生成AI

最終更新日:2025/04/09
オンラインフリースクール「シンガク」は、生成AI「AIの村上先生」を活用し、不登校生徒への支援効果を検証した結果を発表しました。
このニュースのポイント
株式会社成基が運営するオンラインフリースクール「シンガク」は、不登校の子どもたちの心理的支援と進路指導を目的に、生成AIを活用した新しい取り組みを実施しました。この研究では、オンラインフリースクールの教室長である村上実優氏をモデルにした「AIの村上先生」を用いて、生成AIと生徒の対話をサポートツールとして活用しました。
調査は、中学1年生・2年生19名を対象に行われ、事前と事後でのアンケートや使用感を分析しました。調査結果として、生成AI「AIの村上先生」の利点は「時間制約がなく、幅広い情報を提供できる点」であり、生徒たちはAIとの会話を通じて自己理解や進路に対する不安を軽減できました。
しかし、生成AIは学習支援には役立つものの、会話の継続性や対話への意欲には限界があり、「人間らしさ」が重要であることが判明しました。また、AIでは再現できない「面白さ」や「創造性、柔軟性、倫理的判断能力」といった要素については、リアルな先生に軍配が上がりました。
「シンガク」村上実優教室長は、子どもたちが生成AIのような新しいツールに対して感じる抵抗感を克服するために、実体験の機会を提供することが重要だと述べています。不登校の子どもたちの興味を広げるために、オンラインフリースクールで新しい体験を通じて目標を見つける手助けをしたいと考えており、子どもたちの意見を聞きながら生成AIの活用法を検討する意向です。
成基は今後、個々に合わせた生成AIのパーソナライズや、リアルな先生によるAI活用方法の紹介を通じて、子どもたちが対話したいと思える環境を整えていく方針です。
出典:PR TIMES
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