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最終更新日:2024/09/18
OpenAIは、新たなAIモデル「OpenAI o1」を発表しました。思考プロセスに長けたモデルで、数学、科学、医療などの分野における複雑な推論機能をChatGPTで利用可能です。
このAIニュースのポイント
OpenAIは、9月12日(現地時間)、新しいAIモデル「OpenAI o1」シリーズを発表しました。複雑な推論が可能な思考プロセスに長けたモデルとして、ChatGPT PlusとTeamユーザーがこれらにアクセスできます。また、APIを通じて開発者向けにも提供されます。
今回「o1」シリーズとして、「o1-preview」と、より高速で安価なコーディングに特化したモデル「o1-mini」が登場しました。
「o1-preview」は人間のように問題を深く考察するようトレーニングがされており、従来より高度な問題解決が可能で、博士号を持つ専門家と同等の推論能力を発揮します。
国際数学オリンピック( IMO )予選試験などのベンチマークタスクでは、問題解決のスコアがGPT-4oが13%なのに対して「o1-preview」83%のスコアを獲得しました。また、コーディングにも優れており、競技プログラミング問題(Codeforces)では89パーセンタイルのスコアを獲得しています。
「o1-preview」は、医療研究者による細胞配列データへの注釈生成や、物理学者による複雑な数式の生成など、あらゆる分野における複数ステップのワークフローを構築・実行するために活用できます。
一方で、従来のChatGPTが備えるウェブブラウジングや画像・ファイルのアップロードなどの機能は現時点で備わっておらず、一般的な利用においてはGPT-4oが優れているとしています。
また、より高速で安価な推論モデルである「OpenAI o1-mini」もリリース。「o1-preview」よりも80%安く、推論は必要だが広範な世界知識は必要ないアプリケーション向けのコスト効率の高いモデルです。
OpenAIは、将来的にChatGPT無料ユーザーにも「o1-mini」へのアクセスを提供する予定で、今後も「o1-preview」への機能追加や、新たな「OpenAI o1」シリーズのモデル開発とリリースを継続するとしています。
出典:OpenAI
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