生成AI

最終更新日:2024/04/03
「24時間365日対応」「多言語にも対応」というメリットを生かし、外国人観光客を多数受け入れるインバウンド観光の場で、チャットボットなどのWEB接客導入が進んでいます。今回は、旅行業界の中でも予約サイトに特化したWEB接客ツールやAIの導入事例について見ていきましょう。
ウェブ専門の旅行代理店、ホテル予約サイト、航空券予約サイト、航空会社やホテルの公式サイト……と、旅行を計画するときの申し込みチャネルが多すぎて「比較疲れ」を感じてしまうことはありませんか。AI型Web接客ツール「ZenClerk」が2017年11月にローンチした旅行・宿泊予約サイト専用パッケージでは、AIが迷っているユーザーを感知・予測し、サイトから離脱する前に予約を後押しします。同パッケージは、、AI型WEB接客ツール「ZenClerk」を、旅行・宿泊予約サイト向けに特化させたもの。こうしたパッケージは業界で初めてだといいます。
旅行・宿泊予約は、通常ECで購入される商品よりも単価が高いため、購入までのユーザーの心理的ハードルも高くなりがちです。ただ、一般的なECサイト向けのWEB接客ツールツールでは、導入したとしてもサイトの構造やユーザーの性質の違いから、あまり高い効果が見込めません。そこで「ZenClerk」では、旅行・宿泊サイト特有の検索行動や比較行動を人工知能エンジンに教えることで、サイトやユーザーの特性にあったWEB接客ツールの開発に成功しました。「ZenClerk」が発見した旅行・宿泊サイト特有の検索行動や比較行動やその対策とは以下の通りです。
旅行商品の場合、旅行先が決まっていたとしても、日にちや条件が合わないと成約には至りません。そのため予約を迷っているユーザーは、同じ旅行先でも日にちや条件を変えて頻繁に検索を繰り返します。これは、予約済みの施設やプラン内容の確認に訪れたユーザーや、すでに宿泊先を決めているユーザーには見られない行動のため、こうしたユーザーを除外することで、「予約を迷っているユーザー」だけを絞り込むことに成功しました。
ユーザーは少しでもオトクなパッケージを探そうとするあまり、慎重に複数の施設やプランを比較しますが、最も良い条件を絞り込む前に「比較疲れ」が起き、しばしばサイトから離脱してしまいます。すでに離脱を決めたユーザーに引き留めをかけようとしても効果がないので、「比較疲れ」が起きる前に最適なオファーを行う必要があります。
「AI トラベル」は、ホテルや交通手段の手配を行うとともに、手配内容の一元管理を行うシステムです。旅行手配の中でも、ビジネスパーソンの出張管理に特化している点が特徴です。出発地と目的地、日時、予算などを入力すると、AIが条件にあったホテルや飛行機・新幹線を見つけ、予約してくれます。煩雑な出張手配も、乗換案内アプリのような操作感でワンストップで管理することで、業務の自動化と効率化を推進します。旅費の申請・精算機能や、部門やプロジェクトごとの経費の一元管理・分析機能も備えているため、出張後の事務作業の繁雑さも解決できます。最近では、出張手配に強みを持つオンライン旅行会社の「旅工房」のほか、出張パックとレンタカー手配を手掛ける日本空輸などとも業務提携し、さらなる利便性向上を目指します。
今回は、予約サイトに特化したWEB接客ツールやAIの導入事例を見てきました。単価が高い旅行パッケージだからこそ、AIによる高度な接客が求められているといえるでしょう。そして、その高度な接客を行うためにも、しっかりと比較検討したうえで導入することをおすすめします。
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