【インタビュー】画像処理速度4.5倍を実現!AI開発を支える「HP Z4 G5」ワークステーション
最終更新日:2024/04/03
昨今のAI技術の発達やDX推進により、製造現場をはじめとした様々な場所でAIの導入が進んでいます。
しかし、オンプレミスでの導入を検討する場合、AIを動作させるワークステーションには高いスペックが求められるため、「AIを導入したいがどのようなものを用いればよいか」お悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、株式会社日本HP(以下、日本HP)のワークステーションを外観検査AI「gLupe」に活用している、株式会社システム計画研究所(以下、ISP)の事例をご紹介します。
ISP社のIVA事業ユニット事業マネージャ井上 忠治氏、同サブマネージャの谷貝麻純氏、および日本HPのバリュービジネス部小俣 裕二氏にお話を伺いました。
画像1枚から使える外観検査AI「gLupe」を支える日本HP製ワークステーション
――改めて、貴社の提供している「gLupe」についてお聞かせ下さい。
株式会社システム計画研究所 IVA事業ユニット事業サブマネージャ 谷貝 麻純氏
――谷貝氏
gLupeは、外観検査AIで、製造現場を中心に導入されています。
特徴は、画像一枚から学習できることと、それに伴い少量多品種の場合にも対応できることが挙げられます。
また、簡易検証を当社にて行うことで、費用を抑え導入までのスケジュールの効率化を実現しています。
――わずか1枚の画像で、かつ安価に導入できる点は魅力的ですね。以前と比較し、なにかお客様の反応に変化はございましたか。
gLupeで検査を行っている様子
――谷貝氏
最近は中小規模の企業様からも、「省人化したい」、「人の判断によるばらつきをなくしたい」といったご相談が増えております。対象ワークも多様化しています。
また、外観検査AIは期間ごとにライセンス費用がかかるサブスクリプション型も多いですが、gLupeは日本HP製のワークステーションにインストールし、買い切りの形式で提供しているため、導入しやすかったとの声をいただいております。
加えて、容量の大きい繊細な画像を用いたいといった相談も増えている印象です。
安心・安全の面から選ばれた日本HP製ワークステーション
――なぜ日本HP製のワークステーションをソフトウェアのインストール先として選んだのでしょうか。
株式会社システム計画研究所 IVA事業ユニット事業マネージャ 井上 忠治氏
――井上氏
3年間のオンサイトサポートをはじめとした信頼性と、コストパフォーマンスの高さの面が大きいです。
加えて、自社で開発を行っているため知見がある点も安心感に繋がっています。
――安心感はユーザー様にとっても必須と言えそうですね。日本HPの小俣氏にもワークステーションの特徴についてお伺いしても宜しいですか。
株式会社日本HP バリュービジネス部 小俣 裕二氏
――小俣氏
特徴として、一部を除きほとんどの機種を日本国内で製造・販売している点が挙げられます。導入後も専任のエンジニアによるサポートが可能です。
ワークステーションは一般的なPCと異なり、24時間365日稼働するようなケースもあります。動作の安定性に加えて、3Dベイパーチャンバーをはじめとした冷却機構や、米軍調達基準(MIL-STD-810)に合格している堅牢性など、様々な環境で用いられることを想定した性能となっています。
スペックが大幅強化!タフな環境を支える最新モデル
――今回、新モデルでgLupeのテストを行ったと伺っております。新モデルHP Z4 G5 Workstation(以下、Z4G5)は、以前のモデルと比較しどのような違いがあるのでしょうか。
HP Z4 G5 Workstation
――小俣氏
Z4シリーズは、弊社が展開しているワークステーションの中で価格とスペックのバランスが優れた人気のグレードです。
今回の新モデルは、Intel® Xeon® W-2400プロセッサーを搭載し、GPUは最新世代のハイエンドであるNVIDIA® RTX 6000 Adaに対応するなど、全体のスペックアップが図られています。
ISP社に提供したカスタムモデルのように、人気GPUであるA2000のデュアルGPUに対応するなど、用途に合わせた柔軟なカスタマイズ性も特徴です。
――GPUを二枚用いることで、どのような効果があるのでしょうか。
――井上氏
弊社のケースを例に挙げると、gLupeのチューニングと合わせて行うことで、画像処理にかかる時間が前モデルの場合と比較し2.8倍も高速化しました。
画像のAI処理は、高画質であるほど時間がかかってしまいます。最近は撮像対象の画像も高画質化が進み、大量の枚数を用いるケースも増えていますので、この差は非常に大きい結果となりました。
ニーズに合わせたカスタマイズが魅力
――ありがとうございます。実際にどのような部分をカスタムできるのかお聞かせ下さい。
――小俣氏
Z4は導入現場の環境に合わせやすいよう、OSをWindows10Pro、Windows11Pro、またはOSなしの三種類から選ぶことができます。
また、先程も触れましたが、デュアルGPUや、ハイエンドモデルのGPUにも対応しています。GPUの性能は画像処理の速度に大きく関わっており、gLupeのテストでは最大4.5倍高速になるデータも出ています。
それ以外にもメモリ容量、搭載CPU、外観検査AIで重要視される通信帯域もカスタム可能です。
ユースケースや予算に合わせ柔軟に対応できるため、お気軽にご相談下さい。
――環境に合わせてカスタマイズできる点は心強いですね。
安定性と堅牢性で製造現場を支える
――最後に、導入を検討されている皆様にメッセージをお願いします。
――井上氏
gLupeは日本HP製ワークステーションにインストールされた状態で提供しています。
製造現場の方からは、生産ラインの真下のようなタフな環境に設置している場合でも、快適に動いていると好評です。
画像を2~3枚ご用意いただければ、無料で簡易検証いたします。検査業務に課題を感じている方はお気軽にご相談ください。
――小俣氏
AIを導入するにあたり、昨今ではハイスペックなPCを用いるケースも多いですが、ワークステーションは業務用に特化した安定性と堅牢性、導入環境に合わせたカスタマイズの柔軟性が魅力です。ぜひ参考にしてください。
――ありがとうございました。
Z4G5は、以前のモデルの安定性を引き継ぎ、よりスペックとカスタム性を上げた最新モデルです。実際に拝見しましたが、本体が静音かつコンパクト点が印象的でした。
「ワークステーションの導入を検討している」、「外観検査AIを導入したいが何からはじめたらいいかわからない」といった方はぜひ参考にしてください。
HP Z4 G5 Workstation スペック詳細
最新NVIDIA® RTX 6000 Adaグラフィックス対応
最大512GB DDR5 RAM 4800MHzメモリ※2
最新PCIe Gen5.0スロットに対応
ホットスワップ対応のフロントリムーバブルNVMeベイ※3
※2 Direct Plusでは最大256GBまで。また構成によって動作クロックは変わります
※3 オプション製品での対応
「サステナビリティとエコシステムついて」
EPEAT GOLD対応775W電源
オーシャンバウンド・プラスチック使用、段ボール素材の梱包材
HP Anywareリモート管理ソリューションに完全対応
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