養命酒と会話できる!スマートスピーカー「AI養命酒」とは?
最終更新日:2024/04/04
(参照:養命酒製造株式会社 AI養命酒)
多くの人の健康を支えている「薬用養命酒」は、大半の人が一度は目にしたことがある商品ではないでしょうか。そんな養命酒は、プロモーションの手法が特徴的なことでも知られており、これまでにプレゼント企画として「大きすぎる抱き枕」や「腹巻」など、予想外のキャンペーンを行ってきています。そんな養命酒のキャンペーンの中でも、特に注目を集めたプレゼントがあります。それは、「AI養命酒」です。
では、AI養命酒とは一体どのようなものなのでしょうか。今回は、この「AI養命酒」の詳細についてご紹介していくとともに、AI養命酒が生まれた経緯や、AI養命酒をプレゼントする企業としての狙いなどを詳しくご紹介していきます。
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そもそも「AI養命酒」って何?
「AI」と「養命酒」は、一見まったく関連性のない言葉同士のように感じられるため、ただ「AI養命酒」という言葉を聞いただけではまったくイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。まず、「AI養命酒」というのは、養命酒製造が2018年7月13日から9月30日までの期間限定で実施した「AI養命酒WEBプレゼントキャンペーン」によってプレゼントされたスマートスピーカーのことです。
そもそもスマートスピーカーとは、人の声を認識して「音楽の再生」「情報の検索」「スケジュール確認」などを行うことができるAI搭載型のスピーカーのことを指しますが、AI養命酒は一般的なスマートスピーカーとは一味違います。
というのも、質問に対してあえて強引に養命酒を勧めるような回答をしたり、ふざけた質問に対して逆に真面目な返答をしたりなど、とてもユーモアとオリジナリティに溢れたスマートスピーカーなのです。
例えば、一般的なスマートスピーカーの場合、「電気消して」とお願いすれば、当然その要望通り「電気を消します」と言って電気が消されます。しかし、AI養命酒の場合、「電気消して」とお願いすると、「ご自分で消してみては? 面倒くさがりはダメですよ」といった回答が返ってくるのです。
ただ、すべての質問に対してこのような回答が返ってくるわけではありません。養命酒に関連した質問をすると、急に饒舌になります。「夏バテするんだけど」といった相談をすると、「薬用養命酒がオススメです」といったように、養命酒の宣伝を始めるのです。
家電量販店で販売されているスマートスピーカーであれば、クレームが寄せられるような返答ですが、養命酒のキャンペーン企画として生まれたスマートスピーカーであることを踏まえれば、秀逸なスピーカーであるといえるでしょう。企業のPR活動においては、スマートスピーカーを活用し、このような独自性や面白さを追求することができるのです。
(参照:養命酒製造株式会社 AI養命酒)
AI養命酒の中身はソニーのスマートスピーカー
そんなAI養命酒ですが、サイズは実際の薬用養命酒(700ml)よりも1.5倍大きなものになっています。ここまで大きなサイズになっているのには理由があります。実はAI養命酒の中にはソニーのスマートスピーカー「LF-S50G」が入っているのです。
ちなみに、養命酒製造の公式サイトでは「さらなる特徴」として、養命酒のカバーを外すことのメリットも紹介しています。そのメリットとして、以下のような点が紹介されています。
スピーカーの持つ魅力を100%発揮
ジェスチャー動作ができるようになる
密閉された状態から360°サウンドが広がる
無駄なデカさから解放され、コンパクトサイズになる
養命酒製造が自ら「無駄なデカさ」といった表現をしているところからも、自虐的な面白さが感じられます。ですが、そもそもなぜ養命酒製造はこのようなスマートスピーカーのプレゼントを企画したのでしょうか。ここからは、AI養命酒が生まれた経緯についてみていきましょう。
(参照:Pouch[ポーチ] 養命酒の「AIスピーカー」がちょっぴり変わり者! 強引に養命酒を勧めてきたり、天気を聞いても「外を見れば分かります」など)
(参照:養命酒製造株式会社 AI養命酒)
AI養命酒の開発秘話
AI養命酒の開発が行われるきっかけは、プレゼントが行われた2018年の3年半前に遡ります。当時のマーケティング担当者に寄せられた貴婦人からの一通の手紙が、AI養命酒を開発するきっかけになったそうです。
その手紙には、「最近、胃腸の調子はいいけど、なんだか元気が出なくって」といった一文が記されており、担当者はその一文から「お客様の胃腸を健康にするだけでなく、日々の営みをより健やかにすることはできないだろうか」という発想に至ったといいます。そうして始まったのが、人々の健やかな生活をサポートする製品の開発だったのです。
そうして開発が進められていく中で導き出された答えが、「スマートスピーカー(AI養命酒)」だったといいます。研究を進めていく中で、まず初めに完成した試作品は、「ひとつだけの機能を備えた単細胞ロボ」でした。いわゆる「オウム返し」をするロボットで、ユーザーが話しかけた言葉をそっくりそのまま返すというものです。これは後に「AI養命酒初号機」と名付けられ、AI養命酒同様に同社のキャンペーンで提供されています。
このようなAI養命酒の開発秘話を紹介している養命酒製造のページにおいても、マーケティング担当者が「ビンくん」というキャラクターになっているなどなど、実にさまざまな仕掛けを見ることができます。
(参照:養命酒製造株式会社 開発秘話|AI養命酒)
養命酒との会話はスマホアプリでも可能
ちなみに、AI養命酒は一定期間のキャンペーンに当選した人が受け取ることができた物なので、このキャンペーンに申し込みをしていない人はAI養命酒本体を手に入れることができません。
しかし、AI養命酒との会話をするだけであれば、スマホアプリを活用することで楽しめます。「Google Assistant」アプリがインストールされていれば、AndroidでもiPhoneでも養命酒アプリを立ち上げることができますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したAI養命酒をはじめとするスマートスピーカーは、AIによって音声を正しく認識することができるからこそ、特定の回答を行うことができています。こういったAIの技術は今もなお進化を続けていますので、今後はさらに多様なスマートスピーカーがリリースされる可能性も高いでしょう。
今以上にユーモア溢れ、トリッキーな回答をするAI養命酒が開発される日も近いかもしれません。養命酒だけでなく、さまざまな企業から、より多くの人を楽しませてくれるスマートスピーカーが登場することに期待が集まります。
(参照:養命酒製造株式会社 AI養命酒アプリ)
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