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最終更新日:2024/03/08
孫さん 真正面からAIに取り組む
2023年7月4日(火)に東京大学安田講堂にて東大×生成AIシンポジウム 「生成AIが切り拓く未来と日本の展望」が開催されました。経済産業大臣の西村康稔氏、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長の孫正義氏、AI戦略会議座長・JDLA理事長の東京大学 松尾豊氏、OpenAI 日本担当 シェイン・グウ氏がシンポジウムに登壇しました。
「生成AIが切り開く未来」をテーマにパネルセッションが行われ、「生成AIの利活用」「生成AIの発展を支えるインフラの問題」「生成AIのリスクへの対応」について議論が交わされました。

西村経産大臣は、シンポジウム前半では、生成AIの動向に関しては現在注目をしており、その驚異的な進化について驚いていると述べました。そのうえで、生成AIを日本の将来的な成長に結び付けたいと考え、経済産業省として出来る限り民間を支援していく方針を表明。日本は、生成AIの先頭集団を牽引し、世界をリードする企業と革新的な技術の創造をしていきたいと自身の考えを示しました。
生成AIが今後環境などの様々な問題に対して答えを出してくれることを期待する一方で、AIのリスクやAIがもたらす労働時間などの問題などがあると認め、中長期的にはベーシックインカムの議論であったりハルシネーションなどの諸問題に対する議論を進めるべきと主張。G7関係大臣会合で合意されたアジャイルガバナンスを重視し、民主主義、人権を尊重しながら迅速な制度変革を進め、計算能力やデータ、パラメータの精度の向上が重要と指摘。日本は計算能力の面で遅れていると自身の認識を示し、そこに対してインフラ整備を進めていく政府の方針を示しました。

ソフトバンクグループの孫正義会長は、GPT-4の能力は人間を凌駕しており、10年後にはAIと人間の間に圧倒的な差が生まれることが予想されると指摘。このような未来に直面することで、幸福や仕事、調和、平和といった人間のテーマについて真剣に考える必要があると語りました。また、人間のあり方について、根本的な問い直しを行う時期が到来するとの見通しを述べました。
世間の一部でささやかれているAIを不安視する声に対しては、新たな時代が訪れることに不安を抱く必要はないとも主張し、AIの進化により、難病や自然災害の予測や解決が可能になるなど、ポジティブな未来が待っていると考えを示しました。AIを運用するためのエネルギーの問題に関しても、クリーンで安全なエネルギーが普及すれば、心配する必要はないとコメント。AIを取り巻く諸問題は解決できるものであり、日本は真正面からAIに取り組むべきで、日本は世界より進んで行動すべきだと熱く語りました。

東京大学の松尾教授は、生成AIは非常に大きなポテンシャルを持っていると冒頭で述べました。生成AIの技術は急速に拡大しており、モデルのパラメータ数も増加しています。GPT-3では750億パラメータ、GPT-4では数兆パラメータになっていることを指摘。これらのパラメータ数は、まだ人間の脳のパラメータ数には及びませんが、近い将来には追いつき、追い越すことが期待されています。
それを踏まえ、生成AIの技術はインターネットやスマートフォンのように、産業社会に大きな影響を与える可能技性があり、時間の経過とともに波及し、社会を大きく変えるとみていると今後の見通しを表明しました。技術の進展と同時に、計算機のパワーも増大していくことから、大きな変化が訪れると予測されます。これからの社会において、生成AIの活用方法や社会の在り方について議論していく必要があると主張しました。

ChatGPT開発チーム幹部でOpenAI 日本担当のシェイン・グウ(Shane Gu)氏は、日本は生成AIにおいて重要な役割を果たすことが期待されているとコメント。岸田首相をはじめ、多くの人々が日本の絶妙な積極性と慎重さに対して世界からの信頼は高く評価されていると述べ、OpenAIが海外で唯一のカントリーマネージャーとしてTwitter日本法人の元代表のジェームス近藤氏の招聘を一例に挙げました。
日本は、すでに世界からの信頼を獲得しており、日本はサム・アルトマンCEOの訪問以来、初めての国として生成AIの実装において先導的な役割を果たしていると世界での立ち位置を紹介。日本の競争力の進化には、データや研究資源の整備以上に人材のインフラが重要だと主張しました。優秀なエンジニアとのコネクションが重要ですが、日本は人材のインフラにおいてマイノリティであると世界からの見られ方を指摘しました。
生成AIに関して、経済界・政界・アカデミアの立場でのビジョンが示され、日本は世界の先頭に立ってAIに取り組むべきとして幕を閉じました。シンポジウム全体では「行政機関(政府・自治体)における生成 AIの利用と課題」や「広島AIプロセス」「生成AIと研究・教育」についても別セッションで議論されました。
経済界・政界・アカデミアそれぞれの視点から、国内AI開発力の発展の展望が可視化されたシンポジウムだったのではないでしょうか。
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