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日立製作所、AI活用の高所カメラ被害情報収集システムを本格稼働

最終更新日:2024/03/27

日立製作所が開発した「高所カメラ被害情報収集システム」が東京都で稼働開始。このAI技術により、災害時の情報収集が迅速化し、効率的な災害対応が可能です。

このAIニュースのポイント

  • 日立製作所は、災害時の被害状況を高所カメラで自動検出するシステムを開発
  • 日立独自のAIで画像内の大規模な火災・煙・建物の倒壊などを解析し、発災初動期から自動で被害情報の収集が可能
  • 災害発生時の情報収集時間が短縮されることで、東京都の災害対応の迅速化が見込まれる

株式会社日立製作所は、東京都へ向けて、災害発生直後の情報収集を目的とした「高所カメラ被害情報収集システム」を開発。2024年3月1日から本格稼働を開始しました。

このシステムは、東京都庁などの高い位置に設置されたカメラで撮影された画像をAIが解析し、災害の状況をリアルタイムに把握します。火災、煙、建物の倒壊といった被害状況を自動で検出し発生地点の特定や、被害状況を一目で確認することが可能です。それにより災害直後の情報収集を効率化し、迅速な対応を支援します。

近年の都市化や気候変動により、大規模な自然災害の被害が大きくなっています。災害直後の初動対応は72時間以内が重要で、迅速な対応が必要です。

これまでは、限られた人員が手動で高所カメラを操作し、災害の被害確認と情報収集を行っていましたが、都内全域の詳細な情報を漏れなく継続的に収集・把握することが難しい状況でした。

日立製作所が開発した「高所カメラ被害情報収集システム」により、災害発生時の情報収集にかかる時間が短縮され、東京都の災害対応の迅速化が見込まれます。

「高所カメラ被害情報収集システム」から得られた情報をもとに、災害発生時の限られた人的リソースをより有効的に配置し、都民への情報発信や警察・消防・自衛隊など関係機関への情報提供といった対応を可能にするなど、都の災害対応の高度化が期待されます。

日立製作所は、カメラの台数を追加し東京都のより広い範囲の被害を解析・検知可能にするとともに、AIの追加学習などのアップデートを進めることで災害発生時のさらなる迅速な対応、被害状況の継続的な把握の実現を目指すとコメントしています。

出典:PR TIMES

AIsmiley編集部

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