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最終更新日:2024/01/19
Google Bardとは?
「Google Bard(グーグルバード)」は、検索エンジン最大手であるGoogleによって開発された対話型AIサービスです。2023年3月にアメリカとイギリスで一般公開され、日本語版は2023年5月からスタートしました。
現在Google Bardは試験運用中で、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用することができます。
本記事では、Google Bardの特徴や利用時の注意点などを紹介します。同じ対話型AIである「Chat GPT」との比較についても解説しますので、ぜひご覧ください。
Google AI for Japanについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
AI人材の育成を目的とした「Google AI for Japan」とは?
最新アップデート情報
2023/12/08更新:Google、次世代生成AIモデル「Gemini」を発表
2023/09/19更新:Google、対話型AIサービス「Bard」を高性能モデルにアップデート
2023/07/13更新:Google提供のBard、40以上の言語に対応。音声読み上げなどの新機能も公開
2023/05/19更新:Google ジェネレーティブAI活用の「Bard」の日本語対応を発表

「Google Bard」とは、Googleが開発した対話型AIサービスです。人間との会話のような自然なやり取りが可能な対話型AIに、Googleが誇る検索サービスを連携しており、チャットで質問をするだけで、AIがビッグデータから自然かつ正確な回答を出力してくれます。ちなみに「Bard」という単語は、日本語の「吟遊詩人」「歌人」という意味があり、その名の通り人間が使うような自然な文章で回答することを見込んで名付けられています。
Chat GPTを含む他の対話型AIモデルと同様に、ユーザーの質問への回答や文章の自動生成、言語翻訳、ソースコードの生成、要約といった対応が可能となっています。Google Bardでは、世界中の幅広い知識を大規模言語モデルの知能やクリエイティビティと組み合わせることを目的としています。

Google Bardのベースである「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications」とは、対話アプリケーション向けの大規模言語モデルです。LaMDAでは、膨大なテキストデータを使ってAIをトレーニングし、直前の単語から次の単語を高確率で予測する仕組みにより、文章を生成します。さまざまな質問に対して、柔軟な回答を返すことに成功しています。
Googleは、Bardに採用されているLaMDAが軽量モデルであると公表しています。Google Bardは試行錯誤の段階にあり、必要な計算能力が格段に低く、より多くのユーザーへ拡張し、フィードバックを得ることを重視しています。
Google Bardでは、Google検索と連動して回答を行うことが可能です。Web上からリアルタイムで最新の情報を取り込み、新鮮で質の高い回答を提供します。そのため、ユーザーはBardが提供する情報の信ぴょう性が、Google検索というソースによって担保されている点で安心できます。
とはいえ、Google検索を反映した回答が必ずしも「回答内容が正しい」ということを保証している訳ではない点には注意が必要です。多くの人が日常的に使用しているGoogle検索の結果は、100%正しいとは言い切れないことを認識している人もいる可能性があります。
同じように、Bardによる回答結果も確定的な答えではなく、あくまでも暫定的な答えにすぎないことは念頭に置いた上で、利用することが必要です。
大規模言語モデルを活用し、幅広い内容の質問に人間のように自然な回答を返してくれることから、世界的なブームを巻き起こし、2023年1月には、ChatGPTのアクティブユーザー数は1億人を突破しています。また、ChatGPTはすでにMicrosoftの検索エンジン「Microsoft Bing」に実装され、一定の評価を得ています。
Googleでは、2021年から大規模言語モデルLaMDAを開発していたものの、ChatGPTに遅れを取ったことで、慌ててリリースしたような形になりました。ChatGPTの流行により、Google検索の権威が揺らぐことを懸念して、リリースを急いだようです。
なお、皮肉にも、ChatGPTの基幹技術に用いられている「Transformer」は、Google Brainチームが開発した深層学習モデルです。

Google Bardは、2023年3月21日にアメリカとイギリスで実験版が公開されました。リリース当初は、両国の一般ユーザーが利用可能で、公開直後にはSNSなどで使用感などの報告が出ていました。
そして日本での公開に先駆けて、ウェイトリストへの登録が始まり、2023年4月18日には日本からも参加できることが発表されました。英語版へのテスト参加という形ではありますが、ウェイトリストに登録することで、数分から数十分後には利用可能となっているケースが多いようです。
その後ウェイティングリストが廃止となり、2023年5月11日からは日本語対応が可能となりました。2023年6月時点では、英語・日本語・韓国語に対応しています。
試験運用中であるGoogle Bardに関する最新情報は、公式サイトから確認することができます。
Google Bardの公式サイトに行き、利用規約を確認した後にアカウント登録をします。

アカウント登録が完了後、すぐに質問をすることができます。

「他の回答案を表示」を押すと、3パターンの回答を確認することができます。

表示された回答を「Googleドキュメントにエクスポート」「Gmailで下書きを作成」することも可能です。


Google Bardの特徴をより深く理解するために、ChatGPTとの比較を見てみましょう。両者は同じ対話型AIモデルではあるものの、回答の精度や関連機能などに違いが見られます。ここでは現時点における両者の特性や、できることの違いを紹介します。
回答精度や内容の正確性については、Chat GPTに軍配が上がります。Google BardはGoogleとの連動が前提のため、インターネット検索でヒットする内容も考慮して回答を作成します。
とはいえ、Google検索をすればすぐにわかるよう、単純な知識を問う質問にも答えられないケースがあるなど、対応可能なやり取りの範囲としてはまだ限定的な印象です。
一方、Chat GPTはインターネット接続はできませんが、比較的精度の高い回答を出力しています。ChatGPTでは、人間が書いた自然な文章に近い言語テキストを生成できるため、文脈から判断した適切な応答を返すことが可能です。
回答速度でも、ChatGPTの方が優位であるといえます。Google Bardは若干遅く感じられることがあり、さくさく文章を生成するChatGPTと比較すると時間がかかっている印象です。
これは、Bardが実験段階にあり、軽量版LaMDAを用いていることも要因の1つとして挙げられます。リリースを控えている正式版では、LaMDAと同じGoogleによるLLMで、より高い能力を実現するモデル「PaLM(Pathways Language Model)」の一部を導入するなど、改善が見込まれており、よりスピーディに正確な回答を導けるようになると予測されています。
参照元の提示機能は、回答内容の正誤を自分の目で確かめるために役立ちます。参照元リンクが表示されれば、AIによる回答の不確実性を、効率的に人間がカバーできます。
回答の根拠となる参照元の提示機能は、Google BardにもChatGPTにも搭載されていません。現時点で参照元の提示が機能として搭載されているのは、Microsoft Bingのみです。
なお、ChatGPTでも「参照元を示してください」といった入力により、論文や参照ページを含めて回答を返してもらうことは可能ではありますが。参照元が存在しているかどうか、内容が合っているかどうかは改めて確認する必要があります。
Google BardとChatGPTの大きな違いの1つが、回答に利用するデータ情報のソースです。Google BardはGoogle検索と連携し、インターネット接続によってWeb上のコンテンツ情報を利用するため、リアルタイム性の高い回答が実現しています。一方で、ChatGPTでは2021年9月までの情報しか学習していないため、それ以降のデータを利用した回答はできません。
例えば、「2023年のWBC優勝国」などのように、より新しい情報に関する質問には対応できない状態です。よって、リアルタイム性の高い質問に対する回答は、Google Bardに軍配が上がります。
ただしChatGPTでは、「WebChatGPT」や「ChatGPTplugins」といった拡張機能を導入することで、最新の情報を活用することができます。
実際に「日本で人気の歌手を教えて。」という質問でも、リアルタイム性の差があることがわかります。
ChatGPTの回答(拡張機能は不使用)
Google Bardの回答
ChatGPTには2020年12月31日に活動休止した嵐が入っています。一方、Google Bardには2019年10月1日に結成したYOASOBIや、2020年12月30日に「炎」で第62回日本レコード大賞を受賞したLiSAなど、最新のトレンドが入っていることがわかります。



Google Bardでは、Google検索との連携により、インターネット上の最新情報を含む回答が期待できるなどの利点がありますが、一方で情報の正確性の確認が必要といった注意点もあります。ここでは、Google Bardを使用する際の注意点を4つ解説します。
Google Bardだけでなく、CharGPTなど対話型AIサービス全般に言えることとして、回答で得られた内容や文章を鵜呑みにしないことが重要です。というのも、現時点ではAIによる回答に、誤りや捏造が多く含まれているという問題があるからです。
対話型AIサービスは、膨大な量のテキストデータを学習し、そこから回答を生成しますが、常識や事実についての理解がある訳ではありません。AIは単純にデータに基づいて回答を作るため、元データに誤りが含まれている、あるいは差別など思想的に偏りがある場合にも、非常識な文章や事実ではない内容を回答として返してしまいます。
加えて、質問にわからないことが含まれていても、「わかりません」とは答えず、回答を捏造する場合もあります。対話型AIモデルは画期的なテクノロジーではありますが、今はまだAIの回答が本当に正しいか、人間が調べて判断しなければいけない段階にあることを念頭において利用するとともに、正確性を判断できる知識が必要です。
Google Bardをはじめとする対話型AIがどのように機能するか、仕組みをある程度理解した上で使うことも大切です。先述したように、Google Bardは常識的に良い悪いを判断することなく、タスクを実行してしまいます。
例えば、悪意のあるソースコードやEメールの文面を生成させて、詐欺に悪用することもできてしまいます。また、対話型AIに依頼して作成した特定のテーマに関する文章を、電子書籍として販売することも可能です。
こうした悪用の危険性も考慮した上で、法律や常識の枠を出ることなく活用する必要があります。
対話型AIサービスは、すでにビジネスユースが進んでいますが、後のトラブルを回避するためにもビジネス利用でのルールを作っておくことをおすすめします。
例えば、対話型AIをGoogle検索として活用できることで、Web検索からサイト上の記事を読むユーザーが減少する可能性があります。SEO施策を講じているWebサイトなどでは、思うようなアクセスが得られなくなることも考えられます。
とはいえ、対話型AIの回答が正しいかどうかを調べる必要があり、検索エンジンは必須です。Google Bardを導入することで、自動翻訳や自動文章生成といった面で業務効率アップが期待できますが、正しい情報をスムーズに提供するためにAIをどこまで介入させるか、そして人間の目が行き届くように維持しつつ活用できるか、といった点を考慮する必要があります。

ユーザーが送信した質問・受信した回答・提供したフィードバックなどの情報は、Google アカウント上に保存されています。気になる場合はオフに設定しておくことをおすすめします。
また、自動削除する期間も設定することが可能です。
今回はGoogle Bardについて解説しました。対話型AIの進歩とともに、今後AIを活用する人はより増加するでしょう。そして、AIを利用する際には、正しい使い方を把握しておくことが大事です。
ChatGPTについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語でできることを紹介!
また、アイスマイリーでは「ChatGPT連携のサービス比較」を行っています。以下より無料資料請求が可能ですので、自社への導入を検討するためにご活用ください。
AIについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説
Google Bardは誰でも無料で利用することができます。
専用アプリなどは必要なく、ブラウザ上で利用できます。
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