NTTグループがAIガバナンス規程類の制定、およびAIガバナンスの推進体制を発表
最終更新日:2024/06/17
NTTは、AIガバナンスを推進するため、AIガバナンス規程類の制定とAIガバナンス室の新設を発表しました。
このニュースのポイント
- NTTが、AIガバナンス規程類の制定およびAIガバナンス室を新設。AIガバナンス推進の取り組みを発表
- AIの競争力強化と安全性確保を一体的に推進するため、AIリスクマネジメントを実施
- NTTグループ独自のAIリスクの定義、それに基づく評価・対応で最適なリスク管理を行う
日本電信電話株式会社は、「NTTグループAI憲章」などの規程類を制定しました。本規程類に基づき、グループでAIリスクマネジメントに取り組みます。また、AIに関する最高責任者のCo-Chief Artificial Intelligence Officer(Co-CAIO)を配置し、AIガバナンスを推進するためAIガバナンス室を新設します。
AI技術の急速な進化により、日々さまざまな課題を無数のAIが解決しています。しかし、AIの利用が思わぬ差別や不当な行動制約、誘導を招くことも危惧されています。
そこで、NTTグループの社員は、AIの競争力強化と安全性確保を両立させるため、AIリスクマネジメントを実施します。この取り組みでは、AI利用に伴う法令違反や契約違反、社会的・倫理的批判などのリスク管理を重視し、国際的に採用されているリスクベース・アプローチの手法を採用します。
AIリスクマネジメントは、まずユースケースごとに「禁止レベル」「ハイリスク」「限定的リスク」に分類し、グループ内で統一します。その後、これらの定義に基づき、AIプロジェクトマネージャと所属会社のAIリスクマネジメント責任者がリスクの評価を二重に行い、精度を確保します。
評価の後、禁止レベルと評価されたAIプロジェクトはAIの利用方法を見直します。それ以外の評価については、各社のAIリスクマネジメント責任者がプロジェクトのリスク低減をフォロー。リスクに応じた適切な対処を行うことで、プロジェクトを推進します。
また、NTTグループのAIガバナンスとして制定したAIガバナンス規程類は、国際社会や日本政府の法規制・ガイドラインを参照し、NTTグループ全体でAIリスクを共通的に定義し管理するために制定されました。
NTTは、Co-CAIO、AIガバナンス室、各グループ会社のAIリスクマネジメント責任者が協力し、NTTグループの適切なAIリスクマネジメントとAIガバナンスを推進していくとコメントしています。
出典:NTT
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