2024年ノーベル物理学賞、AIの基礎「機械学習」を築いた2氏が授与
最終更新日:2024/10/09
スウェーデン王立科学アカデミーは2024年のノーベル物理学賞に、人工ニューラルネットワークによる機械学習の基礎を築いたジョン・ホップフィールド氏とジェフリー・ヒントン氏を選出しました。
このAIニュースのポイント
- AIの父、ジェフリー・ヒントン氏とジョン・ホップフィールド氏がノーベル物理学賞を受賞
- 授賞理由は、人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的な発見と発明
- 両氏は物理学の手法でAIの基盤技術を開発。現代のAI開発や様々な研究への貢献が評価
スウェーデン王立科学アカデミーは10月8日(日本時間)、2024年のノーベル物理学賞に、人工知能(AI)の基盤となる機械学習の基礎的手法を開発したジョン・ホップフィールド氏(91)とジェフリー・ヒントン氏(76)に授与すると発表しました。
ホップフィールド氏は米プリンストン大学の名誉教授で、1980年代に人間の脳が神経細胞(ニューロン)同士のつながりによって情報処理を行う「ニューラルネットワーク」をモデル化した人物です。これにより効率的に膨大な情報を処理する手法が生まれ、データの中から特徴や法則性を見出す手法へと発展させ、画像や音声の認識技術につなげました。
ヒントン氏はカナダ・トロント大学の名誉教授で、ホップフィールドネットワークを基に、ボルツマンマシンを開発しました。これは与えられたデータの特徴を学習し、画像分類や新しいパターン生成を可能にするもので、現在の機械学習の急速な進展を促進する重要な役割を果たしました。
科学アカデミーは「両氏は物理学のツールを使用して、今日の強力な機械学習の基礎となる手法を開発した」と評価し、賞金1100万スウェーデンクローナ(約1億6000万円)が受賞者間で均等に分配されます。
ノーベル物理学賞委員会のエレン・ムーンズ委員長は「受賞者たちの研究はすでに大きな利益をもたらしている。物理学では、特定の特性を持つ新素材の開発など、幅広い分野で人工ニューラルネットワークを使用している」とコメントしています。
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI・人工知能記事カテゴリ一覧
AI・人工知能サービス
- 生成AI
- 画像生成AI
- ChatGPT
- AI研究開発
- LLM
- DX推進
- おすすめAI企業
- チャットボット
- ボイスボット
- 音声認識・翻訳・通訳
- 画像認識・画像解析
- 顔認証
- AI-OCR
- 外観検査
- 異常検知・予知保全
- 自然言語処理-NLP-
- 検索システム
- 感情認識・感情解析
- AIモデル作成
- 需要予測・ダイナミックプライシング
- AI人材育成・教育
- アノテーション
- AI学習データ作成
- エッジAI
- IoT
- JDLA
- G検定
- E資格
- PoC検証
- RPAツール
- Salesforce Einstein
- Watson(ワトソン)
- Web接客ツール
- サプライチェーン
- メタバース
- AR・VR・デジタルツイン
- MI
- スマートファクトリー
- データ活用・分析
- 機械学習
- ディープラーニング
- 強化学習
- テレワーク・リモートワーク
- マーケテイングオートメーション・MAツール
- マッチング
- レコメンド
- ロボット
- 予測
- 広告・クリエイティブ
- 営業支援・インサイドセールス
- 省人化
- 議事録自動作成
- 配送ルート最適化
- 非接触AI
業態業種別AI導入活用事例
今注目のカテゴリー
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら