損保ジャパン、画像判定AIを用いた見積もりチェックなど新たに3つのDX施策を開始
最終更新日:2022/12/26
損保ジャパンは、保険金サービス部門においてAIを活用した新たな3つのDX施策を開始しました。
このAIニュースのポイント
- DXパートナーとして提携したTractableとともにハイブリッドなサービスを展開していく
- AI見積チェック、SOMPOおくるまスマート判定、SOMPOたてものスマート見積の3つをDX施策として実施
- 「人とデジタルのハイブリッドによる顧客対応で、エフォートレスな顧客体験を提供し、DXを通じたチャレンジを続けていきます。」とコメント
損保ジャパンは、損害保険会社として年間200万件以上の事故対応をしており、従来は専門スキルを持った「人」による対応をメインとしてきました。しかし、時代の流れとともに多様化するニーズや進化を続ける自動車、高度化する修理技術と、それに合わせて変化する整備工場との関係構築、激甚化・頻発化する自然災害など、損害調査を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。
そこで、損保ジャパンの高い専門性を有した人材による高品質な応対と2021年7月にDXパートナーとして提携したTractable Ltd.(CEO:Alexandre Dalyac)の持つ最先端のAI技術を活用したソリューションにより、これまでにない人とデジタルのハイブリッドな革新的かつ高品質なサービスを提供し、エフォートレス(簡便で快適)な顧客体験を提供するとともにブランド力向上に向けた取組みを加速しています。
AI見積チェックは、AIが損傷画像と修理見積書から修理内容や金額の妥当性をチェックするソリューションです。事故対応担当者は「人による精査が必要」とシステム判定された事案のみを精査・検証します。このAIは2022年10月現在、1か月あたり3.5万件の画像調査事案をチェックしています。2022年11月には基幹システムとの連携が完了したことで、さらなる生産性向上を実現します。2025年には車両損害約100万件のうち、40%をAIが自動チェックすることで、業務が大幅に効率化される見込みです。
SOMPOおくるまスマート判定は、業界初のAIが車両の損傷画像から全損の判定を行うソリューションです。Webアプリで撮影した損傷箇所の画像から、AIが損害状況を確認し全損の判定をします。従来、事故対応担当者が整備工場を訪問し損害調査を行っていましたが、このソリューションでは、整備工場、保険代理店またはお客さまご自身がスマートフォンで撮影した事故車両の画像から、AIが判定します。これにより全損に該当する場合は、損保ジャパンの事故対応担当者による損害調査が不要となり、最短で事故の受付当日に保険金のお支払い手続きが可能になります。
SOMPOたてものスマート見積(仮称)は、建物損害の画像をAIが解析し、支払保険金の見積りを行うソリューションです。現在、本格導入に向けて準備を進めています。台風等の自然災害による建物損害において、顧客や保険代理店が建物の損害箇所をスマートフォンで撮影するだけで、AIが損害額を自動で算出します。これにより従来、事故の受付から保険金の額が確定するまでに数週間を要していたところ、最短で事故の受付当日に金額が確定し、支払い手続きが可能となります。
損保ジャパンは「人とデジタルのハイブリッドによる顧客対応で、エフォートレスな顧客体験を提供し、DXを通じたチャレンジを続けていきます。また、ブランドスローガンであるInnovation for Wellbeingを具現化する取組みを通じて、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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