前田建設工業とSOLIZE、自然言語処理AIを活用した危険予知システムを共同開発
最終更新日:2022/09/30
前田建設工業とSOLIZEは、危険予知システムSpectA KY-Toolを新たに共同開発しました。
このAIニュースのポイント
- 過去の災害データに基づく適切な危険有害要因と対策の選定を行うことが可能
- 危険予知の予測精度を向上させ、類似労働災害の再発防止に貢献
- タブレットに図示しながら対面で話し合うことにより、危険を具体的にイメージしたうえで作業に着手できる
インフロニア・ホールディングス株式会社グループの前田建設工業株式会社と、SOLIZE株式会社は、SOLIZEの自然言語処理AIを活用し、安全管理業務における危険予知の高度化および業務改善を目的とした危険予知システムSpectA KY-Toolを新たに共同開発しました。
このシステムは、過去の災害データに基づく適切な危険有害要因と対策の選定を行うことが可能です。現場の作業内容を入力するだけで、AIが約7,000単語ある概念辞書から類似単語に自動でタグ付けを行い、関連する「災害事例」(約2,000件)を選定します。さらに、選定された災害事例に関連する適切な「予想される危険・安全指示」(約8,000件)を選択・提示します。
活用する災害データは、起こりうる災害のイラストを提示するなど、現場の危険有害要因をわかりやすく可視化し、工事関係者間で情報共有することにより作業者の安全意識を向上させ、実際の行動に移すことを促します。また、ベテラン作業員も経験したことのない過去の災害データを活用することで、危険予知の予測精度を向上させ、類似労働災害の再発防止に貢献します。
本システムの活用例として、作業を始める前の危険予知活動時に災害を未然防止するため「どのような危険が潜んでいるのか」をタブレットに図示しながら対面で話し合うことが挙げられます。これにより、作業者は起こりうる危険を具体的にイメージしたうえで作業に着手できます。
さらに、当日の気象情報や作業員の体調情報などを入力することで、日々変化する作業環境に合わせた作業指示の伝達や作業者の体調管理が可能になり、熱中症予防などに役立てることもできます。
出典:前田建設工業株式会社
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