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2022/05/28
最終更新日:2019/09/30
AI・人工知能は、さまざまな企業の業務に導入されるだけでなく、スマホやパソコンのサービス、家電などにも導入され始めています。そのため、多くの方にとって聞き馴染みのある言葉になりつつあるのではないでしょうか。
そのような昨今ですが、AIのシステムやサービスにおいて「自然言語処理」という言葉を耳にする機会が多くなっています。この「自然言語処理」とは一体何なのでしょうか。また、自然言語処理を用いたサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、自然言語処理を用いたサービスの特徴についてまとめました。
そもそも自然言語処理とは何なのかというと、私たちが使用している言葉(自然言語)をコンピューターによって処理させる技術のことを指します。なお、自然言語と対比する言葉として挙げられるのが人工言語です。人工言語は一般的に「プログラミング言語」といわれているのですが、これら2つの言語の大きな違いとしては「曖昧性」が挙げられるでしょう。
たとえば、「黒い目の大きな猫」という言葉があったとします。この場合、「目が黒くて、大きな猫」「目の大きな、黒い猫」という2通りの解釈ができるわけです。自然言語には、こういった「曖昧性」があることが特徴といえます。
一方、「5+7=12」といった計算式などには曖昧性が存在しません。プログラミング言語は、コンピューターの制御を確実に行うためのプログラムを記述する言語であるため、自然言語のような曖昧性は一切存在していないのです。そして、こういった曖昧性のある自然言語を、機械学習や深層学習を行うAIによって処理していくことを自然言語処理と呼ぶわけです。
何気なくスマホやパソコンのサービスを利用している人からすれば、どのような部分に自然言語処理を用いたサービスが使われているか、あまりピンとこないかもしれません。しかし、意外と多くの場所で自然言語処理を用いたサービスは利用されているのです。
たとえば、「Siri」や「Googleアシスタント」といったAIアシスタントサービスは、まさに自然言語処理を用いたサービスのひとつといえます。私たちの発する言葉を認識し、その言葉に対する適切な答えを提示するという仕組みは、まさに自然言語処理を用いたものなのです。
また、チャットボット(対話システム)も自然言語処理を用いたサービスのひとつです。自分が打ち込んだ文章の文脈や意味合いを的確に理解し、最適な回答を文章化するというチャットボットも、自然言語処理が用いられています。特に日本語の場合は、主語が抜けただけで大きく意味合いが変わってしまうことも少なくありません。そのため、チャットボットでは直前の会話に出てきた「主語」を記録した上で、その後のコミュニケーションに生かしていくことなども可能になっているのです。
なお、自然言語処理を用いたサービスは、ビジネスシーンにおいても重宝されています。たとえば、社員からの問い合わせに応える業務を効率化するには、自動対応の仕組みが必要となります。そのような場合に、社員専用のチャットボットなどを設けておくことで、問い合わせの対応業務を大幅に削減することができるのです。また、探している資料や情報の抽出を行いたい場合などにも、自然言語処理を用いたサービスによって抽出の手間を削減することができます。
このように、自然言語処理を用いたサービスは私たちの身近に多く存在しています。生活の利便性を高めるだけでなく、ビジネスチャンスを最大限生かす上でも、自然言語処理を用いたサービスは重要な存在になるのではないでしょうか。
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