生成AI

最終更新日:2024/11/12
オプティムは、医師・看護師の文章作成業務をAIが支援する、LLMを搭載したサービス「OPTiM AI ホスピタル」を2025年1月より販売開始します。
このニュースのポイント
株式会社オプティムは、医師・看護師の文章作成業務をAIが支援する、オンプレミス大規模言語モデル(LLM)を搭載したサービス「OPTiM AI ホスピタル」の販売を、2025年1月より開始します。
医療従事者は、診療行為以外にも患者の記録や報告書作成などに時間を費やしており、特に入退院時の看護サマリーや診療情報提供書の作成が大きな負担となっています。また、AI導入を検討する上でも、他社LLMサービスでは院内のシステムをインターネットに接続する必要があるため、個人情報保護においてセキュリティ要件を満たせず、医療現場での導入が進みにくいという課題が生じていました。
このような背景を受け、オプティムは外部インターネットへの接続を一切必要としないオンプレミス環境で高セキュリティを確保し、医療現場で安全に生成AIを利用できる「OPTiM AI ホスピタル」の開発にいたりました。
「OPTiM AI ホスピタル」の提供機能には、電子カルテのデータを活用し、診療情報提供書の下書きを自動生成できる医師向けの診療情報提供書の作成支援や、電子カルテの情報を基に、患者ごとの詳細な看護サマリーを迅速に生成する看護師向けの入退院時看護サマリーの作成支援があります。販売開始時には「退院時看護サマリー」および「医師サマリー(診療情報提供書)」の作成支援に対応予定です。
「OPTiM AI ホスピタル」は、株式会社シーエスアイの電子カルテシステム「MI・RA・Is(ミライズ)」などと連携し、社会医療法人 祐愛会織田病院での臨床現場に導入されました。これにより、退院時看護サマリー作成にかかる時間が54.2%削減され、業務効率化が確認されています。
退院時看護サマリーの1件あたりの作成時間を比較したところ、導入前が平均16.31分であったのに対し、導入後は平均10.90分に短縮。さらに、使用3回目以降は平均7.47分と、回を重ねるごとに作業効率が向上することが確認されました。
特に、看護師が退院サマリーを作成する際の負担が大幅に軽減され、医療スタッフが患者の診療に専念できる時間を増やすことが可能となります。
出典:@Press
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら