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AI ファーストプラットフォームで従業員の生産性に変革を【 Zoom 主催 Zoomtopia Japan Virtual 2024 イベントレポート】

最終更新日:2024/11/11

2024 年 10 月 10 日、 Zoom Video Communications  (以下 Zoom )はバーチャルイベント「  Zoomtopia Japan Virtual 2024 」を開催。イベントでは Zoom AI Companion 2.0の紹介をはじめ、 AI ファーストワーク プラットフォーム のイノベーションが発表されました。

イベント冒頭では、Zoom の日本法人、 ZVC JAPAN 株式会社の代表取締役会長兼社長 下垣氏のスピーチを皮切りに、イベント開催地、米国カリフォルニア州サンノゼで Zoom の創業者兼最高経営責任者であるエリック・ユアン( Eric Yuan )氏をはじめ各部門のリーダーが登壇し、Zoom のAI、最新テクノロジー、活用事例、今後の展望を語りました。

Zoom が提供する AI の最新情報、活用事例、今後の展望ついてレポートをお届けします。是非、生成 AI 時代の働き方の最新トレンド情報として活用ください。

AI ファースト時代の幕開け

Zoom は「 AI ファースト」のビジョンを掲げ、2023 年に Zoom の生成 AI アシスタント「 Zoom AI Companion 」を発表しました。AI Companion は日常業務の自動化やスケジュール管理を通じて、ユーザーが重要な意思決定やクリエイティブな仕事に集中できるよう支援します。

「 AI ファースト」とは、AI 技術を活用して人々の働き方を根本的に変革し、個々の効率性を高めることを目指すものであり、Zoom はこのビジョンの実現に向けて大きな一歩を踏み出しています。

2023 年の 9 月に「 Zoom AI Companion 」とコンタクト センター向け 「ワークフォース エンゲージメント管理( WEM )」をリリースしました。2024 年 3 月にはコラボレーションプラットフォーム「 Zoom Workplace 」をローンチし、同年 8 月には「 Zoom Docs 」をリリース。会議を効率化し、ドキュメント作成・チーム コラボレーション・プロジェクト立案を円滑にし、個人、チームの生産性向上に貢献しています。

イベントでは、スペシャルゲストとして、ゼロトラストのクラウドセキュリティソリューションで注目を集める Zscaler 社の CIO プラニティ・ラクワラ( Praniti Lakhwara )氏が登壇。Zscaler 社は 2024 年 4 月に Zoom AI Companion を全社的に導入。セキュリティを確保しながらビジネス活用を実現し、社員の生産性が向上しました。特に、セールスとカスタマーサクセス部門は、セキュアな環境での業務が容易になったと紹介。

AI Companion がクライアントとの会話を記録し、ミーティングの準備をサポートすることで、従業員がより多くの時間を関係構築に充てられるようになったと説明しています。さらに、リモートワークや異なるタイムゾーンにいるチームメンバーも、AI によるミーティング要約機能を使って素早くキャッチアップできる点を強調しました。

AI ファーストのワークプラットフォームに進化

Zoom AI Companion 2.0 を発表。外部データと連携可能に

Chief Product Officer のスミタ・ハシーム( Smita Hashim )氏はZoom AI Companion 2.0 を発表しました。

Zoom Meetings、Zoom Team Chat 、Zoom Docs 、Zoom Calendar 、Zoom Mail など Zoom Workplace 全体にわたって、便利なサイドパネルから、 Zoom AI Companion によるプロンプトの提案を利用したり、回答を生成することができます。

Zoom Workplace 全体にわたるデータに加え、Microsoft Outlook 、Gmail 、Google Calendar 、Microsoft Office や Google Docs などの外部からアップロードされたファイルの情報も使用した情報検索も可能に。Zoom AI Companion は、サイドパネル内での過去の会話や、Zoom Workplace 全体にわたるやりとりを記憶。

Zoom Workplace 内の会話に基づきユーザーのタスクを検出、提案、完了します。AI Companion 2.0 は、Zoom の有料アカウントユーザーは、追加費用なしで利用可能です。

Chief Technology Officer のゼドン・ファン( Xuedong Huang )氏、通称 ”XD” は、Zoom AI Companion 2.0 の技術的な特徴を紹介しました。彼は、まず「フェデレーテッド アプローチ」について説明。OpenAI や Meta 、そして Web 検索機能を提供するパートナー企業 Perplexity と連携し、複数のモデルを組み合わせて、他に類を見ないパフォーマンスと効率を実現します。

さらに、場面ごとに最適なUIを提供し、ユーザーの行動パターンに基づいたアクションをレコメンドする仕組みも備えています。

AI Companion を新たなカスタムアドオンでカスタマイズ

組織が技術基盤を拡大するにつれて、重要なデータはさまざまなアプリケーションに分散されます。AI Companion のカスタムアドオンにより、Zoom や Atlassian  ( Jira & Confluence )、Glean 、Workday 、Zendesk 、ServiceNow 、Box 、Asana 、HubSpot といったサードパーティのアプリケーションにわたってデータへのアクセスが可能になり、よりシームレスなアクションや意思決定を推進。

Microsoft Teams と Google Meet での通話の要約も可能になります。さらに、Zoom AI Studio で独自のナレッジコレクションも追加できるようになり、より迅速に回答します。

他にもパーソナル コーチング機能でスキルを向上し、Zoom Clips 向けカスタム アバターで時間と制作コストを節約することができます。カスタムアバター機能は、ユーザーが用意した台本を使用して、パーソナライズされたAI生成アバターでビデオクリップ作成の効率化をサポートします。

また、Workvivo 向け AI Companion を使用すると、AI がアンケートなどの社内コミュニケーション コンテンツを生成するので、コンテンツをより迅速に作成できます。また、従業員の業務をサポートする質問をすることも可能。Workvivo 向け AI Companion は、2025 年第 1 四半期に提供を開始予定です。

教育、ヘルスケア業界特化サービスにもAI機能を拡充

Zoom は、教育、ヘルスケア業界や現場で働く方向けに特化したサービスも拡充しました。Zoom Contact Centerはセルフサービス チャットボットである Zoom Virtual Agent は、より複雑な顧客の問題を処理するために、複数の意図を検出する機能を追加しました。

これにより、一回のやり取りで複数の問題に対処することができることに加え、現在のトレンドや一般的な問い合わせから得た学習に基づき、顧客の意向を自動的にアップデートします。

また、Zoom Virtual Agent の機能をセルフサービスの音声通話に取り込んだ、AI Virtual Voice Agent も提供します。新しい AI エキスパートアシスト機能には、会話の文脈を分析したうえで、エージェントがこれまでどのプロセスを経たかを把握し、関連する次のステップへと案内します。

Zoom の AI がもたらす未来の働き方

Zoom AI Companion はセキュリティやプライバシー保護に細心の注意を払いながら、業務負担を軽減し、より創造的で豊かな働き方の実現を支援しています。

私たちは忙しくなると、常にユニークな視点を持ちながら仕事をすることが難しくなります。生活の中で自分を大切にする時間も必要です。個人的にも仕事の面でも、ポジティブな影響を組織に与えることが重要です。

Zoom のビジョンは、このように人と人をつなぎ、AI ファーストのワークプラットフォームとして進化し、ユーザーが自分の時間やクリエイティビティを大切にしながら効率的に仕事ができるよう支援することです。Zoom は、この先もイノベーションを通じて、ユーザーの可能性を最大限に引き出し、より充実した未来を築くことに貢献していくでしょう。

「 Zoomtopmia Japan Virtual 2024 」を見逃した方は、以下のサイトからアーカイブ動画を見ることができるので、是非視聴ください。(イベントページ内の登録ボタンをクリックし、必要事項を記載するとアーカイブを視聴することができます。)

Zoomtopia Japan Virtual アーカイブ視聴はこちら

中村 優斗

中央大学法学部を経てAIsmileyにジョイン。国内外のAIトピックを日々ウォッチ。2級知的財産管理技能士、日本ディープラーニング協会 (JDLA) G検定2021#2取得、JDLA Generative AI TEST 2023 #1合格。経済産業省主催のデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」2022年度第1ターム「ケーススタディ教育プログラム」Gold修了証。CDLEコアメンバー、「DX情報交換チャンネル」と「DX情報交換+グループ」を運営。

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