動画とAIを活用 トンネル掘削時の地山評価システムを開発 NECと福田組
最終更新日:2024/02/13
NECと福田組は共同で、動画とAIを活用した地山評価システムを開発しました。
このAIニュースのポイント
- トンネル掘削時の動画をAIが解析し、地山状態をレポート
- 解析サーバは掘削によって地山の崩れる様子を自動で検知し、これにもとづいて地山状態の良否を評価する
- トンネル技術者がこの評価結果と検知箇所の動画を確認することにより、追加対策の要否の判定を容易に行える
日本電気株式会社(以下NEC)と株式会社福田組は共同で、山岳トンネル工事現場で常時行われている地山の良否を評価する作業を支援するため、動画とAIを活用した地山評価システムを開発しました。
このシステムは、トンネル掘削時の動画をAIが解析して地山状態をレポートすることにより、トンネル技術者の業務を支援するものです。
今回開発したシステムは、従来型画像解析技術、AI画像認識技術、および音声解析技術を要素技術として活用し、市販のビデオカメラ、学習済みAIモデルを搭載した解析サーバ機、および解析結果を可視化する閲覧アプリケーションで構成されています。
切羽で撮影した掘削時の動画をクラウドにアップロードおよび解析サーバで解析すると、掘削によって地山の崩れる様子を自動で検知し、これにもとづいて地山状態の良否を評価します。
解析結果は、動画経過時間と地山状態を評価したレベル表記との関係をグラフ化した経時変化図等、レポートとして自動生成されます。さらに、グラフ上の任意点を選択すると該当する時間の撮影シーンを容易に確認することができます。
現場のトンネル技術者がこの評価結果と検知箇所の動画を確認することにより、追加対策の要否の判定を容易に行えるようになることが期待できます。
福田組は、更なるシステム改善を加えていくことで全国のトンネル現場に展開することを計画しています。
出典:NEC
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