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【現地レポート】第6回ものづくりAI/IoT展~東京ビッグサイトに最新技術が集結!製造業のAI活用が体感できる展示会~

最終更新日:2024/04/03

2023年6月21日(水)~23日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「第35回日本ものづくりワールド」が開催中です。

日本ものづくりワールドは、10の専門展で構成される日本最大級の製造業の展示会で、今回はその中の一つ「ものづくりAI/IoT展」をメディアパートナーの「AIsmiley」が取材しました。現地の様子をお届けしたいと思います。

今回の展示会は、製造業向けのAI・IoTソリューションの展示会のため、製造、生産技術、品質、設計、開発、情報システム部門のユーザーが多数来場し、出展企業と活発な商談を行っている様子が伺えます。

最小限のデータとコストで始める、プログラミング不要のAI解析プラットフォーム

株式会社エイゾス


まずは、AI解析プラットフォームを提供している株式会社エイゾスです。創業者であり研究開発部長の河尻氏にお話を伺いました。

株式会社エイゾス 研究開発部長
河尻耕太郎氏

――貴社の事業内容について教えてください。

――エイゾス河尻氏

当社はAIを活用した様々なサービスを展開しています。今回は「Multi-Sigma」というノーコード型のウェブAI解析プラットフォームを展示しており、必要最小限の実験データをもとに、コストや品質など複数の目的を同時に満たす条件をAIが自動的に探してくれるソリューションです。

 

――ありがとうございます。「Multi-Sigma」の特徴について詳しく教えてください。

――エイゾス河尻氏

例えば、研究者が製品の開発をする際に「品質を上げてコストは下げる」など複数の目的を満たす必要が出てきます。その実験条件を探す際に、人間では膨大な時間とコストがかかります。

「Multi-Sigma」は、20~30個ぐらいのデータ、場合によっては3、4個程度の実験データから複雑な条件探索が可能です。一般的な機械学習ツールは、予測か最適化の一方の機能のみですが、Multi-Sigmaは複数の目的を同時に1回で予測できる上に、逆解析をして条件の予測も可能です。そこまでできるソフトウェアは世界でMulti-Sigmaだけです。

 

研究開発業務を中心に、数値のデータがあれば売上予測や病気のリスクなど、幅広く活用できると感じました。

IoT×AIの最新技術で、現場作業をデジタル化して効率改善!

東芝デジタルソリューションズ株式会社


次は「ものづくりのDXでつながる」をテーマに、製造現場から工場そして企業間がデジタルでつながるバリューチェーンのスマート化を支援する、東芝デジタルソリューションズです。ICTソリューション事業部シニアマネージャーの高橋氏にお話を伺いました。

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 シニアマネージャー
高橋ちひろ氏

――今回展示されている製品・サービスについて教えてください。

――東芝デジタルソリューションズ高橋氏

「AI画像検査パッケージ」は、製造業における外観検査工程をAIで自動化するソリューションです。

画像検査において、良品なのにシステムが不良と判定してしまう「過検出」という課題があります。その原因の1つとして、不良データの不足により学習の精度が上がらないことが挙げられますが、そもそも不良品は数多く出ないため、不良データの収集には時間がかかります。

このAI画像検査パッケージは、良品学習方式という東芝独自のAIの手法を採用しているため、大量の不良データを集める必要はありません。良品の定義付けをAIに学習させることで、それに合致しない不良品を判断できる検査ソフトウェアのため、導入前のデータ収集に苦労することなく、精度の高い外観検査をすぐに実施できます。

 

――ありがとうございます。他にもおすすめの製品やサービスがありましたらぜひご紹介お願いします。

――東芝デジタルソリューションズ高橋氏

「現場作業見える化パッケージ」は、IoTとAIの技術を組み合わせたサービスです。

現場に配置したビーコンや、作業員の腕に付けるリストバンド型センサなどのエッジデバイスから、位置データや動作・状態データを収集し、そのデータをもとに行動分析AIが工場内の動線分析や、作業員の作業分析などを行います。

これにより、属人的な作業が多い製造現場をデジタル化することができ、作業員の非効率作業の改善や、体調不良などによる異常行動の検知、危険な場所など指定エリアへの立ち入りを検知するなど、生産性の改善や安全管理に役立ちます。

 

IoTとAIにより現場を見える化し、活動改善や検証に活用したい方はご相談されてはいかがでしょうか。

モノづくり企業が提供するAI画像認識ソリューション

株式会社テクニカ


株式会社テクニカは、AI・IoT技術をより多くのお客様へお届けすることを目的に、DACOVAブランドを立ち上げました。今回は、代表取締役社長の比留間氏にお話を伺いました。

株式会社テクニカ 代表取締役社長
比留間良太氏

――貴社の事業内容について教えてください。

――テクニカ比留間氏

テクニカは40年以上に渡り、ものづくり、電子基盤の開発・設計・製造、産業機器のユニットを作っています。

AI事業は5年ほど前にスタートし、最初は時系列データ解析から始めました。その後製造現場でのAI需要が高まったことから、2020年にDACOVAを立ち上げAI事業に本格参入しました。


――ありがとうございます。今回展示している製品について教えてください。

――テクニカ比留間氏

今回は画像認識や外観検査ソフトを中心に、用途に合わせて4つの学習ソフトを展示しています。AIの専門知識がなくても使いやすいソフトになっており、設計会社や製造業に多く導入されています。
お客様のニーズに合わせて4種類の中かAIを選択するのかニーズに合わせて提案しています。

 

顧客の目的に合わせた活用方法から運用までをトータルサポートしてくれます。会場ではデモンストレーションも行っているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

製造業における課題解決を図るAIソリューションが集まる展示会

今回は「ものづくりワールド」ということで、製造業に特化した展示会となっています。
外観検査や異常検知、技術の継承など現場が抱えている課題を解決する方法やヒントが得られる展示会に感じました。実際のシステムなど間近で見て体験することができるので、この機会にぜひ展示会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

日本ものづくりワールドは2023年6月21日(水)から23日(金)までの3日間、東京ビックサイトで開催中です。

第35回 日本ものづくりワールド
会 期:2023年6月21日(水)~23日(金)10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会 場:東京ビッグサイト
主 催:RX Japan株式会社
公式サイト:https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html?co=ad_ais
構成展:
第35回 設計・製造ソリューション展
第28回 機械要素技術展
第14回 ヘルスケア・医療機器 開発展
第6回 工場設備・備品展
第6回 航空・宇宙機器 開発展
第6回 次世代 3Dプリンタ展
第6回 ものづくり AI/IoT展
第5回 計測・検査・センサ展
第1回 製造業DX展
第1回 ものづくり ODM/EMS展
AIsmiley編集部

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