生成AI

最終更新日:2024/05/30
スマホやパソコン、そして家電など、日常生活の至る所にAIが導入され始めています。それは企業の提供するサービスにおいてもいえることで、最近では「資産運用」の分野でもAIが活用され始めているのです。特にじぶん銀行が提供している「AI外貨予測」という為替相場の動きを予測するサービスは、日本の銀行では初めての事例ということもあり大きな注目を集めました。
しかし、資産運用は損失のリスクも伴うため、「AIに頼るのは危険なのではないか」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、この「AI外貨予想」について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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出展:じぶん銀行
「AI外貨予測」は、じぶん銀行とAlpacaDB Inc.(アルパカ)の2社が共同で開発したサービスです。アルパカの保有する大量の外国為替相場のデータをもとに、AIの活用によって外貨預金取引をサポートしていくサービスとなっています。AI外貨予測がリリースされたのは2017年ですが、2018年には新たに「じぶん銀行FXアプリ」もリリースされており、ユーザーはより手軽にAIのサポートを受けられるようになりました。過去の為替の変動をデータとして収集し、AIが数時間〜数日先の為替変動を予測します。
AIが予測するのは「米ドル」「ユーロ」「ポンド」「ランド」「NZドル」の5通貨で、各通貨の1時間以内・1営業日以内・5営業日以内それぞれの変動を予測し、アイコンによって結果を表示するという仕組みです。
「AIによって為替変動の予測を行うツール」というフレーズには、興味が湧く方も多いかもしれません。とはいえ、自動で為替変動を予想できたとしても、その予測通りに相場が変動しなければAIの精度を評価することはできないでしょう。的中率の低いツールでは、損失を大きくしてしまうだけだからです。
しかし、じぶん銀行のAI外貨予測は、2019年6月時点で70%の的中率を保っています。そのため、一定の成果を得られているツールといえるでしょう。
また、AI外貨予測には「画像認識技術」も用いられています。一見、画像認識技術と外貨予測には関連性がないようにも思えますが、為替のレートを画像として認識し、過去の為替との照らし合わせを行っているのです。この照らし合わせにより、似ている動きを探し出すというのも、AI外貨予測の大きな特徴のひとつといえます。
そして、機械学習や深層学習(ディープラーニング)によって分析の精度を高め、上昇や下降の予測を行うという仕組みです。
株式投資や外国為替などの資産運用に対して、「難しそう」「敷居が高そう」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際にチャートを読み解き、動きを予測するのは簡単なことではありません。しかし、AIのサポートを受けられる環境であれば、これまで敷居の高そうな印象を抱いていた人でも、資産運用を始めるきっかけにできるのではないでしょうか。
AIは、今回ご紹介した資産運用の分野だけでなく、さまざまな分野での効率化に大きく貢献しています。それは、高品質なサービスを求めるユーザーにとっても、成果を追求したい企業にとっても大きなメリットといえるでしょう。もちろん、AIだけを頼りにしてしまうべきではありませんが、我々の仕事や日常生活をより快適に、そして効率よくする上で、AIは欠かせないものになりつつあるのかもしれません。人手不足が問題視されている現代において、AIによる効率化の実現は、多くの業界に求められているタスクといっても過言ではないでしょう。
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