慶應大学とFRONTEOが「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発
最終更新日:2022/08/23
慶應義塾大学医学部とFRONTEOは、自然言語処理(NLP)を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発しました。
このAIニュースのポイント
- 慶應大学とFRONTEOが「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発
- 認知機能検査なしで認知症の識別が可能となり、医療従事者と患者の負担を軽減
- 検査精度が低下する「学習効果」を避けられ、スクリーニング検査等への実用化にも期待
慶應義塾大学医学部とFRONTEOは、自然言語処理(NLP)を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発しました。このプログラムは、高齢者と医療者の間で行う自由会話文を基に認知症の可能性をAIが検知するものです。
認知症の診断は、通常、病歴の問診に加え、画像検査、記憶や計算力などを測る複数の認知機能検査によって行われます。しかし、これらの検査は専門性が高く、検査を行う医療従事者が訓練を受ける必要がある、時間がかかる、などの問題がありました。
そこで自由会話を録音し、自然言語処理(NLP)の技術を使って認知症の可能性を判定する研究を実施。その結果、高い精度での認知症罹患判定に成功しました。記憶や計算等の検査を行わなくても認知症の識別が可能なため、医療従事者・患者双方の負担を軽減できます。
また、検査を繰り返し行うことで被験者が検査内容を覚えてしまい、検査の精度が低下する「学習効果」も避けられる技術となっており、スクリーニング検査などへの実用化も期待されています。この研究成果に基づき、FRONTEOはAI医療機器としての実用化に向けた臨床試験を行い、薬事承認へのプロセスを進めています。
出典:PR TIMES
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