生成AI

最終更新日:2024/08/15
帝国データバンクは、企業における生成AIの活用状況について調査を実施しました。活用している企業は17.3%にとどまりました。
このニュースのポイント
株式会社帝国データバンクは、現在の生成AIの活用状況について調査を実施しました。現在、人手不足が慢性化する中、企業における生成AIの活用用途は広がりを見せ、ビジネスチャンスの創出などへの期待が非常に高まっています。そこで、帝国データバンクは2024年6月14日から7月5日の間、4,705社の企業にインターネット調査を行いました。
所属企業において、業務で生成AIを活用しているか尋ねたところ「活用している」は17.3%、「活用していないが検討中」は26.8%でした。一方で、「活用しておらず予定もない」と回答した企業は48.4%と半数近くにのぼりました。
生成AIを活用している企業に対して、活用の効果について尋ねたところ「大いに効果あり」および「やや効果あり」と答えた企業は9割近くとなり、一定の効果を感じていることがわかりました。
生成AIを活用している企業に活用の用途を尋ねたところ、約6割が「情報収集」と回答しました。
生成AIを活用する上での推進体制について尋ねたところ「すべて内製」が57.6%と半数以上でした。従業員数別にみると、従業員数が増加するにつれて内製の割合は低下する傾向がありました。
生成AIを活用している企業に対して、生成AIを活用することへの「経営層の理解」について尋ねたところ「大いに理解あり」が51.7%で「やや理解あり」が28.0%でした。回答者の階層別に「大いに理解あり」の傾向をみると、経営者は6割を超える一方で、一般社員は30.4%と「経営者の理解」について30ポイント以上のギャップがありました。
このギャップを解消するためには、経営者がビジョンを描きその目的を達成するために生成AIの活用が有効であることを組織内で広める必要があると考えられます。
生成AIを活用している企業に対して、指針やガイドラインの策定状況について尋ねたところ「策定している」企業は19.5%で「現在、策定中」(9.5%)と「策定を検討している」(23.5%)を合わせると策定に前向きな企業は半数以上でした。
さらに、生成AIを活用する上での懸念や課題について尋ねたところ「AI運用の人材・ノウハウ不足」(54.1%)が最多でした。また、3割程度の企業が「著作権・プライバシー保護など法規制」や「情報漏洩などセキュリティ不安」といったリスクに懸念を抱いていることもわかりました。
活用を進めていくためには、生成AIがもたらすリスクを理解し、社内利用のガイドライン整備などに各企業が取り組んでいく必要があるといえます。
出典:PR TIMES
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