スーパーマーケットのバロー、AI需要予測サービス「サキミル」を活用したAI自動発注を開始
最終更新日:2024/08/26
スーパーマーケット「バロー」の惣菜部門運営を担う中部フーズは、ソフトバンクが提供するAI需要予測サービス「サキミル」を活用した惣菜の自動発注を開始しました。
このニュースのポイント
- バローが、ソフトバンクが提供するAI需要予測サービス「サキミル」を活用した惣菜の自動発注を開始
- 店舗データや予測した来店客数を基に、発注量を自動で提示するAI予測モデルを構築。売上の増加や業務工数削減に繋がった
- 2024年度中に全店舗へのAI自動発注の展開を進め、売上・利益の向上や業務効率化の推進を図る
中部フーズ株式会社とソフトバンク株式会社、一般財団法人日本気象協会及び株式会社バローホールディングスは、スーパーマーケット「バロー」の惣菜部門運営を担う中部フーズが、ソフトバンクが提供するAI需要予測サービス「サキミル」を活用した惣菜の自動発注を開始したことを発表しました。
スーパーマーケットの惣菜部門では、人手不足により生産性向上が求められています。発注はまだ属人的で、余剰商品の値引きや廃棄、欠品による売上機会の損失が課題となっており、工場の見込み生産と実際の発注量に差が生じた場合には、シフトや生産計画の修正が必要です。
上記のような課題を解決するため2024年1~5月に、中部フーズが惣菜部門の運営を担うスーパーマーケットおよび工場において4社が共同で実施した事前検証では、店舗において、利益の約5%増加や発注作業時間の27%削減など、一定以上の効果を確認しています。これを受け中部フーズは、2024年6月に、中部フーズが惣菜部門の運営を担うスーパーマーケット76店舗においてAI自動発注を開始したほか、2024年度中に、バローが運営するスーパーマーケットのうち中部フーズが惣菜部門の運営を担う全店舗(242店舗)への展開を進める予定です。
得られた成果として、売上の増加と値引きの削減や廃棄削減による利益の増加がありました。また、店舗や工場での発注作業や生産計画の策定にかかる時間が短縮され、業務効率化・業務負担の軽減につながり、工場では廃棄ゼロを実現しました。
今後は、定期的にAI予測モデルを見直して精度向上を図るとともに、2024年度中に全店舗へのAI自動発注の展開を進める予定です。AI自動発注の展開を進めることで、売上・利益の向上に加え、業務効率化の推進とスタッフの業務負荷を軽減し、人手不足の解決を目指しますとコメントしています。
出典:バローホールディングス
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