となる各種申請書類を生成AIを活用することによって自動的に作成できるツールを共同で開発しています。

このようなコンサルティングでは、LLM・生成AIを利用した新規事業の立案や技術調査、短期間でのPoC、投資収益率(ROI)の算出など戦略的なサポートが可能です。

 

――さまざまな場面での活用が広がっているのですね。一方で、生成AIについての知見がなく、活用方法も分からないため、中々行動に起こせない企業も多いのではないでしょうか。そのような場合でも相談することは可能でしょうか。

――小坂氏

もちろんです。生成AIの現状や展望、できること、できないことを踏まえ、業務内容を整理し、どのように生成AIが業務で活かせるかを提案していきます。

また一見、生成AIとは無関係と思われるような場合でも、業務の一部に生成AIを導入することによって大きな工数削減などが期待できることも考えられます。そのような場合でもぜひご相談ください。

 

――ありがとうございます。貴社でどういった業務にAIが活かせるかを分析し提案してくれるので、知見がなく具体的に活用シーンが定まっていない場合でも、安心して相談できると感じました。

「生成AIネイティブ」を育て業務改善を全力サポート

――貴社は生成AIを活用した業務改善支援に特化されてますが、日本社会は生成AIについてどのように認識していると感じていますか。

――小坂氏

ChatGPTなどの生成AIが話題に挙がっていますが、日本社会全体での利用率はまだまだ低いです。当社に寄せられるお問い合わせでも「ChatGPT」=「チャットボット」として認識されている方も多いです。

しかし、実際にお話やプロトタイプをお見せすると、生成AIがさまざまな業務に活用できることに気付く方が多いです。

 

――注目度と実際の認識にはまだまだギャップがあるのですね。貴社は大企業のクライアントとビジネスを行う中で、生成AIがさまざまな業務に活用できるということを広めていく役割も担っているのだと感じました。今後、日本の企業はどのように生成AIと関わっていけばいいと感じますか。

――小坂氏

私はもともと、TikTokなどを運営するBytedanceに在籍していました。そこではビジネスに必要なソフトウェアを自社で開発しており、すべてのビジネスが内製したソフトウェア経由で実行可能です。そのため、非常に簡単に業務改善を行うことができました。

このような環境に身を置いていたこともあり、柔軟に業務改善を行うにはビジネスとソフトウェアの両輪で進めていくべきだと考えていますが、資金面やリソースなどの点で、簡単に行えることではありません。

しかし生成AIが登場したことで、今までは外部ベンダーや、エンジニアにしかできなかったことが、プロンプトを入力するだけで誰でも容易に行えるようになりました。生成AIを活用することで、自分たちの手で業務改善を推進できる体制を構築でき、結果として日本企業の変革にもつながってくるのではないでしょうか。

まずは実際に生成AIを体感しながら、ビジネス活用の試みを続けることが重要です。

 

――生成AIが登場したことで、誰でも業務改善を行うことができるようになってきたのですね。最後に今後のビジョンについてお聞かせください。

――小坂氏

直近では、現在のコンサル事業をメインとして業務改善を全力でサポートしていきます。また、生成AIの実運用に至るまでの大きな壁となっている「生成AIガイドライン」の策定など、ルール作りやリスクに備えるための事前準備のサポートも行っていく予定です。

GenerativeXは、生成AIを活用するための火種を作り、本気で取り組むクライアントとともにムーブメントを起こす存在になることを目指しています。私たちの活動を通じてクライアントの内部に、自身で生成AI活用を行っていけるような「生成AIネイティブ」をさらに増やしていくことが目標です。あらゆる部門に生成AIネイティブが育てば、日本の会社に大きな変革をもたらすことができると思います。

私たちは、コンサルティングからシステム開発、運用サポートまでをワンストップで対応いたします。業務改善の案件に限らず、全力でご対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

――本日は貴重なお話ありがとうございました。

今回は、生成AIの開発とコンサルティングを行うGenerativeXにお話を伺いました。

生成AIを活用した業務改善を行いたいのにも関わらず、方法が分からなかったり、どの企業に相談すればいいのかが分からず、時間と費用だけがかかってしまっているといった現状がある企業も少なくないのではないでしょうか。

GenerativeXは、多岐に渡るビジネス経験だけでなく技術面の点でも企業課題をサポートし、生成AIを活用した業務改善を実現に導きます。

「生成AIを内製化し業務改善を実現したい」や「他社サービスでは効果が得られなかった」といった課題をお持ちの企業はぜひGenerativeXに相談してみてはいかがでしょうか。

 

GenerativeXの詳細はこちら

 

AIsmiley編集部

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