生成AI

最終更新日:2025/11/21
ドコモ 会議支援AI
NTTドコモは、人間とAIエージェントが協働する新しい会議スタイルを実現する「会議支援エージェントシステム」を開発しました。
このニュースのポイント
株式会社NTTドコモは、人間とAIエージェントが協働し、生産性や創造性の向上をサポートする新しい会議スタイルの実現に向けて「会議支援エージェントシステム」を開発しました。
近年、生成AIの発展に伴い、資料作成や議事録整理といった定型的な業務は自動化が進んでいます。しかし、従来のAIソリューションでは、リアルタイムな議論活性化や意思決定の迅速化、多面的な視点の創出まで十分なサポートは困難でした。
「会議支援エージェントシステム」は、ドコモが独自に開発した「音声コミュニケーション技術」「マルチエージェント技術」「代理エージェント技術」の3つのAIエージェント技術、さらに「会議状況のリアルタイム把握機能」と「社内のデータ資産」を組み合わせることで、人間とAIエージェントがシームレスに会話し、会議内容に応じてAIエージェントが最適な支援を行います。
会話の文脈を読み、人間が支援を必要とする最適なタイミングで発言するなど、EQ(自身や周囲の感情を適切に察知・コントロールする能力)の観点を取り入れた、さまざまな役割を持つAIエージェントが会議に参加します。
より自然に親しみやすく会話しながら、リアルタイムに情報収集や分析を行ったり、最適なタイミングで新たな提案や多面的な意見を発言したりするなど多角的に会議を支援し、会議の生産性や創造性の向上をサポートできます。

さらに、1つのAIエージェントだけでなく、さまざまな役割を持った複数のAIエージェントが同時に議論に加わり、情報収集や分析を行ったり、新たな提案や多面的な意見を発言したりすることで会議を支援します。
また、異なる役割を持つアドバイスAIエージェント同士が議論し、多角的で建設的なアイディアや新たな視点を提示したり、上長や専門家の考え方・知識・発言傾向を、あらかじめ代理AIエージェントにインプットすることも可能です。これにより、不在の場合でも、同じ観点からの助言や意思決定サポートを受けることができます。

「会議支援エージェントシステム」を活用することで日々の会議において、個人の知識だけに頼ることなく、多角的な意見や助言をその場で得ることができます。そのため、組織全体の「生産性」「創造性」「意思決定の速さ」「課題発見・解決力」の強化に寄与します。
NTTドコモは、今年度中に会議支援エージェントシステムを社内会議に導入する予定です。また、社内活用と並行してさらなる研究開発を進め、社外のパートナーとの実証実験や、システムを利用したビジネスの展開も検討する方針です。
出典:株式会社NTTドコモ
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