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最終更新日:2024/04/11
近年、ドローンが普及されたことによって、これまで見ることのできなかったさまざまな映像を撮影することができるようになりました。また、業務効率化や省人化といった点でも大きく寄与しており、ビジネスシーンにおいて重要な役割を担う存在となりつつあります。
そんなドローンは、AIの活用という形でも大きな技術の発展を遂げているのですが、AIを活用することで具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
今回は、AI搭載のドローン活用によって生まれる可能性について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
画像認識の事例について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
【最新】画像認識AIの導入活用事例10選!各業界企業の課題と導入効果まとめ

AIは世界中で積極的に活用され始めていますが、その中でもアメリカは「軍事用ドローン」にAIを活用するという形で大きなメリットを得ています。アメリカで導入されているのは、防衛テクノロジー企業アンドゥリル(Anduril)が開発した「Ghost 4」というドローンであり、さまざまな機能が備わっていることから大きな注目を集めているのです。
現代のAI技術の大半と同じように、「Ghost 4」でも機械学習による画像分析が可能であるため、高い精度で標的を特定することが可能だといいます。ただ、複数機で飛行する場合の危機管理や意思決定といった部分に関しては、まだ従来型の規則ベースのソフトウェアに依存している点も少なくないそうです。そのため、まだ完成形とは程遠いドローンといえるでしょう。
とはいえ、今後「Ghost 4」は、敵の通信を妨害する装置や、標的を直撃するための赤外線レーザーといった機器の搭載も可能になる見込みですので、ドローンそのものが兵器として使用できるようになることも期待されています。現時点ではドローンそのものが兵器として活用されているわけではありませんが、軍事利用が本格化していく可能性は極めて高いといえるのではないでしょうか。

ドローンにAIを活用しているのはアメリカだけではありません。日本でも、AI搭載型のドローンが積極的に活用され始めている状況です。その代表例としては、農研機構と株式会社バンダイナムコ研究所が共同で開発した「スマート育種評価法」が挙げられるでしょう。
このスマート育種評価法は、AIに「熟練の育種家が優良な牧草を選び出すための技術」を学習させることによって、育種家に代わって株の選別を自動で行えるようにする技術のことです。この技術に、ドローンとAIが活用されています。
これまで、1,000株の牧草畑では、一般的に畑を2時間以上も歩いて目視で観察を行い、牧草を一株ずつ評価しなければなりませんでした。その作業は決して効率的なものとは言えなかったわけです。しかし、「スマート育種評価法」であれば、ドローンで撮影した画像を用いて株の評価を行っていくため、わずか5分程に短縮することができるようになります。近年は少子高齢化に伴う人手不足問題も深刻化していますから、このような形で業務効率化を図れることには極めて大きなメリットがあるといえるのではないでしょうか。
もちろん、「スマート育種評価法」を活用するメリットは業務効率化だけではありません。良い品種を作り出すという点においても、大きなメリットがあります。より良い品種を作り出すためには、まず何よりも的確な評価が必要不可欠です。しかし、育種家が草勢(収量を予測する指標)や罹病程度(病気の状態を示す指標)、越冬性(越冬できたかどうかの指標)といった点を調査するためには、最低でも1時間程度は必要になります。詳細なデータを記録しようとした場合には、1日かかってしまうケースも少なくありません。しかも、日没後には評価することができなくなってしまいますので、非常に困難な作業とされていました。
しかし、ドローンを活用すれば5分程度ですべての圃場を撮影することができます。また、空撮画像を用いたAIによる評価であれば、夜間であっても問題なく屋内で実行することができるのです。AIの場合、目視のように見落としてしまうリスクも抑えられるため、評価の精度を高めつつ、業務効率化を実現することができるというわけです。まさに一石二鳥といえるのではないでしょうか。

岡山県和気町では2020年3月に、ドローンを用いて山間部の遭難者や有害動物の発見を行うという実験が行われました。この実験で用いられたのは、スウィフト・エックスアイ株式会社が開発したTOL型固定翼ドローンであり、2時間超の飛行が可能という特徴を持っています。また、AIが搭載されているため、航空機レベルのフェイルセーフ機能も有しているという点は大きな魅力といえるでしょう。
そのドローンを用いて行った最初の実験、「有害動物検知実験」では、赤外線カメラの映像から有害動物の位置を確認し、その生態調査を行いました。山間部を使用して夜間フライトを30分行ったところ、10分ほどで3匹の有害動物を検知することに成功したそうです。
次に行われた「遭難者捜索実験」では、4人が遭難したという想定のもとで、制限時間に何人を発見できるかの実験が実施されました。その結果としては、合計90分のフライトで4人中3名の遭難者を発見しています。
遭難者全員を発見することはできなかったため、改善の余地がある結果といえますが、AIの機械学習によって今後さらに詳細な地理情報を認識することが可能になりますので、将来的な実用化の可能性も期待できる結果といって良いのではないでしょうか。
今回は、AIを搭載したドローンの活用によって生まれる可能性について、いくつかの事例を交えながらご紹介しました。ドローンを活用することで、業務効率化はもちろんのこと、業務の品質そのものも高めてくれることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
今後、AIの技術はさらに進歩していくことが予想されます。そんなAI技術を搭載したドローンが私たちの生活にどのような影響をもたらすのか、今後の動向にも注目していきましょう。
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画像認識とは?AIを使った仕組みや最新の活用事例を紹介
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