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最終更新日:2022/08/08
株式会社日立製作所が、地域社会を支える社会インフラの強靭化に向けて「設備点検AIプラットフォーム」を開発しました。
このAIニュースのポイント
日立製作所は、長年取り組んできたAI技術の研究開発やインフラシステム構築の実績で培った知見やノウハウを生かし、AIの現場実装から導入後の効率的なシステム維持管理を実現する「設備点検AIプラットフォーム」を開発しました。
「設備点検AIプラットフォーム」は、インフラ事業者をはじめ、AIベンダーなどのベンチャー企業や大学、研究機関といった多種多様なステークホルダーと連携し、優れた技術やノウハウを取り込んでいくオープンなプラットフォームです。複数のインフラ事業者を中心に実証を重ね、地域全体でのインフラ管理の効率化やコスト最適化を目指しています。
設備点検でAIを活用するためには、現場で収集した動画データのシステムへのアップロードから、点検動画データの加工処理、画像診断AIによる解析、診断結果の管理などの一連の作業が必要です。「設備点検AIプラットフォーム」では、これら一連のプロセスを自動化可能となっており、設備点検作業の効率化とAI解析の精度向上が実現できます。
日立開発のドローン運航管理システムと連携する機能も有しており、ドローンで収集した点検動画データの自動アップロードも可能です。データ移行時のデータ消失などのリスクが軽減されることから、データ取得から診断まで、よりセキュアなシステムが実現されます。
今後AIの社会実装が進むと、多種多様なAIシステムの導入や長期稼働が重要となります。そのため「設備点検AIプラットフォーム」は、点検動画データからの静止画生成、画像選別や画像加工など、診断対象設備に依存せず共通的に利用可能な「共通機能層」と、設備ごとに異常診断するためのAIなど「個別機能層」で構成されています。
共通的に利用可能な機能をコンポーネント化し、日立が提供することで、多重開発を回避し、インフラ事業者のシステムへの最適投資や、使いやすく効率的な運用管理の実現に寄与しています。
「設備点検AIプラットフォーム」は、他事業者のAIとの接続を容易にする、よりオープンなシステム構成です。そのため、AIベンダーやDXに関連するベンチャー企業などが参画しやすく、インフラ事業者にとってより高度な技術を取り入れることができるようになっており、プラットフォーム自体も継続進化するようになっています。
こうした継続進化が繰り返されることから、インフラ保守の品質や管理効率を持続的に向上できるようになり、社会インフラ全体の強靭化への貢献が期待できます。
出典:PR TIMES
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