西海市役所が自治体向けAI「ばりぐっどくん」の有用性を検証。2,072時間相当の業務時間削減を2ヶ月で実現
最終更新日:2024/09/13
自治体向け生成AI「ばりぐっどくん」を全庁導入した西海市役所は、業務効率化において高い有用性と業務時間削減に成功した検証結果を公開しました。
このAIニュースのポイント
- 西海市役所は「ばりぐっどくん」導入後、職員の87%が継続利用
- 職員1人当たり1日12分、全体で年間12万時間以上の削減効果を確認
- マネジメント層や現場に近い若手も利用率が高く、本部セクションほど有用性が高いことが判明
長崎県の西海市役所は、全庁で導入している自治体向け生成AIサービス「ばりぐっどくん」の有用性を検証するアンケート結果を公開しました。情報推進課が全職員を対象に実施し、業務プロセスや継続率がどのように変化したかが明らかになりました。実際に、年間のKPI 3,500時間削減の6割にあたる2,072時間相当の業務時間削減を2ヶ月で実現しました。
ばりぐっどくんは、通常のLLMに限らず、議会特化、議事録特化、要約特化、音声文字起こしなど、多岐にわたる自治体業務プロセスに対応しています。
利用状況に関しては、導入開始から2ヶ月で職員の「57%」がAIにログインし、そのうち「87%」が継続的に利用を行っていることが判明。触ったことがある職員のうち、初回ログインから触っていない職員は「13%」のみで、高い継続利用率であることが伺えます。
「業務効率化の役に立つか」というアンケートでは、組織全体で「大いに役に立ちそう」「それなりに役に立ちそう」と回答した職員が88%に上っています。
部門別に見ると、資料作成や情報収集業務が多いと推察される本部セクションで概ね80%~90%と非常に高い有用性が認められています。
役職別に見ると、部長級が90%、課長級が92%、課長補佐級が92%、AI導入の有用性を認めています。また、年齢が比較的若いと推察される主任主事級、主事級の割合が高いことも明らかです。
業務時間への影響は、職員1人当たりで平均12分/日の時間削減効果を確認しました。これは年間で延べ124,344時間の削減に相当します。
業務ごとの削減効果を見ると、議会業務では非常に高い成果が確認でき、マネジメント層になればなるほど、高い削減効果を生んでいます。
また、企画立案業務においては職種に関わらず高い削減効果が確認できました。
ばりぐっどくんを運営する株式会社西海クリエイティブカンパニーは、本レポートによるフィードバックを真摯に分析し、サービスの改良に努めていくとコメントしています。
出典:PR TIMES
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