伊藤園、お~いお茶の品質をスマホとAIで画像解析
最終更新日:2022/08/08
国内荒茶生産量の約4分の1を取り扱っている伊藤園は茶葉の品質管理にAI画像解析を活用します。高額な機器導入が不要になるため、さらなる品質向上とコスト低減が見込まれます。
このAIニュースのポイント
- 伊藤園は茶葉の品質管理にAI画像解析を活用
- 旨み成分であるアミノ酸等をスマートフォンで撮影した画像をクラウド上でAI解析
- 2022年春から伊藤園が展開する茶産地育成事業の一部産地にて試験運用を開始する
株式会社伊藤園は、マクタアメニティ株式会社が持つ「おいしさの見える化」技術を用いてAI画像解析による荒茶の品質推定技術を開発し、2022年春から展開する茶産地育成事業の一部産地にて試験運用を開始します。
荒茶:茶畑で摘んだ生葉を新鮮なうちに「蒸す・揉む・乾燥させる」という一次加工を施した状態の茶葉
従来、お茶の品質評価は嗜好品であることなどから官能検査によって行われてきました。官能検査技術の習得には長い年月を必要とすることから、最近では専用の成分分析機器を使用して客観的な品質評価を行う手法も確立されています。しかし、この専用の成分分析機器は高額であるため、規模が大きい生産農家でないと導入が難しいという課題がありました。
今回、荒茶の品質向上とコスト低減に寄与することを目的に、AI画像解析による荒茶の品質推定技術を開発し、2022年春から伊藤園が展開する茶産地育成事業の一部産地にて試験運用を開始します。
この技術は、手持ちのスマートフォンで撮影した画像をクラウド上でAI解析するもので、簡便かつ安価に荒茶の成分(旨み成分であるアミノ酸等)の状態を推定できるようになります。
出典:ニュースリリース
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