美容の領域におけるAI・人工知能の活用事例とは?
最終更新日:2024/04/11
近年は、さまざまな業界でAI・人工知能の導入が進んでいる状況にありますが、美容業界においてもAIの活用が積極的に行われ始めているのをご存じでしょうか。健康維持や肌コンディションのアドバイス、自分に最適な美容情報の紹介など、さまざまな形でAIが活用され始めているのです。
では、それらのAIは具体的にどのような仕組みで成り立っているのでしょうか。今回は、美容業界におけるAIの活用事例について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
AI・人工知能が健康維持やダイエットのアドバイスをしてくれる「FiNC」
(参照:FiNC(フィンク)カラダのすべてを、ひとつのアプリで。)
冒頭でもご紹介したように、近年は美容の領域においてもAI・人工知能が積極的に活用され始めているのですが、その代表的な活用事例として挙げられるのが、「FiNC」というアプリです。「FiNC」は、AIを活用して身体のさまざまなデータを分析し、健康維持やダイエットのサポートを行います。より機能が充実した有料のコースも設けられていますが、基本的には無料で利用することができる点は大きな魅力のひとつといえるでしょう。
代表的な機能としては、スマホに内蔵されている歩数計を活用し、毎日どれくらい歩いているのかを自動的に記録していく機能があります。この機能に加え、一日の睡眠時間や食事内容、体重といったデータを足していくことで、AIがそれらのデータを踏まえた上での「ダイエットに最適な食事メニュー」を提案してくれるのです。
ダイエットを始めたいとは思っているものの、自己管理を行う自信がない方などには最適なアプリといえるのではないでしょうか。
AI・人工知能が肌コンディションに合わせて美容液を配合してくれる「Optune」
(参照:Optune | 資生堂)
「Optune」という製品では、AI・人工知能が自分の肌コンディションに最適な美容液の配合を行ってくれるという特徴的な機能が備えられています。美容液の配合を行うためには、「Optune App」というスマホアプリと、「Optune Zero」というマシンが必要です。
使い方としては、まず「Optune App」をダウンロードし、起動して肌の写真を撮影します。次に、「Optune Zero」をWi-Fiに接続し、クラウドサーバーに接続します。そして、肌の水分量やキメといったコンディションを診断した後、気温や湿度、紫外線量といった外的要因加味した上で、最適な美容液の配合が行われ、抽出されるという仕組みです。
当然、肌のコンディションは日によって異なりますし、気温や湿度なども毎日異なりますので、毎日最適な美容液の配合を行ってくれるというのは非常に魅力的な機能といえるのではないでしょうか。
ちなみに、「Optune Zero」に入れておく化粧水や乳液は、最初に測定した肌の画像をもとに選んでくれる仕組みになっていますが、最新の肌の調子に合わせて美容液や乳液を買い足していくことも可能です。そのため、一度購入した美容液が肌に合わず失敗してしまったという経験をお持ちの方でも、安心して利用することができるのではないでしょうか。
AI・人工知能が自分に合う美容情報を提案してくれるポータルサイト「lacore(ラコレ)」
(参照:lacore | あなたにピッタリのコスメが見つかる!)
AIを活用し、ユーザーごとに最適な美容情報を提案するという個性的なサービスを提供している企業も存在します。LINE株式会社が提供している「lacore(ラコレ)」というポータルサイトです。
「lacore(ラコレ)」では、自分にとって最適な美容情報や化粧品などをLINEから手軽に入手することができるような仕組みが構築されています。イエローベース、ブルーベースといったパーソナルカラーに加え、肌質、年齢などの登録時に入力した情報と、サイト内の行動履歴を活用して、AIがユーザーの好みに合う商品やコンテンツを提案してくれるのです。
また、国内外で注目を集めているブランドが多く参画しているという点も注目すべきポイントのひとつでしょう。国産ミネラルコスメの「エトヴォス(ETVOS)」や「UZU」、オーガニックヘアケアブランドの「john masters organics」、韓国コスメブランド「MISSHA」など合計14ブランドが参画しています。今後も人気のコスメブランドが多く参画する予定であり、ますます注目が集まっている状況です。
ポータルサイトは現在も数多く存在していますが、コンテンツ量が増加しすぎてしまい、ユーザーの好みに合うコンテンツが埋もれてしまうという事態に陥っているものも少なくありません。その結果、価値のあるコンテンツを掲載しているにもかかわらず、ユーザーにコンテンツを読んでもらえなくなってしまうという問題を引き起こしてしまうケースもあるのです。
その点、「lacore(ラコレ)」のようにAIを活用すれば、ユーザーごとに最適なコンテンツを提供できるようになるため、一人ひとりの満足度も高めやすくなります。それは、情報を求めているユーザーにとっても大きなメリットといえますし、ポータルサイトを運営する企業としてもブランディング向上という点で大きなメリットがあることなのです。
ちなみに、「lacore(ラコレ)」では、購入金額に応じてLINEポイントを受け取ることができるという特徴もあります。貯まったポイントは、次回の購買時に「1ポイント=1円」として利用できるだけでなく、モバイル送金・決済サービスの「LINE Pay」にも利用することができるため、LINEを頻繁に利用する人にとっては非常に魅力的といえるのではないでしょうか。
AI・人工知能の活用が美容業界をより豊かに
今回は、美容の領域におけるAI・人工知能の活用事例についてご紹介しました。さまざまな形でAIが活用され始めており、ユーザーにとって最適な商品やコンテンツを入手しやすい環境が整ってきていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
これまでにも美容情報を提供するポータルサイトは数多く存在していましたが、ユーザーにとって最適な情報を提供するのは決して簡単ではありませんでした。その点、AIを活用すれば、一人ひとりのデータを分析したうえで「最適な情報」を提供することが可能になるため、よりユーザーの満足度を高めることができるのです。
AIの技術は現在も進歩を続けている最中ですので、今回ご紹介したアプリやサービス以上に革新的なサービスが生まれる可能性も十分にあるでしょう。その際にサービスを最大限活用するためにも、ぜひこの機会にAIに関する知識を深めてみてはいかがでしょうか。
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