フュートレック、「音のAI検査 SDK for Linux」を提供開始
最終更新日:2024/01/30
フュートレックは、「音のAI検査SDK for Linux」を開発し、菱洋エレクトロへ提供しました。
このAIニュースのポイント
- フュートレック、「音のAI検査 SDK for Linux」を菱洋エレクトロへ提供
- Windows以外の環境でも「音のAI検査」が適用でき、市販PCで十分に動作するため、様々なユースケースで活用可能に
- AI検査システムによって時間や場所の制約を解消し、点検業務の自動化と省力化を支援
株式会社フュートレックは1月9日、音による点検業務の自動化を支援する「音のAI検査 SDK for Linux」を開発し、菱洋エレクトロ株式会社へ提供したと発表しました。
「音のAI検査」は、フュートレックの独自の音響処理とAI技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術です。これまでにも様々なパートナー企業との実証実験を通じて技術検証を行い、2023年8月には「音のAI検査 SDK for Windows」を製品化し、複数の企業へ提供しました。
今回、Windows以外の環境に拡大することを目的とし、「音のAI検査」の効果を容易に確認できる開発用キットとして「音のAI検査 SDK for Linux」の提供を開始しました。
通信は必要とせず、必要な機能だけを詰め込んで市販のパソコンで十分に動作する仕様とし、様々なユースケースで利用できます。また、サンプルアプリが同梱されており、開発作業を容易に行うことができます。機械学習に異常状態のデータやGPUは不要で、独自の音響処理とディープラーニング技術により、機械の稼働音や振動からAIモデルを作成します。
これまで熟練者の経験や勘に頼っていた音の聞き分けや、時間や場所の制約により不可能であった検査を、フュートレックの「音のAI検査」よって実現し、点検業務の自動化と省力化を支援します。
フュートレックは、「音のAI検査SDK for Linuxを提供することで、菱洋エレクトロの技術開発により一層貢献していきます。これからもパートナー企業との実証実験等を継続してさらなる技術の改善に取り組むとともに、本SDKを活用して各社ごとの音のAI検査システムを実現していきます」とコメントしています。
出典:株式会社フュートレック
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