生成AI

最終更新日:2025/09/17
丸紅は、牛の体重を瞬時に推定できる日本初のiOSアプリ「BeecoProgram 3D Scanner」(商標出願中)をフツパーと共同開発しました。牛を大きな体重計に乗せることなく、スマホで撮影するだけで体重測定ができます。
このニュースのポイント
丸紅株式会社は、株式会社フツパーと共同開発した、牛の体重を瞬時に推定できる日本発のiOSアプリ「BeecoProgram 3D Scanner」(商標出願中)を開発しました。
日本の酪農・畜産業界は、高齢化と人口減少による深刻な人手不足に直面しています。特に牛の健康管理や出荷時期の判断に重要な体重測定は、約900kgにも達する牛を1頭ずつ体重計に乗せる必要があり、生産者にとって大きな負担となっていました。そのため測定が十分に行われず、経験や勘に頼った飼養管理が課題となっています。
本アプリは、iPhone Proに搭載されているLiDARを活用し、日本主要3品種(黒毛和種・交雑種・ホルスタイン種)の体重を横からの1ショットで推定できる、日本初のアプリです。大規模な設備は不要で、手軽に体重管理が可能です。また、牧場現場の実態に合わせて、ネットワーク環境なしで使用できます。
さらに、AI画像認識技術と、全国約7,100件(25年4月末時点)の牛体重データを用いて学習した独自AIモデルにより、平均誤差率4.2%、最速0.2秒という高精度かつ高速の推定を実現しました。
今後も体重データが集まるにつれ、独自AIモデルの推論精度はどんどん向上していきます。
本アプリは、酪農・畜産業界向けデータベース「BeecoProgram」と連携。測定した体重データを個体情報と紐づけて蓄積・分析し、牛の成長状態をグラフなどで可視化します。これにより、データに基づいた最適な飼養管理や出荷時期の判断をサポートします。
丸紅は、試験提供期間を通して、今回開発した技術を“本当に現場で役立つサービス”として実装するための検証と追加開発を進めます。テクノロジーの力で生産者の負担を軽減し、データ活用による科学的なアプローチを推進することで、持続可能な食のサプライチェーンを構築。「次世代がわくわくする酪農・畜産業界」の実現を目指します。
出典:PR TIMES
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