北海道電力とグリッド、火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power」のAIエンジンを開発
最終更新日:2024/06/11
北海道電力とグリッドは、火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power」のAIエンジンを開発しました。燃料消費の削減・業務効率化が期待されます。
このニュースのポイント
- 北海道電力とグリッドが、火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power」のAIエンジンを開発
- 火力発電・水力発電を合わせた需給計画の最適化が可能となり、燃料消費の削減・業務効率化に期待
- 今後もAIエンジンの更なる向上を図り、2025年春頃の本格導入を目指す
北海道電力株式会社と株式会社グリッドは、ほくでんグループDXの一環として、AI最適化技術を活用した火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power」のAIエンジン開発を開発しました。
北海道電力は、脱炭素社会の実現と発電コストの低減に向け、水力発電を有効活用することで化石燃料の消費量が最小となる需給計画を策定しています。しかし、需給計画の策定にあたっては、膨大な数に及ぶ発電所の起動・停止や運用上の制約を考慮する必要があります。これには、高度な知識・スキルが必要となり、複雑かつ緻密な需給計画の策定において業務効率化が課題となっていました。
そこで2022年9月より「ReNom Power」のAIエンジン開発が始まり、火力発電の需給計画最適化システムについては、2024年3月に運用が開始されました。2024年1月の実績と比較した結果、燃料消費量削減により1ヶ月あたり約6億円の費用削減効果が得られました。
今回新たに開発された「ReNom Power」のAIエンジンでは、火力発電・水力発電を合わせた需給計画の最適化が可能となり、さらなる燃料消費の削減・業務効率化が期待されます。また、需給調整市場をはじめとした、電力市場における制約条件を踏まえた需給計画も、新たに策定できます。
北海道電力とグリッドは、「ReNom Power」のAIエンジンのさらなる精度向上を図り、2025年春頃の本格導入を目指すとともに、電力エネルギー生産の最適化により、脱炭素社会に貢献します。
出典:北海道電力
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