佐渡市、富士通のAIでこどもと家庭への支援強化の取り組みを加速
最終更新日:2024/03/27
新潟県佐渡市は富士通と協力し、AIとデータを活用して支援を必要とするこどもと家庭の早期発見を目指します。
このAIニュースのポイント
- 佐渡市と富士通が連携。データとAIを駆使し、こどもと家庭への支援体制を強化
- 佐渡市庁内のデータを統合し、支援必要性の早期発見が実現
- AIが対象者ごとに支援が必要となる可能性を分析。分析結果を参考に職員が支援要否を判断可能に
新潟県佐渡市と富士通株式会社は、こども家庭庁が進める「こどもデータ連携実証事業」において、配慮や支援を必要とするこどもと家庭の早期発見を目指し、教育・保育・福祉・医療などの分野を越えたデータ連携・AIによる分析実証を開始します。実施期間は、2月28日から3月31日までで、以降も継続予定です。
佐渡市は、2020年3月に策定した「第2期佐渡市こども・子育て支援事業計画」のもと、地域や教育機関、医療・保健・福祉関連機関と緊密に連携し支援を行っています。しかしこどもや家庭への支援については、当事者や関係者からの相談や通報が前提であり、支援を必要とするこどもや家庭の発見の遅れ、事案の深刻化が課題となっています。
これらを解決すべく、今回富士通が開発したAI「Wide Learning」を活用したデータ連携・分析実証を開始します。「Wide Learning」は、データに含まれる重要な性質の発見や、誤った予測の原因究明ができる説明可能なAIです。
「Wide Learning」によって対象者ごとに支援が必要となる可能性を分析し、専門的な知見を持つ佐渡市の職員が分析結果を参考に支援要否を判断します。利用するデータは、佐渡市庁内の部局をまたがる教育・保育・福祉・医療などをプライバシーを尊重しつつ法令を遵守した上で取得し、こども統合データベースとして構築したものです。また、本実証はAIによる判断支援の有効性についての検証も兼ねています。
佐渡市と富士通は、今後、各関係機関と連携し、支援が必要なこどもと家庭への具体的な支援までの仕組みづくりを進め、支援が必要なこどもや家庭に有益なサービスと情報を届けるアウトリーチ型の支援の実現を目指します。
出典:富士通
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