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最終更新日:2025/06/12
2025年6月に、OpenAIの最新モデル「o3-pro」がリリースされました。主に科学や数学など深い推論を得意として、自然言語処理、画像理解、音声認識といったマルチモーダル対応が特徴となっています。
本記事では、o3-proにおいて現在リリースされている情報を元に、特徴や他モデルとの比較までを詳しく解説します。これからAI活用を検討している方は必見の内容です。
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「o3-pro」とは、OpenAIが開発した最新の大規模言語モデルです。高度推論モデル「o3」をベースにしており、主に計算と検算処理(複数ステップ推論)の高性能バージョンを加えた、最上位クラスの信頼性重視型モデルです。
2025年6月現在、o3-proを使える機能は以下となっています。
ただし、画像生成やo3-proに対するチャットは現在対応していません。
なおOpenAI o3-proは、現在ChatGPT Pro・Teamプランを利用しているユーザー向けに提供されています。今後、Enterpriseプランユーザーや教育機関向けに対して順次利用を開始する予定です。
まず、最新のAI評価指標においても、o3-proの性能は以下のような評価を得ています。
一方で、応答速度は主要モデルの中で最も遅めとされます。そのため、処理対象が複雑で厳密性が求められる業務(研究、法務、医療など)での利用に適していると言えるでしょう。
GPTシリーズやClaude、Geminiと比較した場合の性能の違いについては、以下となっています。
モデル名 | 提供元 | 特長 | 利用可能な機能 |
---|---|---|---|
GPT-4 | OpenAI | 高精度・高知能 | テキスト処理中心 |
GPT-4o(o3) | OpenAI | 高速・マルチモーダル対応 | テキスト・画像・音声 |
Claude 3 | Anthropic | 安定性と安全性に優れる | テキスト処理中心 |
Gemini 1.5 | 検索との連携が強み | 検索・タスク連携 |
特にリアルタイム処理やマルチモーダル業務において、GPT-4oはバランスが良く、多様な業務に対応できる点が評価されています。
OpenAI o3-proのAPI料金は、以下となっています。
項目 | 利用料 |
---|---|
入力トークン | $20/100万 tokens |
出力トークン | $80/100万 tokens |
詳細な料金プランはOpenAIの公式サイト内で確認できます。
OpenAI API price
o3-pro(GPT-4o)は、テキスト・画像・音声といった多様な形式に対応しながら、深い推論に対応するため高精度になった次世代AIモデルです。あらゆる業種でAI活用が進む中、導入を成功させるためには、目的に応じた使い分けや教育体制、コスト管理が重要となります。
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