Apple Intelligenceとは?特徴やできること、今後の動きについて解説
最終更新日:2024/09/12
2024年7月、Appleが突如として発表した「Apple Intelligence」。Apple Intelligenceとは、Apple社が開発した独自のAIです。この秋からiPhoneやiPadなど、Macなどさまざまな製品で利用ができるようになります。Apple製品を利用する方にとっては、見逃せない情報だったのではないでしょうか。
この記事では、Apple Intelligenceについて現地点で発表されている情報をもとに解説します。
Apple Intelligenceとは
Apple Intelligenceとは、Apple社が提供する独自AIです。生成AIの機能をはじめとして、Apple Intellingenceの一機能でGPT-4oベースのChatGPTの利用が可能になります。このChatGPTとSiriの検索が連携することで、より高度な検索やアプリの操作などができるようになります。
ChatGPTの連携については、こちらの記事をご覧ください。
Appleは2024年9月、Apple Intelligenceを来月リリースの「iOS 18.1」「iPadOS 18.1」「macOS Sequoia 15.1」から提供開始すると発表しました。
Apple Intelligence 2024年10月から提供開始
Apple Intelligenceの特徴
Apple Intelligenceの特徴として、個人情報を扱う点があります。もともと他社のAIはプライバシーの観点から、個人情報を使うことを避ける傾向にありました。これに対してApple Intelligenceはデバイス内の画像、ファイル、アプリ内の情報を利用する点から、個人情報をメインにしたAIとも言えるでしょう。
そのため、Apple Intelligenceはセキュリティ保護にも力を入れています。基本的にデバイス内の操作は、デバイス内で完結させ個人情報を外に出さないようにしています。また、デバイスを超えた複雑な操作を行う際はPrivate Cloud Computeの暗号化を利用し、プライバシーとセキュリティを端末だけでなくクラウドまで拡大することで、個人情報を保護します。
Apple Intelligenceが搭載される予定の機種
現在のところ、Apple Intelligenceが対応する機種はiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaとなっています。
Apple Intelligenceでできること
WWDC2024や、先日行われたiphone16リリースの動画を元に現地点でApple Intelligenceでできることについて解説しましょう。
テキストの生成・校正
Apple Intelligenceでは、テキストの生成や書いた文章の校正もできます。例えばEメールやメモを作成する際に、文法や言葉の選択、文の構造などあらゆる面からチェックできます。そして、招待状やブログの投稿を作成する際には、ふさわしい言葉に選び直す「書き直し」や、書いた文章の内容をまとめる「要約」などの機能もあります。
画像・絵文字の生成
Apple intelligenceでは「Image Playground」という機能を使い容易に絵文字の画像生成をすることができます。
フォームに絵文字の説明文を入力すると、その内容をAIが理解し絵文字を生成することができます。
デバイスにある画像から、アニメーション、イラスト、スケッチの3つのスタイルから選び、数秒で画像を作ることを実現しています。
その他の機能としてはペンで書いた画像をスケッチに整える「Image Wand」や、作った画像から絵文字を作成する「Genmoji」も利用することができます。
また端末の写真や動画を管理する際にストーリーを入力し、一つのストーリーとして保存できます。例えば「遊園地で遊んだ思い出」「誕生日パーティー」など、イベントごとでの保存が容易になることが予想されます。
高度なファイル・通知管理
通常、メールやアプリの通知は多く届き、どれが重要なのか、対応しなければいけないものは何かを判断したりしていました。そして、それによって重要な通知を見落とすこともあったかもしれません。
しかし、Apple Intelligenceが搭載されると、重要な通知がすぐ判断できるようになります。また、「じゃま低減」のように最低限必要な通知だけ判断して表示する機能もできます。
また、Eメールの管理も容易になります。Apple IntelligenceがEメールの内容を判断し、要約した文面を表示したり。「当日のディナーの予定について書かれている文面があるEメール」「搭乗券の情報」など重要性が高いメールをすぐ見れるよう上部に表示できるようになります。これによって、重要な情報の見落としが防げるようになるでしょう。この他にも、スマートリプライ機能を搭載し、メールに対してもすぐ返信ができるようになります。
Siriの機能改善
Apple Intelligence搭載のSiriでは、言い間違いがあっても理解できるようになりました。また、Appleや他社のアプリ内の操作にも対応ができるようになっています。
例えば、スケジュール管理において「前の予定が押しそう」「次の予定が何時からになるか予想したい」などのケースがあるとします。その場合、Siriに「前の予定が何時までになる」と伝えると「移動時間」「到着予定時間」をすぐに計算し、カレンダーアプリに反映まで行ってくれます。
Apple Intelligenceの日本語提供について
2024年7月現在、Apple Intelligenceの提供は英語版のみとなっています。また、利用できる地域もアメリカのみを予定しています。ただし、2025年以降他言語での提供も開始するため、いずれ日本語での提供も開始される可能性があります。
Apple Intelligenceの今後
Apple Intelligenceは、この秋から提供予定となっています。ユーザーの反応によっては、今後も機能や利用できる地域の拡大もあるかもしれません。今後の動きもチェックしましょう。
Apple Intelligenceの他にも生成AIのサービスを提供している企業が多数あり、アイスマイリーではその企業を以下のページでまとめています。
自社における課題やAI利用の目的に合ったサービスを比較検討する際にぜひご活用ください。
よくある質問
Apple Intelligenceの発表があったのはいつですか?
WWDC 2024です。
Apple IntelligenceはVision Proには対応していませんか?
現段階では対応予定はありません。
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