Gen-2とは?Gen-1との違いから使い方までを詳しく解説
最終更新日:2024/01/23
近年、AI技術の進化により、テキストや画像から動画を生成するツールが登場しています。その中でも、特に注目されているのがGen-2です。
Gen-2は、テキストから画像を生成するだけではなく、画像とテキストを使って動画を生成することができます。また、画像だけで動画を生成することも可能です。
今回の記事では、以下について解説します。
- Gen-2とは
- Gen-2の料金
- Gen-2の使い方
- Gen-2のメリットとデメリット
- Gen-2のビジネスへの影響
この記事が、ビジネスに取り入れるための情報を提供できれば幸いです。
Gen-2とは?
Gen-2とは、テキストや画像から動画を生成することができるAIツールです。
Gen-2は、Runwayが提供しておりGen-1と比べてさまざまな進化が見られます。さらに、Gen-2はより高度なAIシステムであるマルチモーダルAIシステムを採用しており、動画の品質や生成速度が向上しているのが特徴です。
Gen-2とGen-1の違い
Gen-2とGen-1の大きな違いは、生成可能手法の範囲です。Gen-2とGen-1は、どちらもRunwayが提供するAIツールですが、それぞれの違いを理解し、どちらのツールが自分のニーズに合っているかを判断できます。
Gen-2とGen-1の違いを以下の表に示します。
Gen-1 | Gen-2 | |
テキストから動画生成 | × | 〇 |
画像とテキストから動画生成 | × | 〇 |
画像から動画生成 | × | 〇 |
動画から動画生成 | 〇 | × |
Gen-2は、Gen-1と違い動画以外のテキストや画像からだけでも動画を生成することができます。これに対して、Gen-1は動画のみから動画を生成することができます。
それぞれの機能の好みに合わせてGen-2かGen-1を選択することが重要です。
Gen-2の料金
Gen-2の料金は、無料プランといくつかの有料プランがあり、それぞれのプランによって動画生成に必要なクレジットのコストも異なります。また、Gen-2の料金形態は、Gen-2を契約するのではなくRunwayを契約するという形態です。
Runwayの料金表を以下に示します。
Basic | Standard | Pro | Unlimited | Enterprise | |
月契約 | Free | $15 | $35 | $95 | Runwayへお問い合わせ |
年契約 | Free | $12 | $28 | $76 | Runwayへお問い合わせ |
クレジット | 125credits | 625credits | 2250credits | Unlimited | Runwayへお問い合わせ |
(参考:Runway)
Basicの無料プランでも、125creditsが付与されます。125creditsは、Gen-1で8sの動画生成とGen-2で25sの動画生成か25枚の画像生成が可能です。
Gen-2を利用する際は、自分が生成したい動画生成の頻度や長さに合わせて適切なプランを選択することが必要です。
Runwayアカウントの登録方法
Gen-2を使用するためには、Runwayアカウントの登録が必要です。
以下にRunwayアカウントの登録方法を示します。
Runwayにアクセス
まずは「Runway」のサイトにアクセスしましょう。
「TRY RUNWAY FOR FREE」をクリック
次に、「TRY RUNWAY FOR FREE」をクリックします。
アカウントを設定
アカウントは、EmailアドレスかGoogle、Appleアカウントが使えます。お好きなアカウントを選択しましょう。
ユーザーネームとパスワードの設定
Emailアドレスを使う場合は、ユーザーネームとパスワードの設定の必要があります。
氏名と会社名の入力
次に、名前(First NameとLast Name)と会社名(Orcanization)を入力します。なお、会社名の入力は任意です。
8桁のコードの入力
登録したEmailアドレスに、8桁のコードが届きます。こちらに入力しましょう。
「Subscribe」をクリック
コードがあっている場合、「Subscribe」のボタンが表示されます。こちらをクリックしましょう。
プランを選択
4つのプランから、お好みのプランを選びます。
登録完了
ダッシュボードにたどり着き、Runwayの登録が完了します。
Gen-2の使い方
Gen-2は、テキストと画像から動画を生成することができるAIツールで、UIがシンプルなので比較的簡単に操作をすることができます。
Gen-2では、以下の3つの動画生成方法があります。
- Text to Video: テキストから動画を生成
- Text /Image to Video: 画像とテキストを使って動画を生成
- Image to Video: 画像から動画を生成
テキストから動画を生成
Gen-2は、テキストから動画を生成することができます。以下に、テキストから動画を生成する方法を解説します。
「Text to Video」をクリック
ダッシュボードから「Text to Video」をクリックします。
動画にしたいイメージを入力
「TEXT」ボックスに、動画にしたいイメージを英語で入力し、「Generate」をクリックします。今回は、「An AI robot is walking the dog around town.」(AIロボットが犬を散歩させている)と入力します。
動画生成完了まで待つ
4sが消費され、画面中央に動画生成完了までの%表示が出てきます。
生成された動画は、こちらです。
詳細なイメージを入力し、修正
もう少し理想のイメージに近づけるために、詳細な情報を入力します。今回は、「An AI robot is walking a cute dog around fashionable town.」と入力します。(AIロボットがオシャレな街でかわいい犬を散歩させている)
動画が生成されます。
生成された動画は、以下の通りです。
まだ違和感はありますが、より詳細な情報を入力すると想像通りのイメージに近づきます。テキストにより詳細な情報を入力するなど、工夫が必要です。
画像とテキストから動画を生成
画像とテキストを使って動画を生成することができます。テキストと一緒に静止画をアップロードすると、より効果的な出力が可能です。以下に、画像とテキストから動画を生成する方法を解説します。
「Text/Image toVideo」をクリック
ダッシュボードから「Text/Image toVideo」をクリックします。
使用する画像を選択
「upload a file」か「select from Assets」をクリックして、使用する画像を選択します。
アップロード
上記の通りに画像がアップロードされます。
イメージの入力
次にテキストを入力して、「Generate」をクリックします。今回は、「A boy running cheerfully on a wooden bridge over the sea.」(海にかかる木の橋の上を元気に走る少年)と入力します。
画像生成を待つ
4sが消費され、画面中央に動画生成完了までの%表示が出てきます。
生成された動画は以下の通りです。
テキストで指示をした「A boy」が登場しておらず想像しているものとは違いましたが、画像の部分はかなり参考にして生成されました。
質問を適宜修正をすることで、理想の動画に近づいていきます。
画像から動画を生成
Gen-2では、画像から動画を生成することができます。
以下に、画像から動画を生成する方法を解説します。
「Image to Video」をクリック
ダッシュボードから「Image to Video」をクリックします。
使用する画像を選択
「upload a file」か「select from Assets」をクリックして、使用する画像を選択します。
「Generate」をクリック
「Generate」をクリックします。
動画生成を待つ
4sが消費され、画面中央に動画生成完了までの表示が出てきます。
生成された動画は、以下の通りです。
かなり想像通りの動画が生成されました。
テキストから動画にするのは、まだ難しそうですが、画像を動画にすることは実用可能レベルであることがわかります。また、今まで生成された動画は、ダッシュボードの左サイドバーの「Assets」から確認できます。
Gen-2のメリットとデメリット
Gen-2は、テキストや画像から動画を生成するAIツールとして、多くのメリットを持っていますが、デメリットも持っています。
メリットとデメリットの情報を参考にして、Gen-2が自分のニーズに合っているかどうかを判断することが重要です。
Gen-2のメリット
Gen-2のメリットは、以下の3つです。
- 簡単なステップで動画が作成できる
- 商業利用が可能
- 無料でも使用できる
簡単なステップで動画が作成できる
Gen-2のメリットは、簡単なステップで動画を生成できることです。
従来の動画制作は、専門的な知識や編集が必要でしたが、Gen-2を使用すれば、簡単に動画を生成できます。
例えば、テキストや画像を指定して、「Generate」をクリックすることで、簡単に動画を生成してくれます。また、動画の生成時間も早く大体1~2分です。
商業利用が可能
Gen-2のメリットは商業利用が可能であることで、Gen-2で生成された動画は、商業的な目的で自由に使用することができます。
動画は視覚的な情報を伝えるのに効果的であり、消費者の注目を引き付けることができるので、商業利用が可能であることはビジネスにとって重要です。Gen-2を使用すれば高品質な動画を短時間で生成することができ、ビジネスの競争力を向上させることができます。
(参考:Runway)
無料でも使用できる
Gen-2のメリットは、無料でも使用できる点です。
Gen-2は無料プランを提供しており、初めてのユーザーでも気軽に利用することができます。無料プランでは、生成可能秒数の制限はありますが、基本的な機能を利用して動画を生成することができます。
そのため、Basicの無料プランを使用してみてGen-2の機能が自分に適していると感じた場合、有料プランを選択することで、より多くの動画を制作することができます。
Gen-2のデメリット
Gen-2のデメリットは、以下の2つです。
- 細かい部分が生成されないときがある
- テキスト入力を英語でしなければならない
細かい部分が生成されないときがある
Gen-2は、テキストや画像から動画を生成することができます。しかし、Gen-2には細かい部分が生成されないときがあります。
Gen-2はAI技術を使用して動画を生成するため、入力されたテキストや画像の解釈には限界があります。そのため、特定のシーンや表現を細かく指定することが難しく、例えば「walking」と入力しても自然に歩いている動画を生成することはなかなか難しいです。
しかし、Gen-2は簡単なステップで動画を生成することができるため、細かい部分が生成されないことを許容できる場合は、Gen-2を使用することをお勧めします。
テキスト入力を英語でしなければならない
Gen-2では、テキスト入力を英語でしなければいけません。
そのため、英語が苦手なユーザーがテキスト入力をする際は一度英訳する必要があります。また、ダッシュボードの表示も英語のため、英語が苦手なユーザーにとっては使いにくいかもしれません。
以下に、Gen-2によく登場する英単語を示します。
- Text(文章)
- Image(画像)
- Video(動画)
- Generate(作成する)
- Assets(資産)
上記の英単語を最低限理解していれば、UIもシンプルなので感覚的にGen-2を使用できます。
Gen-2のビジネスへの影響
Gen-2の登場は、ビジネスの動画制作に強く影響をもたらします。
特にアニメ制作会社やゲーム会社において、Gen-2を使用し、シナリオやキャラクターの設定をテキストと画像で入力するだけで、動画やゲームのカットシーンを短時間で制作可能です。
また、アニメ制作会社では、Gen-2を使用して、プロモーション動画や予告編を迅速に制作することができます。さらに、ゲーム会社でも、ゲーム内のイベントシーンやカットシーンの制作にGen-2を活用することで、開発期間の短縮やコスト削減が可能です。
このように、Gen-2のビジネスへの影響は特に動画制作に関わる業界で強く影響するのです。
まとめ
Gen-2は、テキストと画像から動画を生成することができるAIツールです。Gen-1と比べてさまざまな進化が見られ、ビジネスに多大な影響を与えることができると考えられています。
動画コンテンツの需要が高まっている現代において、Gen-2を活用することで効率的に動画を生成することができます。
よくある質問
Gen-2とは何ですか?
テキストや画像から動画を生成することができるAIツールです。Gen-2は高度なAIシステムであるマルチモーダルAIシステムを採用しており、動画の品質や生成速度が向上しているのが特徴です。
Gen-2とGen-1の違いは何ですか?
Gen-2は、Gen-1と違い動画以外のテキストや画像からだけでも動画を生成することができます。それに対して、Gen-1は動画のみから動画を生成することができます。
Gen-2のメリットはありますか?
Gen-2のメリットとして、以下が挙げられます。
- 簡単なステップで動画が作成できる
- 商業利用が可能
- 無料でも使用できる
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