オリンパス、内視鏡画像診断のクラウドAIを提供するOdin Visionを買収
最終更新日:2023/12/20
オリンパスは、2022年12月20日にOdin Visionを買収しました。
このAIニュースのポイント
- Odin Visionは内視鏡用の次世代クラウドAI対応アプリケーションを開発するために設立された
- AIによる診断支援を用いた大腸内視鏡検査は腫瘍の検出率を高め、がん細胞をより正確に検出する
- オリンパスは、医療従事者がより良い医療ケアを患者に提供するための支援を目指す
オリンパス株式会社は、内視鏡画像診断に関するクラウド型AI技術を提供する、Odin Vision社(オディン・ビジョン)を2022年12月20日に買収しました。
Odin Visionは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンに在籍する臨床医と人工知能の専門家たちによって、内視鏡用の次世代クラウドAI対応アプリケーションを開発するために設立されました。同社は、患者の予後の改善につながる質の高いケアを提供するために医療従事者を支援するだけでなく、医療従事者にも高い価値を提供するためのデジタル技術を提供することをミッションとして掲げています。提供するクラウド型AIプラットフォームは、大腸内視鏡検査や食道胃十二指腸内視鏡検査などにおいて、一連の内視鏡診療をAIが支援するための次世代ソリューションの提供を目指しています。
現在、世界中で毎年5,000万件の大腸内視鏡検査が行われており、約200万人が大腸がんと診断されています。現在の検出方法では、最大25%のポリープの見逃しおよび分類ミスが生じているという研究結果があり、治療にかかる時間、費用、およびリスクの増大につながる可能性があると考えられています。
Odin Visionの提供する高度なAIによる診断支援・分析ソリューションは、大腸内視鏡検査中にリアルタイムでポリープを検出および分類することで、検査の質の向上に貢献するだけでなく、手技に関する分析データを術後に提供します。AIによる診断支援を用いた大腸内視鏡検査は、腫瘍の検出率を高め、がん細胞をより正確に検出することで、生存率向上に貢献するという研究が発表されています。
オリンパスは、リアルタイムに収集・分析された手技や臨床データを活用したOdin Visionのソリューションを取り込むことで、医療従事者の管理作業上の負担を軽減したり、臨床の現場での意思決定を支援したりするだけでなく、医療従事者がより良い医療ケアを患者に提供するための支援をすることを目指します。
出典:OLYMPUS
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