生成AI

最終更新日:2022/08/08
敷島製パン(Pasco)は、フューチャー株式会社と共同で製品パッケージの版下照合システムの運用を開始。AI-OCRが代行する製品の表示情報チェックの仕組みづくりにより業務の効率化、精度向上を達成しました。
このAIニュースのポイント
敷島製パン株式会社(Pasco)は、フューチャー株式会社と共同で、AI-OCRが代行する製品表示チェックの仕組みを構築し、製品パッケージの印字チェック業務の効率と精度の向上を目的とした版下照合システムの運用を開始しました。
年間約3,000の新製品の発売時や既製品パッケージのリニューアル時には、原材料やアレルゲンなどの表示情報が確認書どおりに正しく反映されているかを目視でダブルチェックしています。万が一、表示に誤りがあった場合には製品を回収しなくてはならないため、印字チェック業務は細心の注意を払う必要があり非常に重要かつ高負荷です。
Pascoでは、2020年4月よりフューチャーと共同で印字チェック業務へのAI適用検証に取り組み、この度、版下照合システムとして運用を開始しました。当照合システムの運用により、ヒューマンエラーによる表示ミスのチェック漏れの防止と、印字チェック業務の作業軽減を達成することができました。
<原材料名表示:製品表示確認書情報とすべて一致の場合>
<原材料名表示:製品表示確認書情報と不一致があった場合>
<アラート表示>
赤:表示ミス判定
緑:照合一致
黄:前後でミスあり
※判定する文字列の単位は読点「、」で区別
版下照合システムは、製品パッケージ版下の文字をAI-OCR(Googleアプリ)で読み取り、製品表示確認書(Excel)の記載内容と自動照合させ、製品パッケージ版下画像上および製品表示確認書情報の双方にアラートを発出するシステムです。
約200パターンのダミー版下での有効性を確認したところ、印字ラベルなど印字文字の粗さに起因する読み取りエラーを除きほぼすべてで正しく判定することが可能でした。
出典:PR TIMES
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