3年ぶりのオフライン開催!G検定・E資格の合格者が一堂に会する JDLA「合格者の会 2022」イベントレポート
最終更新日:2024/04/05
日本ディープラーニング協会(JDLA)は、2022年8月10日(水)に「合格者の会 2022」を東京都立産業貿易センター浜松町館で開催しました。3年ぶりにオフラインでG検定およびE資格の合格者が一堂に会したイベントの様子をメディアパートナーを務めるAIsmileyが写真を中心にお届けします。
※ソーシャルディスタンスを確保した上で撮影しています。
開会式および特別講演
開会式では、日本ディープラーニング協会理事で事務局長の岡田 隆太朗氏が登壇されました。合格者に対して、全力で激励を送るとともに、今後のイベントスケジュールを発表しました。アイディアソンやハッカソン、第3回 AI・人工知能EXPO【秋】への出展を予定しています。
開会式の後、特別講演で日本ディープラーニング協会理事長 松尾 豊 東京大学大学院教授が合格者向けに特別講演を実施しました。
松尾教授の特別講義の様子はこちらの記事をご覧ください。
CDLE AWARDS 2022
CDLE(Community of Deep Learning Evangelist)は、G検定・E資格の合格者のみが参加できる、5万人を超える日本最大のAIコミュニティです。日頃Slackやコミュニティサイトで盛んな交流が行われています。CDLE発足から約5年、ディープラーニングの社会実装を目的に、日々学び合い、エバンジェリスト活動に精を出しているチャンネル・グループやメンバーがCDLE AWARDSとして、今回初めて表彰されました。表彰グループ・メンバーには、日本ディープラーニング協会理事長 松尾 豊東京大学大学院教授から表彰状が手渡されました。
会員企業のブース出展
会場ではJDLA会員企業やCDLEの各チャンネルによるブースも出展。各企業ブースの担当者にお話を伺いました。
株式会社zero to one
株式会社zero to oneでは、オンライン教育プログラムや書籍などを展示。最近では仙台X-TECHイノベーションプロジェクト(SENDAI X-TECH Innovation Project 2021-2022 )と連携した活動を仙台市(JDLA行政会員)とCDLE宮城の3者で行っています。今回は代表取締役 CEOの竹川 隆司 氏にお話を伺いました。
――御社のサービスについて教えてください。
――竹川氏
弊社は、JDLAの正会員でE資格認定プログラム事業者です。デジタルマーケティングなどデジタル人材育成のコースもオンラインで提供しております。
――CDLE宮城や仙台市との取り組みについてお聞かせください。
――竹川氏
弊社は教育だけでなく実際にAIを活用して、社会貢献を総合的に支援したいと考えております。G検定やE資格の合格者数を増やしつつ、CDLEの方々と一緒にアイデアを形にしていくことを目指します。
株式会社ブライセン
株式会社ブライセンは、ワンストップAIソリューションやアノテーションサービス、データ提供サービスを展示。ブライセンの強みなどをエンベデッド本部BPOサービス部 部長 志田 由雄 氏にお話を伺いました。
――御社のアノテーションサービスの特徴をお聞かせください。
――志田氏
弊社のアノテーションの特徴としては、顧客のやりたいことに応えることを重視しています。ソフトウェアの開発をベースとしたアノテーションマネージメントサービスでは、要件定義から伴走し、トライアンドエラーを繰り返しながら対応させていただいております。
――御社の強みをお聞かせください。
――志田氏
弊社はオフショアアノテーションを実施していますが、適宜お客様に状況をご報告し、品質面や作業面でのコントロールが容易な点が強みです。また、お客様のリピート率95%も強みの一つでございます。多くにお客様に納品に満足いただき、再度発注をいただいております。
株式会社モルフォAIソリューションズ
株式会社モルフォAIソリューションズでは監視カメラを活用したみまもりパッケージと世界初の近代書籍対応 市販FROG AI-OCRを展示。マネジャーの高下 独人 氏にみまもりパッケージの概要や特徴を伺いました。
――展示の概要についてお聞かせください。
――高下氏
みまもりパッケージではカメラが人物を検出し、ひざまずきや転倒といった異常な状態を素早く分析します。高齢者向けのレジデンスで活用することで、警備員や従業員が迅速に駆けることが可能になります。他にも、車いすや白杖を持った方のサポートや住居や店舗、工場の安全作業管理にも活用できます。
スキルアップAI株式会社
スキルアップAI株式会社では講座マップやG検定・E資格の関連テキストを展示。代表取締役の田原 眞一 氏にについてお話をお伺いしました。
――御社の特徴をお聞かせください。
――田原氏
弊社はG検定やE資格に対応した講座で認知いただいております。これに加えて資格取得後の実践的講座も数多く開講しているため、成果につながるスキルの取得を支援できる点が特徴です。AIの基礎から応用、実践まで目的に合わせて学習できます。ぜひご相談ください。
株式会社グリッド
株式会社グリッドはサービス概要などを展示。広報担当の原田 真理 氏に最近の取り組みについてを伺いました。
――御社の取り組みについてお聞かせください。
――原田氏
弊社は社会インフラに特化したAIの活用をしているベンチャーです。電力などのエネルギーやサプライチェーン、スマートシティの3分野を対象にしたAIの取り組みを行っています。最近では北海道電力や四国電力さんとの需給計画の取り組みがエネルギーの有効活用という意味で関心を持っていただいております。エネルギー削減を通して脱炭素化に貢献できると考えております。
LT大会
CDLE会員によるLT(ライトニングトーク)大会も実施されました。
LTタイトル抜粋
- シリコンバレーのAIスタートアップで半年働いてみた!
- CDLE宮城の成り立ちと活動紹介
- SAO(学習-実践-アウトプット)サイクルのススメ
- 医療AIの課題について
- 外観検査用画像前処理のコツをコード解説付きで。
- E資格学習環境の整備構想
- 「文系からDeep LearningをDeepに学ぶ」
- 電力不足対策!AIでデマンドレスポンスしたい
- G検定がAIの業務で活かせた点
- 今日から始める!楽しいコンペの歩き方
- サクッとできる機械学習システム構築
JDLA賛助会員による講演
賛助会員による講演では、有限責任監査法人トーマツ シニアマネジャーの山本 優樹氏による「AIガバナンスサービスのご紹介 ~AIのリスクと対策~」と株式会社ベイカレント・コンサルティング チーフデータサイエンティストの小峰弘雅氏による「ディープラーニングを学ぶ意義」が行われました。
G検定やE資格の取得で広がる未来
最後にG検定・E資格最年少合格者の勝山 翔紀さんにお話を伺いました。現在高校2年生の勝山さんはG検定 2020#2とE資格 2021#1に合格しています。
――AIの勉強を始めたきっかけを教えてください。
――勝山さん
中学3年生の時のプログラミング講習でiOSのアプリ開発に興味を持ったことがきっかけです。
――今後の目標をお聞かせください。
――勝山さん
ニューロサイエンスとコンピュータサイエンスを結びつけて、人間の意識や脳の仕組みを機械学習に用いて解明したいです。
JDLA「合格者の会 2022」の様子を写真を中心にお届けしました。イベントを通して、コミュニティの規模の大きさはもちろんですが、会場が活気に溢れており勢いを感じました。
次回のG検定は2022年11月4日(金)と11月5日(土)の2日開催、E資格は2023年上旬に開催予定です。リスキリング・DX人材育成の足がかりに活用してみてはいかがでしょうか。
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