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国立がん研究センター東病院とVIE STYLE、脳波×AIで共同研究

最終更新日:2022/08/08

国立がん研究センター東病院とVIE STYLEは、イヤホン型ワイヤレス脳波計を活用した鎮静深度モニタリングシステムを共同開発します。内視鏡をはじめとした鎮静・麻酔が必要な臨床現場の安全性を革新的に向上し、医療・患者の安全確保と医療従事者の負担軽減を目指します。

このAIニュースのポイント

  • 国立がん研究センター東病院とVIE STYLEはイヤホン型ワイヤレス脳波計を活用し脳波×AIで研究を開始
  • イヤホン型脳波計は、イヤーチップが電極となり、耳から脳波を取得できるウェアラブルデバイス
  • 内視鏡をはじめとした鎮静・麻酔が必要な臨床現場の安全性を革新的に向上させる

VIE STYLE株式会社は、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院と、イヤホン型ワイヤレス脳波計「VIE ZONE(ヴィー ゾーン)」を活用して鎮静深度モニタリングシステムの共同研究・開発を開始しました。

イヤホン型脳波計「VIE ZONE」は、イヤーチップが電極となり、耳(外耳道)から脳波を取得できるウェアラブルデバイス。イヤホン型脳波計(In-Ear EEG)は、従来課題だった日常生活における脳波計測デバイスの煩雑性(装着するのが面倒、見た目が悪い等)の問題がなく、いつものようにイヤホンをつければ脳波を測れるという、近年注目を集めている技術です。

麻酔・鎮静下の患者の鎮静深度のモニタリングは、過鎮静による重大な事故の防止に極めて重要です。外科手術等の全身麻酔に関しては、麻酔科医が脳波計をモニタリングし安全に麻酔深度が管理されていますが、麻酔科医が立ち会わない中等度レベルの鎮静で行う内視鏡処置などの現場では、簡便かつ信頼に足る鎮静モニタリング手法が現状は存在していません。

両者は連携して、外耳道から脳波を記録する「イヤホン型ワイヤレス脳波計」を利用し、内視鏡処置下の患者の鎮静深度を簡易かつ正確に評価し、患者が過鎮静や覚醒を起こさないよう術者が適切な鎮静深度を確保することを支援するシステムを開発し、内視鏡をはじめとした鎮静・麻酔が必要な臨床現場の安全性を革新的に向上し、医療・患者の安全確保と医療従事者の負担軽減に貢献することを目指します。

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 矢野 友規 消化管内視鏡科長は下記の通りコメント。

消化器がんに対する内視鏡治療は、臓器を温存したままがんを治すことが出来る低侵襲治療であり、全世界で急速に普及しています。内視鏡治療は、外科手術とは違って麻酔医が立ち会わないため、鎮静の深度を内視鏡医や看護師が患者さんの意識状態や血圧などのバイタルサインを確認しながら行っています。治療中に適切な鎮静深度を保つことは、安全で確実な内視鏡治療には不可欠です。

今回の共同研究では、患者さんの安全を確保し、我々医療従事者が安心して内視鏡治療に集中できる新しい鎮静モニタリング方法が実現することを期待しています。

 

出典:PR TIMES
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AIsmiley編集部

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