AI 3Dモデリングのおすすめツール6選|特徴や料金について解説
最終更新日:2024/09/09
近年、目まぐるしいスピードでAIが進化しています。その最前線として、登場したのがChatGPTです。
AIにより文章作成や画像生成が簡単になったというイメージが強いですが、それだけではありません。実は、AI 3Dモデリングにおいても注目されています。
AIを活用して3Dモデリングを作成することで、効率良く高品質な3Dモデルを作ることができます。
例えば、ゲーム開発者が3Dモデルを作成する際には、三面図の作成やリギングなどの複雑な工程が必要でした。しかし、AI 3Dモデリングにより、これらの工程は削減され、簡単に3Dモデルを作成できるようになりました。
そこで、この記事では、以下の内容について解説します。
- AI 3Dモデリングとは
- おすすめのAIモデリングツール7選
AIについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説
AI 3Dモデリングとは?
AI 3Dモデリングは、人工知能を駆使して単一の画像やテキストから3Dモデルを自動生成する最先端技術です。これを「CSM(Common Sense Machines)」といいます。
今までは、一枚の画像から3Dモデルを生成することはできませんでした。
しかし、CSMの登場により専門的なスキルがなくても、誰でも高品質な3Dモデルを作成できるようになりました。
また、CSMは画像をアップロードするだけで、自動的に背景を除去し、異なる視点からの画像を生成し、それを基に3Dモデルを構築します。
この技術は、ゲーム開発や映像制作などの分野での作業効率を大幅に向上させ、クリエイティブなプロジェクトの可能性を広げています。
おすすめのAI 3Dモデリングツール6選
AI 3Dモデリングは、ゲーム開発者やクリエイティブなプロジェクトに従事する方々にとって、作業の効率化と品質向上に大きく貢献します。
AI 3Dモデリングの分野は日々進化しており、その中でも特に注目すべきツールを7つ紹介します。
ここからは、以下の内容に沿ってAIツールの特徴や料金などを解説します。
- Adobe Firefly
- Poly
- Luma AI
- wonder studio
- ponzu
- kaedim
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、テキスト入力から高品質な画像やテキスト効果を生成するツールです。このツールは、クリエイティブな作業を効率化できるうえに、可能性を広げることができます。
また、参照画像を使用して新しいコンテンツを作成することもできるので、クリエイターの創造性を最大限に引き出します。
近日、3D シーンを作成し、テキストプロンプトを使用して画像を生成できるサービスが発表されます。
サイト | https://www.adobe.com/jp/sensei/generative-ai/firefly.html | |
特徴・機能 | ・テキストから画像生成 ・生成塗りつぶし ・テキスト効果(テキスト自体にスタイルやテクスチャを追加) ・生成画像の再配色 ・3Dから画像生成 ・画像の拡張 |
|
料金 | 【無料プラン:0円/月】 ・毎月25クレジットまで使用可能 |
【プレミアムプラン:680円/月】 ・毎月100クレジットまで使用可能・透かし無しの画像が生成できるようになる |
運営会社 | Adobe(アドビ株式会社) |
サイトページ:Adobe Firefly
Poly
引用:Poly
Polyは、テキストプロンプトを入力するだけで、無限のクリエイティブアセットを生成できる革新的なAIツールです。
さらに、リアルな質感を持つ3Dモデルを素早く効率的に制作でき、以下のような分野で大きな効果を発揮します。
- ゲーム開発
- アニメーション
- 建築ビジュアライゼーションなど
今後の機能拡張により、Polyは3Dモデリングだけでなく、幅広いクリエイティブ分野での活用が期待されています。
サイト | https://withpoly.com/ | |
特徴・機能 | ・テキストから「カラーマップ」「ノーマルマップ」「アンビエントオクルージョンマップ」などのテクスチャマップを生成 ・「光沢感」「マット」「ファブリック」「ポリッシュ」などの質感を調整 ・2D画像を3Dテクスチャマップに変換 |
|
料金 | 【無料プラン:0円/月】 ・ピクセル:2Kまで ・材料の種類:4種類 |
【有料プラン:約3,000円/月】 ・ピクセル:8Kまで ・材料の種類:8種類 ・HD機能のロック解除 |
運営会社 | Poly |
サイトページ:Poly
Polyの使い方
ここではPolyの使い方を丁寧に解説します。
ⅰ)Texturesをクリック
ⅱ)英語でテキストを入力>生成ボタンをクリック
今回は「diamond(ダイアモンド)」「lava(溶岩)」と入力して生成しました。
<「diamond(ダイアモンド)」で出力された3Dモデル>
<「diamond(ダイアモンド)」「lava(溶岩)」で出力された3Dモデル>
どちらも綺麗に出力されました。
しかし、ダイヤモンドや溶岩が想像できるような3Dモデルとは言えないような品質となりました。
Luma AI
引用:Luma AI
Luma AIは、最新のAI技術を活用して、リアルな3Dモデルを生成するツールです。このツールは、建築やインテリアデザインの分野での使用に適しています。
Luma AIは、単なる3Dモデリングツールではなく、AIを駆使して写真やビデオから直接3Dモデルを生成することができるため、時間と労力を大幅に節約できます。
また、その高精度なレンダリング能力により、細部にわたるリアルな表現が可能です。
サイト | https://lumalabs.ai/ | |
特徴・機能 | ・建築やインテリアデザインを3Dモデルで生成 ・写真やビデオから3Dモデルを生成 ・高品質なレンダリングで、細部までリアルな3Dモデルを生成 |
|
料金 | ・約150円(1ドル)※1回の変換 ・約9,000~225,000円(60~1,500ドル)※動画ファイルから3Dモデルを生成) |
|
運営会社 | Luma AI,Inc |
サイトページ:Luma AI
Wonder Studio
Wonder Studioは、映像制作に特化したAIツールで、リアルタイムでのビジュアルエフェクトの生成を可能にします。リアルタイムでのビジュアルエフェクト生成機能を備えており、映像制作のプロセスを大幅に効率化します。
映画や広告制作において、迅速かつ高品質なエフェクトを必要とするクリエイターにとって、Wonder Studioは非常に価値の高いツールです。
サイト | https://wonderdynamics.com/ | |
特徴・機能 | ・俳優の演技を自動的に検出しCGキャラクターに転送、アニメーション化、証明、合成が可能 ・Blenderのような他のツールにも適応 ・映像にリアルタイムでビジュアルエフェクトを追加 |
|
料金 | 【ライトプラン:約2,850円(19ドル)/月】 ・3,000 クレジット/月 ・最大エクスポート解像度 1,080p ・5GBのストレージスペース ・最大ビデオアップロードサイズ 500MB ・6 カスタムキャラクターのアップロードなど |
【プロプラン:約14850円(99ドル)/月】 ・12000 クレジット/月 ・最大エクスポート解像度 4K ・80GBのストレージスペース ・最大ビデオアップロードサイズ 2000MB ・15カスタムキャラクターのアップロードなど |
運営会社 | Wonder Dynamics |
サイトページ:Wonder Studio
PONZU
引用:PONZU
PONZUは、3Dモデルのテクスチャ(物の表面や質感などの概念)デザインを変える革新的なツールです。ユーザーに3つの異なるテクスチャデザイン案を提供するだけでなく、Web上でテクスチャを調整する簡単な方法も提供してくれます。
PONZUは、テクスチャデザインをクリエイティブかつ簡単に行いたいデザイナーやアーティストに向けた優れたツールです。プロジェクトに魅力的なテクスチャを追加し、3Dモデルを一段と魅力的にしてくれます。
サイト | https://www.ponzu.gg/ | |
特徴・機能 | ・テキストから3Dモデルを生成 ・生成スタイルをカスタム可能 ・光の具合や粗さを手動で調整 |
|
料金 | 無料 | |
運営会社 | (個人) |
サイトページ:PONZU
Kaedim
引用:Kaedim
Kaedimは、AIと専門家チームのコラボレーションにより、数分で高品質の3Dモデルが作成できるようになったサービスです。
このツールは、特にゲーム開発者や3Dアーティストにとって、効率的で高品質な3Dモデル作成の新たな選択肢を提供します。
Kaedimは、画像や説明をアップロードするだけで、AIが3Dモデルを生成することが可能になりました。この工程により、従来の手法に比べて時間とコストを大幅に削減することができます。
サイト | https://www.kaedim3d.com/ | |||||
特徴・機能 | ・2D画像から3Dモデル生成 ・AIとアーティストの協力 ・プラグイン対応 ・時間とコストの節約 |
|||||
料金 | 【スタータープラン】 約22,500円/月(150ドル/月) ・10クレジット ・追加の場合は約2,250円(15ドル) ・24 時間年中無休の Discord サポート |
【インディーズプラン】 約45,000円/月(300ドル/月) ・20クレジット ・追加の場合は約2,025円(13.5ドル) ・24 時間年中無休の Discord サポート |
【スタジオプラン】 約150,000円/月(1,000ドル/月) ・60クレジット ・追加の場合は約2,025円(12ドル) ・パーソナライズサポート ・カスタム機能 |
|||
運営会社 | (個人) |
サイトページ:Kaedim
Kaedimの使い方
ここではKaedimの使い方を丁寧に解説します。
ⅰ)Get startedをクリック
ⅱ)各項目を入力
※Googleアカウントをお持ちの場合は、Googleアカウントで登録することができます。
ⅲ)トップページに戻ってログインを選択
ⅳ)サインインする
ⅴ)Create(作成)ボタンをクリック>画像をアップロード
vi)Generate(生成)をクリック
ChatGPTでAIの3Dモデリングを作れるのか検証してみた
冒頭でもお伝えしたようにChatGPTは、現在も成長中の生成AIの一つです。また、ChatGPTはテキストベースのAIであり、直接的な3Dモデリングの生成をすることはできません。
しかし、ChatGPTで出力されたコードを3Dモデル作成ツールに反映させることで3Dモデルを作成できる可能性があります。そこで、実際にChatGPTとBlender(3Dモデルを作成できるアプリ)を利用して、いくつかの3Dモデルを作成してみました。
三角錐
まず、ChatGPTで以下の内容を数回のチャットを通して伝えました。
- Blenderを使用して3Dモデルを作成したいこと
- Pythonを言語とした三角錐のコードを知りたいこと
ChatGPTについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語対応アプリでできることも紹介!
Pythonについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
【初心者向け】Pythonは独学できる?学習の流れとおすすめの勉強法
そこで出力されたコードが以下の通りです。
実際にChatGPTで出力された三角錐のコードをBlenderに反映させてみると綺麗な三角錐ができました。
螺旋階段
三角錐のコードを作成したチャットを、そのまま活用して螺旋階段の3Dモデルを作ることができるのかを試してみました。
ChatGPTには「次は螺旋階段の3Dモデルを作成したいです。Pythonを言語とした螺旋階段のコードを教えてください」という内容で出力をお願いしたところ、以下のようなコードが出力されました。
そこで、出力された3Dモデルが以下の通りです。
細長い直方体になってしまいました。
ここで諦めずに、ChatGPTに「1つ前の回答で3Dモデルを作成したところ、細長い直方体になりました。螺旋階段の3Dモデルを作成したいので作り直して下さい」という内容で出力をお願いしたところ、以下のようなコードが出力されました。
そこで、出力された3Dモデルは以下の通りです。
横の長さが少し変わっただけで、直方体という結果に変化はありませんでした。
今回で、ChatGPTは「簡単な図形であれば3Dモデルのコードを作成することができる」が「複雑な図形でれば3Dモデルのコードを作成できない」ことがわかりました。
まとめ
AIの3Dモデリングは、クリエイティブな分野に革命をもたらす技術です。KaedimとMeshyは、この分野で注目されているツールの2つであり、それぞれ独自の特徴と利用方法があります。
これらのツールを活用することで、時間とコストを節約し、より高品質な3Dモデルを生成することが可能になります。
この記事を通して、あなたの3Dモデルの作成が成功に満ちたものになることを心から願っています。
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