生成AI

最終更新日:2025/12/24
政府、初のAI基本計画案を決定
高市総理は、総理大臣官邸で「第3回人工知能戦略本部」を開催し、日本で初めてとなる「AI(人工知能)基本計画案」が決定されました。
このニュースのポイント
高市総理は、総理大臣官邸で「第3回人工知能戦略本部」を開催し、AI法に基づく基本計画(案)および指針(案)について議論が行われました。

当日は、日本で初めてとなる「AI(人工知能)基本計画案」が決定されました。高市総理は当日の議論を踏まえて、AIは産業競争力や安全保障に直結し、我が国の国力を左右するとの認識を示し、世界がこぞってAIの開発、活用を行う中で、我が国も取り組みを加速する必要があると述べました。
続けて、人手不足、防災を始め直面する様々な課題解決のため、日本社会全体でAIを徹底的に活用していく。我が国が持つ質の高いデータを活かし、信頼性という日本の価値を備えたAIを戦略的に開発していくと表明しました。

また、信頼できるAIによる日本再起を実現するため、高市総理は以下7点について指示しました。
第一に、「ガバメントAI源内」の徹底活用について、来年5月から10万人以上の政府の職員が活用できるようにし、AI源内の活用によって創造的に業務を行い、国民に信頼できるAIの意義を示すよう指示しました。
第二に、AIセーフティ・インスティテュートの抜本的強化を挙げ、AIの安全性に対する不安が高まる中、英国並みの200人体制を目指し、小野田大臣と赤澤経済産業大臣に対して、全省庁、産学から人材を集結させ、AIセキュリティに万全を期すよう指示しました。
第三に、AIロボットを始めとしたフィジカルAIに不可欠な信頼できる国産の汎用基盤モデルの開発です。赤澤経済産業大臣に対し、質の高い産業データを日本の競争力の中核に位置づけ、意欲ある企業としっかりと連携し、開発を進めるよう求めました。
第四に、信頼できるAIによる社会課題を解決できるサービスの開発・導入です。4000億円以上のAI関連施策を活用し、地域や中小企業の成長戦略を実現するとともに、世界各国にサービスを展開するように命じました。
第五に、信頼できるAIを世界とともに創りあげるため、「AIサミット」を可能な限り早期に日本で開催すべく、関係省庁を挙げて、取り組みを進めるよう指示しました。
第六に、信頼できるAIを創る官民投資を日本成長戦略における危機管理投資として、力強く推進することを求めました。政府としては、投資の予見性を高めるため、当面、1兆円超をAI関連施策の推進に投資し、さらに大胆な投資促進税制を創設し、研究開発税制を深掘りする方針です。
最後に、AIをめぐる動向の変化が非常に速いと指摘した上で、小野田大臣に対し、今回の計画に基づく官民の取組を直ちに実行するとともに、来年夏を目指して、投資目標や制度改革、人材育成、データ戦略などを盛り込んだ官民投資ロードマップを策定し、「AI基本計画」をさらに充実させるよう指示し、会議を締めくくりました。
出典:首相官邸
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