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パソコン業務を自動化するRPAの仕組みとメリットとは?

最終更新日:2024/04/11

人間の代わりに動いてくれる利便性の高いソフトウェアロボットとして注目を集めているRPA。最近では、パソコン業務の自動化も実現可能なことから大きな注目を集めています。

では、それらのRPAは具体的にどのような仕組みで成り立っているのでしょうか。また、RPAを活用することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。今回は、パソコン業務を自動化するRPAの仕組みやメリットを詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

RPAについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
RPAとは?導入によって期待できる6つ効果と自動化できる5つ業務

デスクトップの作業を自動化する3つのアプローチ

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RPAを活用すれば、さまざまなパソコン業務を自動化させることができます。中でも特に登場頻度が高いものとしては、UI(ユーザーインターフェース)操作の自動化が挙げられるでしょう。UIとは、キーボードでの文字入力やマウスでのクリックなど、人がPCを操作するための道具を指します。

ただ、PCを操作する重要な道具はこれらだけではありません。文字や数字の入力を確認するための「ディスプレイ」も重要なインターフェースに該当するわけです。それは、UI操作の自動化という観点においても非常に重要なものであり、「クリックしたい場所」「文字を入力する場所」などを正確に選択することは、自動化を図る上で非常に重要なポイントになるのです。

そういった「場所の指定」を正確に行うための方法としてはいくつかのアプローチが存在するのですが、代表的なものとしては以下の3つが挙げられます。

 

座標で指定する方法

座標で場所を指定する方法というのは、たとえばスクリーンの左上を二次元座標の「0.0」と定めた上で「右に○ピクセル、下に○ピクセル」と指定する方法です。これはスクリーン全体ではなく、特定のアプリケーションのウィンドウ内で行うケースもあります。

非常にシンプルな指定方法であり、処理も高速に行えるのが特徴ですが、画像の解像度やアプリケーションの表示位置が少しでも変わってしまうと、正確に座標を指定することはできません。そのため、人によってはこの方法を好まないこともあります。

 

画像認識を用いる方法

画像認識を用いる方法というのは、特定の画像をロボットに学習させ、学習したものと同じ画像がスクリーン上にあれば捕捉するという方法です。代表的なケースとしては、「クリック」「申請」「検索」といったボタンを認識させる方法が挙げられます。

近年は画像認識の精度も向上してきているため、解像度やアスペクト比の変化に伴ってボタンの形状が多少変化したとしても正確に指定できるケースが多いです。ただ、確実な方法と言い切ることはできないでしょう。

また、Webアプリケーションの場合であれば、バージョンアップのタイミングでデザイナーが対象の画像を変更してしまう可能性もあります。当然、対象の画像が変われば捕捉することもできません。そのため、Webアプリケーションへの対応という観点では不向きな方法と言わざるを得ないでしょう。

 

対象のオブジェクトを構造的に検出する方法

複数の条件で絞り込んで指定する方法のことです。画像認識のようなアプローチでは、似た画像を選択してしまう可能性も否めません。しかし、「タイトル」「テーブルの名前」「属性」といった複数の条件で絞り込んで指定すれば、仮に似た条件のものが並んでいたとしても、しっかりと特定の条件に合うものを選択することが可能になるわけです。

指定したテーブルの名前、属性の内容が変化していなければ、Webページの場所が変化したとしても問題なく指定できるようになります。そのため、他の2つのアプローチよりも高い精度を発揮できる方法といえるでしょう。

 

手軽にパソコン業務の自動化を図れる安価なRPA製品も登場

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パソコン業務の自動化を図るPRAには、さまざまなアプローチが存在することがお分かりいただけたかと思います。このように、RPAは高度な技術によって自動化を実現するため、多くのRPAは高額な販売価格が設定されている傾向にありました。しかし、最近は少しずつ安価なRPA製品も発売され始めており、より手軽にパソコン業務の自動化を図れるようになってきているのです。

たとえば、SBI AntWorks Asia株式会社が2020年10月7日から発売を開始したRPA製品「QueenBOT RPA」は、年間ライセンス料金30万円(税抜)という価格が設定されています。年間ライセンス料金が100万円以上の製品も少なくないことを踏まえれば、非常に安価であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

とはいえ、機能面で「QueenBOT RPA」が劣っているというわけでもありません。メールやフォルダーの監視機能はもちろんのこと、アプリケーション上のボタンや入力フォームを画像ではなく「オブジェクト」として捉える機能なども備わっているため、より高い精度を実現できます。

また、ソフトウェアのロボットを作るための開発ツールを提供するデスクトップ型ではなく、実行専用環境やその一元管理を提供するサーバー製品を持つ「サーバー型RPA製品」であるという点も大きな魅力といえるでしょう。

 

RPAの活用で2000時間以上の工数削減を実現した事例も

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安価なRPAを多く発売され始めている状況ではありますが、やはり最も気になるのは「どの程度の効果を得られるのか」という点ではないでしょうか。いくらRPAの導入ハードルが下がったとしても、業務効率化につなげられなければ意味がありません。しかし、最近はRPAの導入によって工数を大幅に削減したという事例が多くなってきているのです。

その代表例といえるのが、ケイアイスター不動産株式会社です。同社は、RPAやAI-OCRなどの導入によって、半年間で2,000時間以上の工数削減に成功したことを発表しています。RPAに関しては、従業員1名を活用する場合の3分の1のコストで、3人強の事務作業を実施できているそうです。

人手不足が叫ばれる昨今において、このような形で業務効率化、生産性向上を実現できるのは極めて大きなメリットといえるのではないでしょうか。

 

RPAの活用によって業務効率化や生産性向上を実現しよう

今回は、パソコン業務の自動化を実現するRPAの仕組、メリットについてご紹介しました。これまで人間が行っていた作業の多くが、RPAによって自動化できるようになっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今後もRPAの技術は進歩していくことが予想されますので、より多様な業務の自動化を実現できるようになるかもしれません。さらなる業務効率化、生産性向上を実現するためにも、ぜひこの機会にRPAの知識を深めてみてはいかがでしょうか。

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AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説

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