富士フイルムと国立がん研究センター、MRI画像から希少がん領域を抽出するAI技術を共同開発
最終更新日:2024/03/13
富士フイルムと国立がん研究センターは、MRI画像から希少がんの疑いがある領域を精密に抽出するAI技術を共同で開発しました。
このAIニュースのポイント
- 富士フィルムと国立がん研究センターが、MRI画像診断支援AIを共同開発
- 希少がんである神経膠腫の治療前の画像評価精度が向上。早期発見や治療の最適化に貢献
- 画像診断支援AI技術の開発を進めることで、医療の質向上と人々の健康の維持増進を目指す
富士フイルム株式会社と国立研究開発法人国立がん研究センターは、MRI画像から神経膠腫(グリオーマ)の疑いのある領域を精密に抽出するAI技術を共同で開発しました。本技術により、希少がんである神経膠腫の治療前の画像評価の精度向上が期待できます。
神経膠腫は患者数が少ない希少がんの一つであると同時に、原発性悪性脳腫瘍の中では最も多い腫瘍であり、神経膠腫が大きくなると脳の機能が影響を受け、頭痛、吐き気、運動機能や言語機能の障害など、さまざまな症状が起こります。
一般的な治療法に加え、AI技術を活用した腫瘍の観察は進んでいるものの、神経膠腫に特化したAI技術は無く、腫瘍の領域や大きさを正確に把握することが難しいという課題がありました。
そこで今回、富士フイルムと国立がん研究センターのチームは、MRI画像から神経膠腫の疑いのある領域を精密に抽出するAI技術を開発しました。富士フイルムの「SYNAPSE Creative Space」により、頭部MRI画像から神経膠腫の領域を抽出するアノテーション作業を効率的に行い作成したデータをAIに学習させ開発しています。これにより、MRI画像から神経膠腫の疑いのある領域を精密に抽出し、抽出した領域の体積を計測可能です。
本技術により、神経膠腫の治療前の画像評価をより高い精度で行えることで、早期発見や診断の精度向上、放射線治療や手術などの治療計画の最適化などが期待されます。
富士フイルムと国立がん研究センターは、今後も「SYNAPSE Creative Space」を用いた画像診断支援AI技術の開発を進め、医療の質の向上と人々の健康の維持増進に貢献していくとコメントしています。
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