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最終更新日:2025/09/22
Notion AIエージェント登場
Notion Labs Japan合同会社は、2025年9月18日(木)10時に、Notion AIの新機能「Notion AIエージェント」に関する記者説明会を開催しました。
記者説明会では、Notion Labs Japan合同会社 ゼネラルマネージャー アジア太平洋地域担当の西 勝清氏と、ソリューションエンジニアの早川 和輝氏が登壇しました。
西氏からNotion AIからNotion AIエージェントへと進化したNotion 3.0の開発背景と概要について、早川氏から実際のデモ映像を交え、Notion AIエージェントの新機能について詳しく解説が行われました。

Notion Labs Japan合同会社 ゼネラルマネージャー アジア太平洋地域担当 西 勝清氏
まず初めに西氏は、AIエージェントの登場によりカスタマーサポートとコーディング分野では特に進展を遂げている中、Notionではあらゆるナレッジワークをサポートできる汎用的なAIエージェントを作るには何が必要なのかを考えたと述べました。
そして「Notionがこれまで開発してきたすべての機能が、ナレッジワークエージェントを作るための準備であったと気が付いた」そう西氏は語ります。続けて「ナレッジワークエージェントを作ろうと思った際、何が必要か3つの要素を定義した」と明かしました。

一つ目は、仕事の情報や文脈を深く把握することです。これがAIエージェントを有効に活用する鍵となります。現在主流のAIサービスではユーザーの入力を基に一定の理解は可能ですが、仕事のコンテキストに直接接続されるわけではなく、職場のSaaSに搭載されたAIも個別に動作するため、情報が断片化してしまいます。
このコンテキストや会社の情報が分断しているという課題に対して取り組んできたのがNotionです。Notionは、データベースやチャート、テキストをブロックベースで整理し、アプリケーション連携を通じて職場の様々なコンテキスト情報をAIエージェントに渡せる仕組みを整えてきました。こうした基盤によって、AIは必要な情報や文脈を一か所で把握できるようになります。

二つ目は、チームに合わせて設計し、AIエージェントが複数人の共同作業に最適化されたものであることが重要だといいます。
従来のAIサービスは個人向けに設計されており、チームワークに不可欠なリアルタイムコラボレーション、高度な権限管理、バージョン管理、セキュリティコンプライアンスなどを設計に組み込む必要があります。
Notionはコラボレーションツールとしてこれらの機能を備えており、人間とAIエージェントが同じ環境で自然に協働できる場を提供します。

最後の三つ目は、実際に業務が行える、タスクを自律的に実行することが重要だとし、それがAIエージェントで一番難しいポイントの一つだと考えを明かしました。
これまでのAIサービスでは、ユーザーがAIとやり取りし、その出力を業務に活用する形にとどまっていたため、一連の作業を自動的に一貫して行うことはできませんでした。

この課題を解決するため、Notionでは元々のブロック構造を活用して、ナレッジワークに必要な情報や文脈を一か所に集約しています。ここに特別なトレーニングを施したNotion AIは、エキスパートレベルまで教育され、Notionを人間と同じように扱えるようになりました。具体的には、20分以上にわたる複数作業を自律的に実行可能です。
これまでのアップデートと今回の機能追加により、Notion 3.0が実現しました。従来のNotionはノートアプリやナレッジベース、タスク管理ツールとして使われていましたが、Notion 3.0では「メモを取る、答えを提示する、タスクを最後まで実行するチームメイトのような存在」と西氏は語りました。

Notion Labs Japan合同会社 ソリューションエンジニア 早川 和輝氏
続いて、早川氏が実際のデモ映像を踏まえた説明を行いました。

新たに追加されたパーソナライズ機能では、AIエージェントに自分の好みやワークフロー、参照するデータなどを覚えさせたり、使用するAIのモデルや連携するアプリの選択が行えるようになります。今までの一問一答型ではなく、ユーザー側が求めているゴールを見つけ出し、それに合わせたステップを自律的に1つ1つ進めることが可能になりました。
そして、自分専用にパーソナライズされたNotion AIは、よりユーザーにとって役立つものになり、AIの企業活用を促進します。

さらに今回のアップデートにより複雑なアクションの実行が可能になり、複数ページの編集やデータベース全体の更新など、複数ステップが必要なワークフローの処理ができるようになりました。
例として「タスクを整理して」といった指示を出すと、AIエージェントがどんなタスクをするべきなのか、誰をアサインするべきなのかをまとめた計画書の作成を行います。状況説明をするだけで、必要なタスクの洗い出しやタスクの整理、タグ付け、必要な人員のアサイン、作業場の見た目整理までを一括で対応可能です。
そうして自ら考え実行した後には、本当にユーザーが求めていたものなのか、その後の評価を自律的に行います。「やはりAIなので間違えることもあるが、その場合でもAIが自分のミスを認め、もう一度やり直す設定が組み込まれている。ユーザーが戻したい場合すぐに戻せるようになっており、企業にとって信頼性の高いものになっている」と早川氏は強調しました。

改めてNotion AIエージェントは、Notion上でできることは何でもでき、ユースケースは非常に多岐にわたります。「まだ人間にしかできない細かな部分もあるが、今後の機能追加によりできることをさらに増やしていく。具体的にはカスタムエージェント機能を近日リリースする予定」だと早川氏は話しました。
このカスタムエージェントでは、ユーザーが行っている業務をAIに覚えさせ、スケジュールやトリガーを設定し、ユーザーの指示無しで実行するようになると明らかにしました。

説明会の最後に西氏と早川氏が今回のNotion AIに対する思いや今後の進化について明かしました。
早川氏は「今回のNotion AIエージェントはこれまで行ってきたアップデートと、今回のアップデートによる集大成であり、我々の望む理想のAIエージェントという形になったのでリリースをした」と言葉を残します。
続いて西氏が「今回のNotion AIエージェントは、社内でAIエージェントを共有し、必要な時に必要な人が使えるような形を想定している。今後リリースを予定しているカスタムエージェントを含めて、Notion AIエージェントを社内で活用してもらいたい」と自らの想いを口にしました。
今回のNotion AIエージェントの発表により、既存のNotionユーザー企業は手軽にAIエージェントを業務に取り入れられるようになりました。これは単なる生産性向上にとどまらず、人とAIが協働する新しい働き方の実現に向けた大きな一歩といえるでしょう。さらに今後は、カスタムエージェントの公開を通じて、より幅広い業務への自然なAI活用が期待されます。
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