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最終更新日:2024/04/04
UiPath(ユーアイパス)は、ルーマニア生まれのRPAツールです。ユーザビリティーに優れたインターフェースを備えており、API連携による拡張を特徴としています。また、RPAツール分野では世界シェアナンバーワンという実績を誇ります。そんなUiPathですが、具体的にはどのような特徴があり、導入することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
今回は、国内でも金融機関を中心に活用が広がる「UiPath」の導入事例についてまとめました。

UiPath 社によると、日本での導入社数は2018年1月時点で約780社。RPAツールへの関心が高まる中、1年間でなんと1.3倍もの伸びを見せたといいます。
損保ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン)も、UiPathユーザーの1社です。2万5000人の従業員を抱える同社では、2018年2月にUiPathの導入を発表。「年間40万時間以上の時間創出」という壮大な目標を掲げました。
導入時に発表したリリースによると、初期のRPA対応業務として、以下の業務を挙げています。
・コールセンターへの入電記録を基にした各種書類作成の自動化
・海外再保険システムへのエントリー業務の自動化
・現場からの照会案件の分析機能の向上
・口座振替依頼書の不備メール配信の自動化
・社宅申請・承認業務の自動化 など
そして、RPA導入におけるメリットと目標として「生産性向上」を掲げています。具体的には、以下のような改革を目指すとしていました。
・RPAの夜間作業(24 時間対応)による業務時間の有効活用
・人員配置の最適化、成長分野等への配置と業務シフトの見直し
・導入から開発までのリードタイム短縮
・業務改革のスピード向上
・継続的かつ安定的に品質を確保した業務の遂行
・情報セキュリティの強化、秘匿性の高い情報への接触回避
RPAツール「UiPath」導入後1年の成果発表として、2019年2月にカンファレンスに登壇した同社の担当者によると、2018年12月末時点で約110の業務をRPAで自動化。なんと、目標を超える43万時間の時間創出に成功したといいます。
同社では導入する部署を拡大し、2019年3月末には約60万時間の時間創出を目指すそうです。

同社では、RPAツール「UiPath」を導入したことで思わぬ効果も得られたといいます。
社宅手配の可否の判定や、災害時の保険金支払い業務にRPAを導入している同社。2018年は、地震に台風、豪雨に猛暑と「今年の漢字」に「災」が選ばれるほど、自然災害に見舞われた1年でした 。同社の保険金支払いも、東日本大震災が発生した2011年を超えるほどでした。
災害が起こると保険金支払い業務が激増するため、保険会社では被災地周辺に増員を手配します。しかし、増員には時間やコストもかかるうえ、いまだ二次災害の危険の残る被災地にスタッフを派遣するリスクも伴います。
その点、RPAで業務を効率化していたことで、そうしたリスクの軽減にもつながりました。
インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行が提供している住宅ローンは、「金利が低い」「付帯サービスが充実している」といった特徴があることから注目度を高め、申し込み件数が右肩上がりになっていたといいます。しかし、申し込み件数の増加に伴い審査関連の業務にかかる負担も増加しており、いかにその負担を軽減させるかが大きな課題になっていたそうです。
それに加え、2015年頃からは商品のラインナップを拡充させたことで知名度も一気に高まり、予想を遥かに超える口座開設申し込みがあったといいます。
その課題を解決するために、住信SBIネット銀行は「UiPath」の導入に踏み切りました。ただ、住信SBIネット銀行がRPAを導入したのはこれが初めてではなかったそうです。
一度目のRPA開発が行われた際には、「担当者自身が業務改善に対する意識をしっかりと持ってほしい」「ユーザー部門による自由な発想のもとでRPAを活用したほうが社風に合っている」といった理由から、ユーザー部門が手動となってRPAの開発が行われたといいます。
しかし、ある程度のITスキルを持った社員によるRPA開発は順調に進まず、途中でエラーが生じてしまうなどのトラブルも多発してしまったことから、RPA導入が活性化しない時期が続いてしまったそうです。
その後、RPAの導入による成功事例が増えてきたことから再度見直しを行い、「いくつかのRPAツールを比較検討し、最適なものを導入しよう」という考えのもと、RPAの再導入が進められることになりました。そして、比較検討を重ねた結果、トライアルで実際に使用した担当者から「最も使い勝手が良い」という声が多く上がった「UiPath」を導入することになったのです。
「UiPath」の導入から1年半以上が経過した現在、約260の業務をRPA化することに成功し、業務削減時間に関しては94,830時間を達成しているといいます。この数字からも、「UiPath」が業務効率化において効果的なツールであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
なお、住信SBIネット銀行は今後の展望として、「エラー発生時に自動復旧させるためのAI連携」を掲げています。「UiPath」は安定的に稼働させていくことができますが、絶対にトラブルが発生しないとは言い切れません。その万が一のトラブルをAIの力で自動復旧させるという住信SBIネット銀行の取り組みにも注目が集まっています。
UiPathには、導入することで得られるメリットが多々あるため、今後よりさまざまな企業で導入されていく可能性が高いでしょう。具体的なメリットを挙げると、以下のような点があります。
UiPathは、自動化ツールの開発を行う環境提供を行っており、ロボットによる業務の流れを構築しやすいのが特徴です。ドラッグ&ドロップでシナリオ化(作業記録)を行ったり、人の動きを覚えて再現や自動化を行ったりすることができます。
上記のような形で簡単に自動化の流れを構築することができるため、とくに専門的な知識を備えていなくても問題なくプログラミングを組めるのは大きなメリットといえるでしょう。
他のRPAツールでは行うことのできない面倒な作業の自動化を図る場合でも、多くのアプリに対応しているため柔軟に対応することができます。また、さまざまなブラウザに対応しており、AIにも対応しているため拡張性が高いのも特徴の一つです。

ちなみに、UiPathは「UiPath Community エディション」というトライアル運用が可能なものも用意されているため、事前に自社の目的、方向性とマッチしているかどうかを確認した上で本格導入することができます。
RPAツールの中にはこういったトライアル運用ができないツールも少なくありません。販売代理店とライセンス契約を結び、事前に料金を支払わなければならないケースが多いのです。そのため、「せっかく事前に料金を支払ったのに、RPAツールで思うような業務効率化を図れなかった」といった結果に終わってしまうこともあります。
しかし、RPAツールというのはすべての事務作業をロボットが代わりに行ってくれるわけではありません。ツールごとに特徴やメリットは大きく異なるため、自社の「自動化したい業務」に最適なRPAツールを選択しなければ、理想的な形で自動化を図ることができないのです。
そのようなミスマッチを防ぐためにも、事前にトライアル運用によってチェックすることができるという点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。
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